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ワールドカップ最終予選3月再開、なでしこ4月に熊本で試合 ~2017年日本代表スケジュール発表~
2016年12月23日
日本サッカー協会(JFA)は12月22日(木)、2017年の各カテゴリーの日本代表チームのスケジュールを発表。SAMURAI BLUEは3月23日に再開する2018 FIFAワールドカップアジア最終予選のアラブ首長国連邦(UAE)戦から9月5日のサウジアラビア戦まで残る5戦を戦い、なでしこジャパンは高倉麻子監督の下で初の国内試合となるキリンチャレンジカップ2017(対戦国未定)を4月9日に熊本で開催し、熊本地震復興支援とすることが決まりました。
SAMURAI BLUEは、先月11月15日のサウジアラビア戦の勝利で最終予選前半の5試合を終えて予選グループBで2位に付けています。6大会連続でのワールドカップ出場を無条件で手にするにはグループ2位以内に入らなくてはならず、3位ではCONCACAF(北中米カリブ海地域連盟)との大陸間プレーオフを勝ち抜かなければなりません。
3月のUAE戦以降、同28日にタイ、6月13日にイラク、8月31日にオーストラリア、9月5日にサウジアラビアと対戦し、そのうちUAE、イラク、サウジアラビア戦はアウェイで戦います。
SAMURAI BLUEのヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、アジア最終予選初戦のUAEでの敗戦に触れて「3月には借りを返したい」と意気込み、「練習を重ねて、目標をしっかり達成したい」と話しました。
また、12月8~16日には東京で開催されるEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ2017(旧東アジアカップ)に出場します。10月、11月の国際試合週間の活動については後日決定の予定です。
U-20日本代表は5月20日から韓国で開催されるFIFA U-20ワールドカップに、U-17日本代表は10月6日からインドでFIFA U-17ワールドカップに出場します。U-20日本代表は3月上旬の合宿、同下旬の海外遠征と5月11日からの直前合宿で調整を図り、U-17日本代表は2月から8月までに4回の海外遠征で本大会へ臨む予定です。
なでしこジャパンは、3月1~8日にポルトガルでアルガルベカップに出場します。国内では4月のキリンチャレンジカップ2017のほか、10月22日には長野UスタジアムにてMS&ADカップ2017(対戦国未定)を戦い、12月には東京でEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ2017に参加します。
なでしこジャパンの高倉監督は、「4月の試合では新しい選手を積極的に使いながら、なでしこジャパンの新しい可能性を披露することができれば」と話しています。
フットサルでは男子の日本代表が9月17~27日にトルクメニスタンでアジアインドアゲームズ、10月1~11日にAFCフットサル選手権(開催国未定)に臨み、女子は8月15~26日のAFC女子フットサル選手権(開催国未定)を経て、9月のアジアインドアゲームズに臨みます。男子U-20日本代表は、5月に行われるAFC U-20フットサル選手権で初代王者を目指します。
また、ビーチサッカー日本代表は4月27日からFIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017への出場権を賭けて、2月18~24日にマレーシアで行われるAFCビーチサッカー選手権へ挑みます。
コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
2016年にはU-19やU-16など各カテゴリーの日本代表チームが成果を出して、成功を収めました。特に女子のここ数年の成果には目を見張るものがあり、我々男子も同じように良い結果を出したいと願っています。ワールドカップ最終予選初戦でUAEに敗れたことは今もフラストレーションを覚えますが、3月にはその借りを返したい。中東勢は近年伸びていて、彼らはホームで相当なプレッシャーをかけてくると予想できますが、準備はすでに始めています。練習を重ねて、目標をしっかりと達成したいと考えています。
高倉麻子 なでしこジャパン(女子日本代表)監督
4月に就任後、世代交代を図るべく、新しい選手を呼んでチャレンジしてきました。最初の試合でリオ五輪への調整が整ったアメリカ、スウェーデンと戦えたことはチームの財産になりました。今後も新しい選手をできるだけ多く呼んで、いろいろな可能性を探っていきたい。女子のU-17代表やU-20代表の技術を活かした組織的なプレーはFIFAから高評価を得ていますが、個人で戦える強い選手も育てていかなければならないと強く感じています。今後、この点を含めて育成レベルでも強化を進めていければと考えています。
内山篤 U-20日本代表監督
アジア最終予選で試合を重ねるごとに選手たちが成長し、彼らの力で5大会ぶりの世界大会への切符を獲ることができました。来年の世界大会ではノックアウトステージに進んで、世界トップクラスを肌で感じたい。良い準備をして臨みたいと思います。
森山佳朗 U-17日本代表監督
今年のAFC U-16選手権では世界大会出場切符を獲得しましたが、準決勝でイラクに敗れた悔しさがジワジワと膨らんでいて、早く世界大会でリベンジしたいです。物怖じせずに常に牙をむきながら向かって行く、そういう選手に成長させるようにしたいです。
ブルーノ・ガルシア フットサル日本代表監督
就任してまだ2ヶ月ですが、チーム再建のための短期、中期、長期計画を立てて、現在調査中の日本の実情を踏まえて戦略を練り、「フットサル日本代表のアイデンティティ」を確立することに取り組んでいます。代表としての誇りと責任感を持って戦うチームスピリット、共通理解をベースに代表チームを作っていきたいと考えています。
マルセロ・メンデス ビーチサッカー日本代表監督
今年は選手とスタッフの努力で世界トップレベルに入る可能性を示した年でした。まだワールドカップ出場権獲得という大きな仕事が残っているので、2017年はもう1度ゼロから始めて、目標を確実に獲りにいきたいと思います。選手、子供たち、指導者対象のクリニックや普及活動も徐々に成果を上げており、クリニックから代表選手4人が生まれています。
田嶋幸三 JFA会長
2017年で最も重要なのはFIFAワールドカップロシアの予選です。厳しい戦いになると思いますが、ロシア大会へのチケットを必ずや、もぎ取りたい。日本サッカー協会を挙げてサポートし、実現させたいと思います。来年は各カテゴリーで世界大会へ出場します。U-20日本代表は5大会ぶりで、アジア王者としてトップトップのレベルで素晴らしい戦いを展開してほしいですし、U-17日本代表は2大会ぶりで、17歳で世界を知ることはその後の伸び代に大きく影響します。思い切ったプレーを期待したい。女子はU-17代表が世界大会2位、U-20代表が同じく3位に入り、それぞれ長野風花選手と杉田妃和選手が大会MVPに選ばれたのは嬉しいことです。オリンピックに出られなかった悔しさを活かして次の世代へしっかりと引き継いでいる、なでしこチームに期待したいです。
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