ニュース
U-20日本女子代表、悲願の初優勝~FIFA U-20女子ワールドカップ2018フランス~
2018年08月25日
U-20日本女子代表は8月24日(金)、FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018決勝でU-20スペイン女子代表に3-1で勝利し、FIFA U-20女子ワールドカップで日本チームとして初優勝を収めました。
0-1で日本が敗れたグループステージ第2戦の再戦となった決勝は、5,409人の観客が集まり、立ち上がりから緊張感のある展開で試合が進みます。技術に優れたスペインはDFラインでパスをつなぎながら、日本の出方をうかがい、日本はそのボールを奪えないまま時間が過ぎていきます。その中でも9分にDF宮川麻都選手がオーバーラップしてシュート、13分にはMF宮澤ひなた選手からボールを受けてFW植木理子選手がシュートを放ちますが、いずれもゴールにはつながりません。逆にピンチのシーンではDF南萌華選手が鋭いカバーリングを見せ、一進一退となっていきましたが、38分に日本の先制点が決まります。MF遠藤純選手のパスを受けた宮澤選手が、右足で思い切りの良いシュートを放つと、これがゴール上に入って宮澤選手が今大会初得点をマークしました。
1-0のまま後半に入った日本は、攻撃の手を緩めることなく、さらにスペインゴールを狙い、65分には植木選手とのワンツーで抜け出したFW宝田沙織選手がゴールに流し込んで追加点。その8分後には、宝田選手のアシストから、MF長野風花選手が右足で強烈なシュートを決めて3-0。長野選手の今大会初得点で、さらにスペインを突き放しました。日本同様に今大会初優勝を目指すスペインは、そこから試合終了まで猛攻を仕掛け、71分にはCandela ANDUJAR選手が1点を返し、3-1に。日本は耐える時間が長く続きましたが、MF林穂之香選手らがディフェンスに戻って懸命にクリアするなど、ハードワークを続けてそれ以上ゴールを与えず、3-1のまま試合終了。
日本は6回目の出場となったU-20女子ワールドカップで初優勝を飾りました。
なお、この試合のプレーヤーオブマッチには、1得点1アシストの宝田選手が選出。試合後に行われた表彰式では、adidasブロンズブーツ賞に宝田選手が選出され、adidasブロンズボール賞に南選手、adidasシルバーボール賞にも宝田選手が輝き、日本はフェアプレー賞も受賞して、FIFA U-20女子ワールドカップ2018は幕を閉じました。
監督・選手コメント
池田太 監督
まずはこのワールドカップで優勝できたことを嬉しく思いますし、本当に選手の頑張りは尊敬に値するものだと思います。この大会で選手個人やチーム全体としても成長がありましたし、本当にいいグループだったと感じています。ハードワークというのはディフェンスだけのことだけではありませんので、チャンスがあったら飛び出すこと、相手のスペースに出ることも含めてのハードワークです。選手たちがそういったチャンスや空いたスペースを見つけることができたのが、素晴らしかったと思います。U-20世代では世界一になったことがなかったので、今大会で優勝できたことを嬉しく思いますし、今後も育成年代からシニアまで継続的に日本の女子サッカーが強くなって、成長していければと思っています。
DF #4 南萌華 選手(浦和レッズレディース)
優勝できて、とにかく本当に嬉しいです。ここまで来るのはすごく長かったですし、カップを掲げた瞬間は、人生で一番嬉しかったです。スペインは組織力もあって個の技術もすごく高いので、前半で失点しないことが勝利につながると思っていました。前回のスペイン戦はミスが多かったですが、今日は日本の方が細かいミスは少なかったと思います。もしミスをしても後ろから「大丈夫!大丈夫!」と声をかけながら、最後まで戦いました。ハードワークを習慣づけして、失敗もたくさんしてきたチームですが、その度にいろんな話をして助け合ってここまで来ました。チーム発足から多くの選手がこの代表に選ばれてきたので、ここに来られない選手の力もあっての優勝です。ここで満足せず、なでしこジャパンに食い込んでいくため、(所属チームの)浦和でレギュラーを獲得するためにこれからも頑張りたいです。
MF #9 宮澤ひなた 選手(日テレ・ベレーザ)
優勝できて、すごく嬉しいです。試合をこなすごとにチームが成長していると感じました。自分もピッチの上にいる以上、得点を取りたいと思っていました。試合を通して相手のGKが前がかりになっているところを見ていたので、ゴールシーンではしっかり足を振り切ることを意識しました。無得点では終われないと思っていたので、ここでゴールできてよかったです。この大会をスタート地点として、(所属クラブの)ベレーザで試合に出続けて、いつでもなでしこジャパンに呼ばれてもいい準備をしていきたいです。
FW #11 宝田沙織 選手(セレッソ大阪堺レディース)
優勝できたことがとても嬉しいです。賞をもらえたのはチームみんなのおかげだったと思っています。前半は攻められる時間が長かったのですが、みんなで声をかけ合いながら戦えたのがよかったと思います。グループステージではあまりうまくいかなかった場面が多くありましたが、自分の中でも修正して試合を重ねるごとに成長できたのがよかったと思います。前半に攻められている中でも、自分たちが焦らずに守り切れたことが勝利につながったと思います。
スケジュール
FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018 | ||
---|---|---|
8月5日(日) | AM/PM | トレーニング |
PM | 公式記者会見 | |
8月6日(月) | 1-0 | グループリーグ第1戦 vs U-20アメリカ女子代表 (@Stade Guy-Piriou) |
8月7日(火)~8日(水) | AM/PM | トレーニング |
8月9日(木) | 0-1 | グループリーグ第2戦 vs U-20スペイン女子代表 (@Stade Guy-Piriou) |
8月10日(金)~12日(日) | AM/PM | トレーニング |
8月13日(月) | 6-0 | グループリーグ第3戦 vs U-20パラグアイ女子代表 (@Stade de la Rabine) |
8月14日(火)~16日(木) | AM/PM | トレーニング |
8月17日(金) | 3-1 |
準々決勝 vs U-20ドイツ女子代表 (@Stade de la Rabine) |
8月18日(土)~19日(日) | AM/PM | トレーニング |
8月20日(月) | 2-0 | 準決勝 vs U-20イングランド女子代表 (@Stade de la Rabine) |
8月21日(火)~23日(木) | AM/PM | トレーニング |
8月24日(金) | 3-1 | 決勝 vs U-20スペイン女子代表 (@Stade de la Rabine) |
※時間はすべて現地時間。( )内は日本時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
FIFA U-20女子ワールドカップ フランス2018
大会期間:2018/8/5(日)~2018/8/24(土)
フジテレビNEXTで日本戦全試合を生中継予定
決勝は、フジテレビ(関東ローカル)で生中継!
関連ニュース
- 日本代表 2018/08/24 U-20日本女子代表、最後のトレーニングを終え、決勝へ~FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018~
- 日本代表 2018/08/23 U-20日本女子代表、最少失点で決勝を戦う GKの奮闘~FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018~
- 日本代表 2018/08/20 U-20日本女子代表、準決勝に向けて「全員でハードワーク」を~FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018~
- 日本代表 2018/08/18 U-20日本女子代表、3-1でドイツに勝利し、準決勝へ ~FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018~
- 日本代表 2018/08/17 U-20日本女子代表、準々決勝前日の記者会見に臨む~FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018~
最新ニュース
- 大会・試合 2024/12/27 準決勝・決勝チケット販売概要が決定 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- 日本代表 2024/12/27 2025.6.5 オーストラリア代表 vs 日本代表 観戦チケットの販売概要について
- 大会・試合 2024/12/27 小学生年代の日本一へ、全国から48チームが集まり熱戦が開幕! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 選手育成 2024/12/26 2学期を振り返って~JFAアカデミー今治ダイアリー~
- 日本代表 2024/12/26 なでしこジャパン(日本女子代表) コロンビア女子代表との対戦が決定(2025年4月 大阪/ヨドコウ桜スタジアム)