ニュース
U-17日本女子代表、逆転でアメリカに勝利し準々決勝へ FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016
2016年10月09日
FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016に出場しているU-17日本女子代表は10月8日(土)、アンマンのAmman International StadiumでU-17アメリカ女子代表とのグループステージ第3節に臨みました。
ここまで連勝で波に乗る日本と、前節のU-17ガーナ女子代表戦を落とし、勝点3がほしいアメリカの一戦は、序盤から緊迫した展開となります。
最終ラインからボールをつないで相手陣内に侵入しようと試みる日本に対し、アメリカは強固な守備ブロックを構築。奪ったボールをシンプルに2トップに預け、速攻から得点機をうかがいます。28分にCivana KUHLMANN選手、32分にAshley SANCHEZ選手にシュートを浴び、2度目のピンチをしのいだ直後の33分、日本は今大会で初めて先制点を許しました。相手GKのゴールキックを中盤でクリアし切れず、後逸したボールをSANCHEZ選手に狙われ、ゴールに流し込まれました。
日本はこの後、長野風花選手と菅野奏音選手がパスを散らし、右サイドからは宝田沙織選手が好機を広げようとしますが、相手の堅守に遭い、なかなかフリーでシュートを打つことができず。前半は0-1のまま終了しました。
ハーフタイムに「もっと前に進む意識を高めよう。勝ちにいこう」と攻撃への意識を高めたチームは、後半開始から攻撃をテンポアップ。両サイドの選手たちも高い位置を取る場面が目立ち始めます。53分、こうした粘り強い攻撃が実ります。菅野選手のCKに植木選手が反応、ヘディングシュートは一度相手にクリアされましたが、そのリバウンドを植木選手が再び頭で合わせ、1-1の同点に追い付きました。
重苦しい空気を一掃した日本は、現地の観衆の「ジャパン」コールと、日本人応援団による「ニッポン」の声援に背中を押されるようにして相手ゴールへと迫っていきます。75分、右サイドからボールを受けた宮澤ひなた選手が、前方のスペースに抜け出した菅野選手にワンタッチパス。菅野選手は左足のシュートで冷静に流し込み、チームを逆転に導きます。日本の勢いはさらに加速、77分には宮澤選手が強烈なミドルシュートを突き刺し、リードを2点に広げました。
この後、日本は試合終了間際のPKでの失点で1点差とされますが、最後まで攻撃姿勢を貫いて3-2で勝利。出場全チームを通じて唯一、3連勝での首位突破を果たしました。
なお、日本は10月13日(木)に開催される準々決勝でU-17イングランド女子代表と対戦することが決まっています。
監督・選手コメント
楠瀬直木 監督(U-17日本女子代表)
「やはりアメリカは強かった」という印象です。先制点を取られたシーンをはじめ、パワーで押されると、日本はなかなか前に仕掛けていくことができません。結果的に勝ちましたが、完成されたチームになるには、やるべきことがあると感じました。多くの課題が残った試合だったので、それを一つ一つ克服して次の試合に臨みたいと思います。われわれは優勝するためにここに来ているので、その可能性を高めるためにも、準々決勝に向けて入念な準備をしたいと思います。
FW #14 小嶋星良 選手(浦和レッズレディースユース)
アメリカとは以前、2度戦ってともに負けています。今日の試合ではチームの勝とうという気持ちを出せたと思います。ビハインドで迎えたハーフタイムに、監督から「このままじゃだめだ。負けて後悔することになるぞ」と言われ、気持ちを切り替えたことが大きかったと感じます。個人としては、今回の一戦でうまくいったところを伸ばしつつ、課題を克服して次の試合に備えたいです。出場するタイミングや時間に関係なく、少しでもチームに貢献したいと思っています。
MF #8 宮澤ひなた 選手(星槎国際高湘南)
結果的に勝ったけれど、全体的に課題が残る試合でした。特に前半は、自分も含めて攻撃に関わる動きが少なかったので、チーム内で修正すべきだったと思います。得点の場面は自分の得意な形でしたが、北村菜々美選手がフリーランで相手の意識を引き付けてくれたことも助かりました。1点差(のリード)だったので、思い切って打ちました。準々決勝以降は、もっと自分が中心となって攻撃のリズムをつくっていきたいです。個人で仕掛け、クロスを送るなど、攻撃に関わる回数を増やしていきたいと思います。
B.J.SNOW 監督(U-17アメリカ女子代表)
最初に、日本のチーム、素晴らしいチームに育て上げた指導者、協会を称えたいと思います。日本と戦うときは、ほとんど毎試合と言っていいくらい、エネルギーを消耗させられます。90分、走力を維持するという極めて難しいタスクを全うした上で運も必要です。選手たちは最後まで戦い続け、あと一歩のところまで日本を追い詰めましたが、わずかに足りませんでした。われわれは今大会を迎えるまで2年半、無敗をキープしていました。それでも短期決戦では途中でつまずくと、あっけなく大会が終わってしまいます。選手たちもわれわれもレッスンを学びました。
スケジュール
FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン2016 | ||
---|---|---|
9月30日(金) | トレーニング | |
10月1日(土) | 5-0 | vs ガーナ(Prince Mohammed International Stadium) |
10月2日(日) | トレーニング | |
10月3日(月) | トレーニング | |
10月4日(火) | 5-0 | vs パラグアイ(King Abdullah II International Stadium) |
10月5日(水) | トレーニング | |
10月6日(木) | トレーニング | |
10月7日(金) | トレーニング | |
10月8日(土) | 3-2 | vs アメリカ(Amman International Stadium) |
10月9日(日) | トレーニング | |
10月10日(月) | トレーニング | |
10月11日(火) | トレーニング | |
10月12日(水) | トレーニング | |
10月13日(木) | 19:00 | 準々決勝 vs イングランド(Al Hassan International Stadium) |
10月14日(金) | トレーニング | |
10月15日(土) | トレーニング | |
10月16日(日) | トレーニング | |
10月17日(月) | 16:00/19:00 | 準決勝(King Abdullah II International Stadium) |
10月18日(火) | トレーニング | |
10月19日(水) | トレーニング | |
10月20日(木) | トレーニング | |
10月21日(金) | 17:00/20:00 | 3位決定戦/決勝(Amman International Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/05 SHIGE選手、かつぴーや選手、Ax選手、Takaki選手に決定 FIFAe World Cup 2024™サッカーe日本代表
- 日本代表 2024/11/05 U-17日本代表 メンバー・スケジュール クロアチア遠征(11.09-11.20 クロアチア/ポレッチ)
- グラスルーツ 2024/11/05 「2024 IFCPF CPサッカーワールドカップ」へ男女日本代表が出場!
- グラスルーツ 2024/11/05 JFAユニクロサッカーキッズ in 北海道 1月18日(土)開催 11月5日(火)から参加者募集開始
- 大会・試合 2024/11/05 FC.西武台が歓喜の頂点到達 JFA 第12回全日本O-40サッカー大会