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ニュース

U-23日本代表、ガーナ代表に3-0勝利

2016年05月12日

U-23日本代表、ガーナ代表に3-0勝利

リオデジャネイロオリンピックへ向けて強化を進めているU-23日本代表は5月11日(水)、佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムでMS&ADカップ2016 ~九州 熊本震災復興支援チャリティマッチ がんばるばい熊本~ でガーナ代表と対戦。MF矢島慎也選手が2ゴール、代表戦初出場のFW富樫敬真選手が1ゴールを決めて、3-0の勝利を収めました。

オリンピックで対戦するナイジェリアを想定した同じアフリカ勢との対戦に、日本はGKに櫛引正敏選手、DFに伊東幸敏選手、植田直通選手、奈良竜樹選手、亀川諒史選手を配し、中盤の底に代表戦初出場の橋本拳人選手、大島僚太選手、右MFに野津田岳人選手、左MFに矢島選手を起用。前線には富樫選手と浅野拓磨選手を置く布陣で臨みました。

日本は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、開始11分には左サイドで大島選手からのパスを受けた矢島選手が右足を振り抜いて先制します。

4分後には、中盤で得たFKからパスをつないで右へ展開。伊東選手の右サイドからのクロスボールを、逆サイドに顔を出した矢島選手が右足ボレーで合わせて再びゴールを奪いました。

その後も前線から相手にプレッシャーをかけてボールを奪うと素早く攻める展開で、日本が主導権を握ります。26分には左CKに奈良選手がヘディングでゴールを狙います。

3点目は30分でした。相手のクリアボールを拾った浅野選手が富樫選手へパス。富樫選手はGKの動きを冷静に見極めて、チップキックでゴールネットを揺らしました。

日本はその後も攻撃の手を緩めず、富樫選手は33分にもドリブルで持ち上がってシュートを放ちましたが、これは相手GKに止められました。

若手主体のガーナ代表はパスをつないで組み立てようとするものの、長旅の影響か、動きに切れを欠いてボールを失う場面が続きました。前半最大チャンスは35分、右からパスを受けたMFサミュエル・テッテー選手が中へ切り返してシュートを狙いましたが、GK櫛引選手が阻止しました。

後半、日本は一度に4人の選手を交代し、GK杉本大地選手、FW金森健志選手、DF岩波拓也選手、MF井手口陽介選手を投入します。その14分後には大島選手に代えてMF前田直輝選手を右に入れて野津田選手を左に移し、矢島選手をボランチに下げました。

しかし、ボールコントロールなどのミスが目立ち、シュート場面でも精度を欠いて、なかなか枠を捉えることができません。

一方、ガーナは後半に入って動きが活発になり、68分にはテッテー選手が左サイドからドリブルで右へ展開。最後はFWリチャード・アーサー選手が日本ゴールを脅かしました。

しかし、その後も日本主導の流れは変わらず、終盤も野津田選手や富樫選手が相手ゴールに迫り、追加点はなりませんでしたが、前後半で守備の組み合わせを変えた中でも無失点をキープして試合を終えました。

試合詳細はこちら

なお、試合前にはスタジアムで岡田武史JFA副会長が原博実Jリーグ副理事長、サガン鳥栖の選手たちや熊本の人気マスコットのくまモンとともに、熊本地震の被災者のための義援金募金を協力を呼びかけ、1,089,255円が集まりました。また、試合の収益金は全額を復興支援のために被災者に寄付します。

U-23日本代表の次の活動は、フランスで5月18日(水)に開幕するトゥーロン国際大会になります。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督(U-23日本代表)
熊本地震で被災した人々に勝利を届けたいと挑んだ試合で、選手たちがしっかりとその思いを汲んでピッチで表現してくれました。「今、困難な状況なる人たちに対して、困難から乗り越えた我々が希望の光になれ。その覚悟を示せ」と送り出しましたが、最初からエンジンフル回転で前半のうちに3点を仕留めたのが彼らの覚悟だったと思います。スピードとパワーが後半は少し落ちたものの、前半はそれを身に着けるべくパワーを注いでくれましたし、相手とのコンタクトを厭わずにやって、良いトレーニングになりました。これをトゥーロン国際大会でも継続して、オリンピックまで良い準備を続けていきたいと思います。

MF #10 矢島慎也 選手(ファジアーノ岡山)
立ち上がりに勢いを持って入れましたし、序盤で2点入って流れをうまく掴めたと思います。チームとしても前から行くことと、ロングボールで相手陣内に入ってサッカーをやろうという明確な意図があったので、それがうまくいったと感じています。

FW #21 富樫敬真 選手(横浜F・マリノス)
ゴールはイメージ通りです。ボールが来ると思って待っていたら来て、後は決めるだけでした。ただ、もう1回あった同じような場面でも先に触れていたら2点目を決めることができましたが、できなかったところが今の自分の実力です。後半、足の疲労感を覚えてプレーの質が落ちたことも反省点で、新しい課題が見えました。

DF #5 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
被災地の熊本に勝利を届けられて良かったですし、DFとして無失点で終わってよかったです。ただ、前半の勢いを後半も続けないといけなかったので課題が残りました。次に活かせればと思います。ナイジェリアはさらにレベルが高いと思うので、もっとできるようにならなければと感じました。

FW #16 浅野拓磨 選手(サンフレッチェ広島)
ゴールできずに残念ですが、応援してくれた人たちや熊本の人に勝利で笑顔を届けることができて良かったです。アフリカの選手は球際や最後のところで足が伸びてくるので、それを自分で感じて上手く交わしていかないとケガに繋がりますし、相手のレベルが上がるともっと厳しくなります。クラブでもそういう意識を常に持ってやっていきたいです。

マクスウェル・コナドゥ 監督(ガーナ代表)
日本は良く組織されて落ち着いて、技術的にも優れていました。まず守備を素早く整えようとしたのですが、日本が高い位置からプレスをかけてきて崩されてしまい、後半は調子も上がってきたのですが遅すぎました。

岡田武史 JFA副会長
熊本の被災者のために何かできればと思っていました。子供たちが10円、20円を持ってきて入れてくれて本当にありがたかったです。試合は特に前半、攻守の切り替えが速くて安心して観ていられました。かなり安定して力を発揮していて、良いチームになっていると感じました。

スケジュール

5月9日(月) PM トレーニング
5月10日(火) 17:30

公式トレーニング(@ベストアメニティスタジアム)※一般公開

16:30~17:00の間、手倉森誠監督以下、スタッフと今回選出された全ての選手が複数のグループに分かれ、場内のコンコースにて熊本震災からの復興支援のための募金活動に参加します。

5月11日(水) 3-0 MS&ADカップ2016
~ 九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本 ~
vs ガーナ代表(@ベストアメニティスタジアム)

MS&ADカップ2016~ 九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本 ~

U-23日本代表 vs ガーナ代表
2016年5月11日(水) 19:15キックオフ(予定)
佐賀/ベストアメニティスタジアム
フジテレビ系列にて全国生中継

大会情報はこちら

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