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U-17日本代表候補 関西学生選抜とのトレーニングマッチでキャンプを締めくくる
2021年10月29日
10月24日(日)から大阪府のJ-GREEN堺でトレーニングキャンプを行っているU-17日本代表候補は、キャンプ最終日の28日(木)に関西学生選抜2年生チームとの第2戦に臨みました。26日の第1戦は3-7で敗れ、悔しい思いをしましたが、第1戦の試合終了直後にピッチサイドで選手が自主的に話し合う姿が見られるなど、第1戦の課題を選手達が主体的に修正し、中1日で第2戦に挑みます。
選手を2チームに分けて、前半と後半で選手を入れ替えて戦いますが、第1戦と同じチーム編成ということもあり、選手同士の連係も第1戦に比べて大きく改善しました。特に前回は、前線のプレスがうまく連動せずに、相手にかわされるシーンが目立ちましたが、今回は連動したプレスが機能し、良い位置でボールを奪いチャンスを作ります。また安藤阿雄依選手(清水エスパルスユース)のドリブル突破などで良い形をつくります。前半良い形で試合を進めたU-17日本代表候補は、アディショナルタイムに良い形で縦パスが入ると、スルーパスに真鍋隼虎選手(名古屋グランパスU-18)が抜け出し、相手GKがクリアしようとしたボールに触れると、最後は無人のゴールに流し込んで先制します。
メンバーを入れ替えた後半も良い形で試合を進め、南野遥海選手(ガンバ大阪ユース)や内野航太郎選手(横浜F・マリノスユース)が惜しいシュートを放つなど試合を優位に進めます。関西学生選抜もチャンスを作りますが、守備陣が体を張って凌ぎ、試合はそのまま1-0で終了しました。
今回のキャンプでは新しい4-3-3のフォーメーションに挑戦し、戦術的にも多くのことが求められた5日間でしたが、選手・スタッフ一丸となって課題を修正し、良い形でキャンプを締めくくることができ、選手たちも成長の手応えを感じている様子でした。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
U-17日本代表は前回8月のHiFA 平和祈念 2021 Balcom BMW CUP 広島に出場させていただき、優勝で大会を終えることが出来ました。
一つの成果を機に、今回のキャンプでは戦術的なバリエーションを増やすこととベースの部分の更なるレベルアップを目的に、ワールドカップ最終予選を戦っているSAMURAI BLUEやU23アジアカップ予選を戦っているU-22日本代表が採用している1-4-3-3に新たにチャレンジしました。
2日間のわずかな準備期間で関西大学選抜1、2年生チームと2試合を行いましたが、第1戦では3-7で完敗。攻撃では思ったように主導権を握ることが出来ず、守備においてはいい形でボールを奪い決定機につながるシーンを何度か作れたものの、それ以上に前から奪いに行った中盤背後のスペースを再三使われピンチを招くシーンや、ゴール前での対応が甘くなって失点につながるシーンが見られるなど、不安定な試合運びになってしまいました。
試合後は、スタッフも遅くまで何度も映像を確認し改善策を協議しましたが、選手達も試合後に戦術ボードを囲み真剣に長い時間話し合うなど(翌日それぞれのチームで試合を見て、綿密に改善策を練っていました)、選手スタッフ全員の「何とかしたい。何とかしようぜ」という本気の気持ちが伝わってくる充実した1日を過ごすことが出来ました。
最終日の関西学生選抜との2戦目は、前半終了間際に先制点をあげると、後半も攻守にたくさんのいいシーンを作り出し主導権を渡すことなく1-0で勝利することが出来ました。
劇的な内容と結果の改善に試合終了後は大会で優勝したような歓喜の雰囲気に包まれました。
選手達も自分たちが当事者意識を持ち、解決策を模索し積極的にチャレンジしていく場面が増え、またコーチングスタッフに積極的にアドバイスを求めるなどコミュニケーションの機会も増え選手達の大きな成長を感じることが出来る素晴らしいキャンプとなりました。
なかなか海外遠征も組めない中、このような選手が真剣に必死に取り組めるような環境を準備して頂いた関係各位の皆様、大阪サッカー協会、関西大学サッカー連盟の皆様、そして最高の環境を準備して頂いたJ-GREEN堺のスタッフの皆様本当にありがとうございました。
そしていつもながら代表活動にご理解ご協力いただいている所属クラブのスタッフの皆様、学校の先生方、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
DF 西野奨太 選手(北海道コンサドーレ札幌U-18)
キャンプ参加前日にトップチームの試合に初めてベンチ入りするなど、自分自身に色々と変化があった中での代表活動だったので、今までよりさらに意識高く責任感を持って参加しました。チームとしては、新しいシステムで色々なことをチャレンジしていく中で自分たちでも何度も話し合い、考えを共有し、非常に良いチームになりました。個人としてはキャプテンもやらせてもらい、チームをまとめた中で、さらにもっと自分の特徴を出せればよかったと思います。これからチームに戻って高いレベルで揉まれていく中で、このキャンプでの経験を生かしてさらに成長し、人としてももう一段階レベルアップしていきたいです。
DF 高井幸大 選手(川崎フロンターレU-18)
久しぶりの代表で今まで悔しい思いをしてきたので、チャレンジしようと臨みました。自分の特徴を活かし通用するところもありましたが、試合全体を通してミスが多く課題が残りました。しかし、このキャンプで試合中や練習中にコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。トップチームでデビューをしている選手もいたので、自分もトップチームで試合に出れるように頑張ります。
FW 真鍋隼虎 選手(名古屋グランパスU-18)
このキャンプで、結果を残すという目標を持って取り組んだ中、最終日の試合では、ウイングでの出場となり、普段とは違うポジションでの出場となりましたが、自分の特徴である背後へのアクションを活かし、常にゴールを狙い続けることを意識して臨みました。その結果、自分のゴールで、1-0で勝利することができました。このキャンプを通して、プレスの迫力など多くの課題も出たので、所属チームでより高い基準を持ち、上のカテゴリーとなるU-18日本代表にも呼ばれることを目標に結果を残し続けたいと思います。
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