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U-21日本代表 初の対外試合に5得点勝利でキャンプを打ち上げる
2022年03月10日
U-21日本代表候補はキャンプ3日目で最終日となった9日(水)、Jリーグ横浜F・マリノスとのトレーニングマッチを戦い、5-1で勝利しました。
U-21日本代表候補は前日にトレーニングを1回行ったのみでしたが、トレーニングマッチまでに3回行ったチームミーティングでイメージを共有して試合に臨みました。試合は両チームともに前線からのタイトな守備で主導権を奪い合う形で始まり、随所に激しいぶつかり合いを見せます。するとまだまだ試合が落ち着かない7分、中盤の奪い合いを制したU-21日本代表候補が中央から右サイドに展開、DF半田陸選手のクロスにFW藤尾翔太選手が頭で合わせて幸先よく先制します。22分には前線からの守備が機能し、高い位置で奪ったボールをペナルティボックス内でフリーのFW藤尾選手へつなぐとこれを冷静に決めて突き放します。しかし、その5分後の27分にはペナルティエリア内でドリブルする相手を倒してPKを与え、これを決められて1点差に詰め寄られます。前半終了が見えてきた41分、守備陣が粘り強くつないだボールを中盤から逆サイドに大きく展開。中央にドリブルで切り込んだMF甲田英將選手からペナルティボックス内へタイミングよく動き出したMF鮎川峻選手につなぐと、出てきたGKの動きを見極めたコントロールシュートを決めて再び2点差とします。
大岩剛監督は選手のコンディションを注意深く見ながら、前半途中から交代カードを切り、後半キックオフはスターティングメンバーとはハーフタイムを挟んで新たな11人でスタートします。後半開始10分には、奪ったボールをピッチを広く使って丁寧につなぐと、相手守備ラインの裏にタイミングよく抜け出したMF宮城天選手からの折返しに合わせたFW小堀空選手が狙いすましたシュートでゴール。フレッシュなメンバーも強度の高い守備と連係した攻撃からいい形でゲームに入ります。そして67分には再び前線の守備からチャンスを作り、MF櫻井辰徳選手が上げたクロスをFW櫻川ソロモン選手が頭で落とすと、走り込んだMF鮎川選手がダイレクトボレーでゴール。前後半でメンバーが変わる状況でもチームのコンセプトを体現したU-21日本代表候補が5得点で初の対外試合を勝利で飾り、トレーニングキャンプを締めくくりました。
U-21日本代表候補は、3月23日(水)に開幕するドバイカップU-23に出場し、初の国際試合に臨みます。
監督・選手コメント
大岩剛 監督
この活動の意味と、試合の意味と、我々がターゲットに向かう道のスタートであることを考えれば、非常にいいアプローチができたと思います。このような状況下でトレーニングマッチを受けて頂いた横浜F・マリノスさんには感謝してもしきれないですし、とてもいいスタートが切れたと思っています。攻撃でも守備でもプレーには意図がたくさんあって、アクションを起こした結果の成功やミス、あるいは自分たちのミスにより失敗や相手のミスによる成功、色々と想定していました。それをリカバリーすることや、他のところで強みを出すということを選手にも伝えていて、みんなそれぞれアクションを起こしてくれたと思います。選手たちには自チームで試合に出続けることやチームを引っ張れる選手にならないといけないと伝えていて、それがこのチームのスタンダードであり、求めるものだと話しています。その上で自分らしさを発揮することも大前提で、そこにもう1つ何かをもたらす、ミーティングでは「プラス1」というキーワードを出していますが、それぞれがプラス1メートル、プラス1歩、そういうプラス1を表現できるようにしていってほしいと思っています。
DF チェイスアンリ 選手(尚志高)
以前は、自分は全然声を出したりすることができていなかったのですが、今回の活動で声を出したり、そのあたりは良くなったと思います。前半に出場していた自分と同じポジションの2人を見て、本当にうまいなと思いました。ボールの運び方など、ちゃんと見て学びました。フル代表の活動に参加したとき、スピードが本当に違い、ものすごい刺激を受けました。この合宿でもみんなうまくて、フル代表と変わりないなと思いながらやっていました。このレベルに慣れて自分がうまくなればもっと楽しいだろうなと思いました。
MF 藤田譲瑠チマ 選手(横浜F・マリノス)
前からプレスにいく・いかないというところの使い分けや、ボールを保持するのも後ろではなく高い位置でというのをもっとコントロールできたらよかったです。キャプテンマークは、巻いていても、いなくてもやることは変わらないと思うので、自分のできることを精一杯やるだけだと考えています。試合前のミーティングで大岩監督から、練習は1回しかやっていないし、合わないところもたくさんあるだろうから、どんどん周りの選手と話しながらやれと言われていて、自分はそこを意識していました。みんなうまいプレー、強いプレーは当たり前にできる選手なので、次の国際大会に向けた準備も始まっているので、今日の試合からすり合わせていくつもりでプレーしました。
MF 甲田英將 選手(名古屋グランパス)
今日の試合、自分が得意とするドリブルというのは発揮できたと思いますし、結果というところで1アシストはできましたが、得点できるチャンスを決めきれなかったのは悔しいです。守備面では、デュエルでは自分の良さは出せたかなと思いますが、チームの連係というところでは、自分のサイドでうまく奪えなかった部分もあって、そこはしっかりとコミュニケーションをとってやっていかないといけないと感じました。ユース時代には奪えていたボールがプロでは奪えなかったり、強度を上げないといけないと気付かされたので、そこは代表でも意識してやっていきたいです。
FW 藤尾翔太 選手(徳島ヴォルティス)
結果にこだわってやりたいと思っていたので、新監督のもとで、アピールできたことは嬉しいです。パリオリンピックは自分の中でしっかりとした目標として持っていますし、大岩監督が言うように、フル代表に入りながらオリンピックに入るという目標を掲げて臨みました。まだチームが始まってすぐで、前からやってきた選手もいますが、新しく入ってきた選手とのコミュニケーションはもっともっと大事にしていって、その選手がどういったプレーをするのか、自分にとってもゴールに繋げられる部分になると思うので、コミュニケーションはしっかりとっていきたいと思っています。代表チームに選ばれなければ国際試合の経験は積めないので、まずはしっかりと所属チームで結果を残して、また選ばれるようにがんばります。
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