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U-17日本女子代表、ニュージーランドに惜敗しベスト8で敗退 ~FIFA U-17女子ワールドカップ ウルグアイ2018~
2018年11月25日
U-17日本女子代表は11月24日(土)、FIFA U-17女子ワールドカップ ウルグアイ2018の準々決勝に臨み、U-17ニュージーランド女子代表と対戦、PK戦の末に敗れてベスト8で大会を終えました。
マルドナドからコロニアに移動してこの日を迎えた日本は、前回のU-17メキシコ女子代表戦から、6人の先発選手を入れ替えて臨みます。立ち上がりは、グループステージを2位通過したニュージーランドが前線からプレスを続けて日本のミスを誘い、得意のロングスローで日本ゴールを襲います。日本はキャプテンの松田紫野選手を中心にこれらをはね返しますが、いい形で攻撃に移行できません。
すると17分、ニュージーランドのMacey FRASER選手が右CKを蹴ると、ゴール正面で待っていたAmelia ABBOTT選手がシュート。これがゴール左に決まり、日本は今大会、初めて先制を許しました。
その後も守備の時間が続く日本ですが、31分に巧みなボール回しからゴールを奪います。右サイドに流れた大澤春花選手とパス交換した木下桃香選手が、前線の山本柚月選手にボールを送ります。山本選手はドリブルからシュートを放つと、相手GKにブロックされましたが、こぼれ球に詰めていた木下選手が再びシュート。ゴールライン際にいたHannah MACKAY-WRIGHT選手がこれを処理しきれずにゴールラインを割り、オウンゴールで日本が1-1に追いつきました。
後半は日本が主導権を握りました。ボールを保持して中央やサイドで攻撃を組み立て、森田美紗希選手、神谷千菜選手が途中出場したことで、さらに攻撃に勢いがついていきます。67分には、出場直後の神谷選手が果敢にシュート。続いて左サイドからのクロスを、木下選手がヘディングシュートしましたが、惜しくもゴールには結びつきません。ニュージーランドはカウンターを仕掛けますが、日本はその芽を早く摘み、何度も攻撃につなげていきました。
攻め続ける日本ですが、後半アディショナルタイムにペナルティーアーク内から中尾萌々選手が放った左足シュートも、相手GKに止められ、1-1で後半終了。PK戦で勝敗を決することになりました。
先行の日本は、松田選手が1人目のキッカーを務めますが、GKのAnna LEAT選手がセーブ。日本の2人目、木下選手はPKを成功させますが、続く3人目の富岡千宙選手が蹴ったボールは、ゴール左に外れて失敗。4人目の神谷選手、5人目の善積わらい選手はPKを決めましたが、ニュージーランドは5人のうち4人がPKを成功させ、日本はPK3-4で惜敗しました。
この結果、日本は準々決勝での敗退が決定。U-17日本女子代表は、ベスト8で今大会から姿を消すこととなりました。
選手コメント
GK #1 大場朱羽 選手(JFAアカデミー福島)
前半はニュージーランドがマンツーマンでついてくる中でなかなかパス回しができなくて、ロングボールを蹴ればボールがラインの外に出てしまって、ニュージーランドにロングスローなどで攻められることが多くて、前半はとても流れが悪かったです。ハーフタイムに活を入れて、後半は流れはできました。中盤を経由してパスをたくさんつないでいい流れでプレーできましたが、なかなか点を決めることができませんでした。今大会では海外の代表の選手と戦えて、シュートストップやDFラインの背後のボールへの対応の部分で、海外の選手のスピードやシュートの威力を感じることができました。これからはチームがどのような状況であっても自分がいつでもベストパフォーマンスが出せるようにして、海外のチームと対戦できることに感謝して、たくさんチャレンジしてどんどんレベルアップしていきたいです。日本に帰ってからU-20女子ワールドカップやその先に向けて、たくさん練習して、この悔しさをバネにレベルアップできるように努力したいと思います。
MF #7 松田紫野 選手(日テレ・メニーナ)
セットプレーでやられましたが、そこで自分たちで落ち着こうということで、前半のうちに追いつくことができました。後半は絶対にゴールを取ってやろうという気持ちでいたのですが、まだまだ足りない部分が多かったり、自分自身もしっかりチームを引っ張れなかったというのが、これまで積み重ねてきてことがこの試合ではっきり分かって、自分の情けなさを身にしみて感じました。試合後、池田太監督は「まだここで終わりではない。この悔しさを次のワールドカップで晴らしていこう」という話がありました。この悔しさは絶対に忘れてはいけないですし、この試合で責任感という部分が足りないことが分かったので、周りを巻き込むくらいみんなに声をかけていかないといけません。もちろん技術の面でも、メンタルの面でもしっかり周りを巻き込めるようにしたいです。
MF #16 木下桃香 選手(日テレ・メニーナ)
みんな次の試合を考えてしまったところがあって、目の前の試合に集中できていなくて、立ち上がりから甘さが出てしまったと思います。先制されたことで自分たちの中で焦りはありましたが、その中でも前半で絶対に取り返してやろうと思っていました。その気持ちがゴールにつながったのかなと思います。アジア選手権のときもそうでしたが、大事なときにアシストやゴールでチームを救うプレーを今まで意識してきて、ゴールは生まれましたが、まだまだ足りないところもあって、収穫というよりは課題を多く感じました。世界はやはり自分たちよりも高くて、速くて、強くて。そういう相手に自分たちは足元のところで差を見せていかなければいけません。そこは今大会ではやりきれませんでした。体格などの差は分かっていたつもりでしたが、それを埋めるくらいの技術や判断力、チームワークをもっともっと身につけていかないとこれから先も勝てないと思います。試合後に池田監督から話があったように、この悔しさはワールドカップでしか晴らせないと思うので、U-17でもU-20でも、どんな形であれ、次は必ず優勝したいです。
スケジュール
FIFA U-17女子ワールドカップウルグアイ2018 | ||
---|---|---|
11月11日(日) ~12日(月) |
AM/PM | トレーニング |
11月13日(火) | 0-0 | グループステージ第1戦 対 ブラジル (Estadio Domingo Burgueño Miguel) |
11月14日(水) ~15日(木) |
AM/PM | トレーニング |
11月16日(金) | 6-0 | グループステージ第2戦 対 南アフリカ (Estadio Domingo Burgueño Miguel) |
11月17日(土) ~19日(月) |
AM/PM | トレーニング |
11月20日(火) | 1-1 | グループステージ第3戦 対 メキシコ (Estadio Domingo Burgueño Miguel) |
11月21日(水) ~23日(金) |
AM/PM | トレーニング |
11月24日(土) | 1-1 3 PK 4 |
準々決勝 対 ニュージーランド (Estadio Profesor Alberto Suppici) |
FIFA U-17女子ワールドカップ ウルグアイ 2018
大会期間:2018年11月13日(火)~12月1日(土)
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