第44回トゥーロン国際大会の初戦となるパラグアイ戦を翌日に控えたU-23日本代表は20日(金)、15:00からトゥーロン市内でトレーニングを実施しました。

オリンピックの結果を占ううえでも重要な一戦。この試合を前に、手倉森監督から選手たちに向けて、「この大会で大きなミスをしても、我々が目指すオリンピックのメダルを誰かに奪われる訳ではない。目の前にはチャンスしかないのだから、そこに対して何も恐れず向かっていこう」という前向きな言葉が発せられました。それにより選手の士気はさらに高まり、非常に良い雰囲気で練習が進みました。

この日もプレパレーションエクササイズで練習をスタートさせ、体を起こします。5～6人組でのパス＆コントロールからアジリティートレーニングと続くと、2＋7対7＋2のポゼッションやフォーメーション練習で、チームの生命線である「スピードあるコンビネーション」をしっかり確認します。最後は1+8対8+GKをベースに、守備と攻撃それぞれのポジショニングや連携など細部にいたるまで実践を想定して確認し、試合前日の練習を終えました。

夕食後のミーティングでは、前日ギニアと戦ったパラグアイの映像を確認。オリンピックで対戦するコロンビアと同じ南米大陸のチームの特徴をしっかり分析しました。

21日(土)16：15（日本時間23：15）、リオデジャネイロでの躍進の試金石となる決戦の火蓋が切られます。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
明日の試合は勝ちにいきたいです。パラグアイは個人個人が独特のリズムを持っており、南米特有の狡猾な面も持ったチームです。その相手に対して日本の強みを出すためにいかに真剣にやれるか。本当の意味での国際試合の一発目、是が非でも勝たなければいけない相手です。日本は、コレクティブなサッカーを構築しているのが強みであることを表現できないといけません。局面での打開もゴール前のコンビネーションも複数の人間が絡んで、攻守の切り替えに関しては全員が連動する。守備ではプレスに行くのか、ブロックを組むのか。メリハリのきいたサッカーをしたいです。

ここでの連戦で自信が生まれれば一歩も二歩も成長するチャンスです。勝てば自信になり、負ければ課題になるだけですから、選手たちには思う存分やって欲しいです。個人の意欲からの成長がなければ、リオデジャネイロでの躍進はありません。

FW #11 浅野拓磨 選手（サンフレッチェ広島）
この大会に対してワクワクしていました。パラグアイ戦でピッチに立ったら自分の持っているものを全て出したいです。FWとしてまず大事なのはゴールという結果です。この代表ではゴールを決められていませんので、自分のゴールでチームの勝利に貢献したいです。アジア最終予選を経て、チームは一回りも二回りも大きくなり、心の余裕や勝ちきる力を身につけたと思います。この大会で色々な国々と対戦し、良い結果を残すことで自分たちのさらなる成長に繋げたいです。

MF #16 野津田岳人 選手（アルビレックス新潟）
明日の試合が楽しみですし、早く試合がしたいです。5月11日のガーナ戦も手応えを感じることができましたし、チームとしてすごく向上しているという実感があります。早く明日の試合で自分たちの力を確かめたいです。オリンピックまで残り時間が少なく、アピールするチャンスは限られてきていますので、ここで良い結果を残してしっかりと自分の存在価値を示したいです。特にミドルシュートが自分の武器ですので、劣勢の状況やチームが苦しい時に一発で流れを変えられるようなシュートを決めたいです。

スケジュール

※時間は全て現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。