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U-22日本代表

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【Match Report】U-22日本代表、先制するも逆転負けで惜しくも銀メダルに終わる

2023年10月08日

【Match Report】U-22日本代表、先制するも逆転負けで惜しくも銀メダルに終わる

第19回アジア競技大会(2022/杭州)の男子サッカー競技に臨んでいるU-22日本代表は7日(土)、黄龍スポーツセンタースタジアム(Huanlong Sports Centre Stadium)にてU-24韓国代表との決勝に臨みました。

韓国はパリ・サンジェルマンでプレーするLee Kangin選手やシュツットガルトでプレーするJeong Wooyeong選手など、フル代表でも活躍する選手たちを多数招集し、オーバーエイジ枠も活用して大会3連覇を狙う、優勝候補の本命と見られているチームでした。チームを率いるのは、現役時代にJリーグのセレッソ大阪や柏レイソルで大活躍した元韓国代表FWのHWANG SUN HONG(黄善洪)監督です。

日本はこの試合に向けて先発メンバー9名を入れ替えました。GKに藤田和輝選手(栃木SC)、DFに馬場晴也選手(北海道コンサドーレ札幌)、山﨑大地選手(サンフレッチェ広島)、奥田勇斗選手(桃山学院大)、吉田真那斗選手(鹿屋体育大)、MFに松村優太選手(鹿島アントラーズ)、松岡大起選手(グレミオ・ノヴォリゾンチーノ)、佐藤恵允選手(ヴェルダー・ブレーメン)、重見柾斗選手(福岡大)、西川潤選手(サガン鳥栖)、そしてFWに内野航太郎選手(筑波大)が入りました。

序盤の主導権は日本が握ります。佐藤選手が「立ち上がりはこっちから仕掛けていきたい」と試合前に語っていたとおり、開始早々に内野選手がシュートを放つと、2分に早くも先制点を奪い取ります。重見選手の展開から佐藤選手が左サイドを突破。クロスのこぼれ球を重見選手が繋ぎ、最後は内野選手が難しいコースへシュートを打ち込み、1-0と先手を取りました。

プレッシャーのかかる決勝でいきなりのアドバンテージを得る形となりましたが、その後は局面の攻防で優位に立つ韓国に主導権を奪われていきます。「安定したビルドアップができなかった」とGK藤田選手が言うように、日本の目指す後方からパスを繋いで持ち上がっていくサッカーができずにボールを奪われる場面が目立つようになると、26分には波状攻撃を受ける形でクロスボールからJeong Wooyeong選手のヘディングシュートを浴びて失点。1-1の同点とされてしまいました。

後半に向けて日本は巻き返しを図りますが、56分に守備ライン中央を粘り強い攻撃で破られ、最後はCho Youngwook選手にゴールを決められ、逆転を許してしまいました。

その後は交代選手を投入してフォーメーションも変更して攻勢に出た日本ですが、韓国の堅い守りに阻まれ、なかなかシュートまでいくことができません。GK藤田選手の好守もあって追加点は許しませんでしたが、韓国ゴールを破ることはできず。「最後は押し切られた形になってしまった」(大岩監督)日本は、1-2で敗れ、準優勝となりました。

試合後、大岩監督は選手たちに「表彰式のこの画を忘れちゃいけないし、次に生かさないといけない」と語り、さらなる成長と奮起を促しました。

今回のチームはアジア競技大会後に解散となりますが、帰国後すぐに始まる10月の海外遠征(アメリカ/フェニックス)、11月の静岡/IAIスタジアム日本平で行われる国際親善試合(U-22アルゼンチン代表戦)と続き、来年4月にはオリンピック予選を兼ねるAFC U23アジアカップカタール2024が控えています。U-22世代としての戦いは、まだまだここから続いていくこととなります。

監督・選手コメント

大岩剛 監督
最後は勝ちたかったので、悔しく思います。これを次に繋げていかないといけません。この大会に向けて若い選手たちが集まって、勝ち進むにつれて非常に良いチームになったと評価しています。勝ち上がるたびに良いチームになれました。そういうグループだからこそ勝ちたかったですが、この悔しさを糧にしていきたいと思います。個人戦術もそうですし、チーム戦術の部分も、今後しっかりレベルアップしていく必要があると感じています。

GK #1 藤田和輝 選手(栃木SC)
試合の入り、早い時間帯に得点できたことは凄く良かったことですが、そこからちょっと勢いが落ちてしまった。1本のクロスから失点することになってしまって、後半も凄く良い入りができたにもかかわらず、そこで失点してしまった。そういう大事なところで1点を防げるGKでなければいけないと感じました。初めて国際大会に選んでいただいて戦っていく中で、あらためてGKの重要性を感じた大会でした。

DF #2 奥田勇斗 選手(桃山学院大)
自分たちが圧倒される時間が多くなっていく中で、攻撃の時間をもう少しでも増やせれば、もっと楽な試合展開になったと思います。ただ、そこはあらためて難しかったです。個人としてもどう対応するべきか探りながら試合を進めていく感じになり、後半は良い形でのプレーもできたと思います。いま振り返ると、前半にもっとやれることがあったと感じています。課題については、大学に戻ってまた取り組んでいきたいと思います。

MF #13 佐藤恵允 選手(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)
ただただ悔しい思いしかありません。金メダルを勝ち取りたかったです。即席のチームだったし、海外から来た選手もいれば、Jリーグの選手もいて、大学の選手もいる。普通はもっと苦労すると思うんですけど、良いチームになれていたと思います。ただ、最終的な結果は本当に悔しいです。個人としては最後の試合に関しては物足りないと思っていますし、肉体的な強さの部分も、もっと必要だと感じた試合でした。

第19回アジア競技大会(2022/杭州)

大会期間:2023年9月19日(火)~2023年10月7日(土)

【男子】グループステージ
第1戦 9月20日(水) 20:30[日本時間] ◯ 3-1 vs U-24カタール代表
第2戦 9月25日(月) 20:30[日本時間] ◯ 1-0 vs U-24パレスチナ代表
【男子】ノックアウトステージ
ラウンド16 9月28日(木) 20:30[日本時間] ◯ 7-0 vs U-24ミャンマー代表
準々決勝 10月1日(日) 20:30[日本時間] ◯ 2-1 vs U-24朝鮮民主主義人民共和国代表
準決勝 10月4日(水) 19:00[日本時間] ◯ 4-0 vs U-24ホンコン・チャイナ代表
決勝 10月7日(土) 21:00[日本時間] ● 1-2 vs U-24韓国代表

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