決戦の地、サンホセに戻ってから一夜が明け、チームは午前中にトレーニングを行いました。
トレーニング会場は昨年4月に出場した4カ国トーナメントで練習会場として使用したピッチ。大会を優勝で終えただけに、縁起のいい練習会場です。
軽いランニングのあと、一列に並んで体幹トレーニングを行いました。
前日は長時間のバス移動があったため、身体をほぐすことを中心にトレーニングを進めます。
「手つなぎ鬼」は鬼にタッチされた選手が鬼に加わっていくものです。人数が増えると、逃げている選手を囲むことができますが、誰をどう捕まえるのか、コミュニケーションをしっかりとることが求められます。

明るい雰囲気の中、激しい動きを知らず知らずのうちにしているため、汗もかきます。しっかり水分を摂りながら進めていきます。
こちらは湿度があまり高くないため気温の割には汗をかきませんが、体内からどんどん水分が失われていることは、ここコスタリカの滞在が3週間以上となる選手たちも理解しています。
この後、準決勝のスターティングメンバーは自主練習とストレッチを行い、残りの選手は通常通りのトレーニングを行いました。
ゴールに向かっての1対1から2対1やシュート練習、最後は4対4＋GKのゲーム形式を約1時間行い、集中したトレーニングとなりました。

トレーニング後、杉田選手と高倉監督が地元コスタリカの全国紙とTV局の取材を受けました。決勝戦への地元コスタリカの関心の高さが伺えます。

午後はミーティングを行いました。高倉監督は「みんなで結果をつかみとったベネズエラ戦。しっかり振り返って、次はもっと良いゲームをしよう。さらに集中力を高めて、決勝戦ではスペインのサッカーをさせない、常に日本のサッカーができるようにしよう」「世界一を取るチャンス。ゲームに向けて気持ちを高めて、みんなで決勝戦に向かおう！」と語り、選手たちは真剣な表情で頷いていました。

コメント

齋原みず稀 選手（アンジュヴィオレ広島）
このチームでプレーする最後の試合なので、絶対に優勝したいです。準決勝では「いつも通り、連動して何度も動き直してボールを受けること」と監督に言われました。ワールドカップの舞台は、これまで味わったことがない感覚で、ピッチに立っていて、最高！という気持ちです。自分の特徴は、裏に抜け出してボールを受け、ドリブルからシュートまでいくプレーです。チームとしては、みんなが優勝したいという気持ちを持っていて、全員で戦うところが強みです。決勝戦に出られたら、自分でパスを貰って得点できたり、自分のプレーが得点につながればとても嬉しいです。

児野楓花 選手（藤枝順心高校）
これまで全員の力を発揮し、決勝戦まで進んで来られたことが嬉しいです。コミュニケーションがしっかりとれる、話しやすいチームです。お互いに言うべきことはしっかり言える良い雰囲気もあります。決勝戦では、笑顔で日本に戻ってこれまでにお世話になった人たちに恩返しをするため、得点したいです。（同じポジションの）小林（里歌子）選手は上手いです。私は、小林選手にない持ち味をアピールしたいです。

西田明華 選手（セレッソ大阪堺レディース）
開幕直前に体調を崩してしまい、スペイン戦ではベンチにも入れず、パラグアイ戦にも出場できませんでした。その間に仲間たちが2勝をして、グループステージ突破が決まりました。ニュージーランド戦に出場しましたが、良いプレーがあまり出せなかったと思っています。準々決勝では1本良いスルーパスを出すことができましたが、得点に結びつけることができませんでした。チームにとっても最後の試合、私自身も悔いが残らないよう、あらためて気合を入れなおして頑張ります。少しでも長くゲームに出場して、チームの優勝に貢献したいと思います。

スケジュール

会場名
チバス：リカルド・サプリサ・アイマスタジアム
サンホセ：コスタリカ・ナショナルスタジアム
リベリア：エドガルド・バルトダーノスタジアム