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【Match Report】U-15日本女子代表 最終戦に勝利し優勝で大会を終える HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ
2023年08月10日
U-15日本女子代表は8月9日(水)、HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ最終戦を迎えました。11時2分には全員で黙祷を行い、平和への思いを改めて噛み締めたうえで、チーム全員で優勝に向けて試合に臨みました。
今日の試合のユニフォームは、現在FIFA 女子ワールドカップで躍動を続けるなでしこジャパンも着用している「サンライズ」。日本代表としての自覚と誇りをもって臨んだ最終戦の相手は、オーストラリアのFootball New South Wales(U-16)です。開始早々4分、中村心乃葉選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)が先制点を奪い、チームに勢いをもたらします。15分には左サイドの相手陣深くでFKを獲得すると、今日の試合でキャプテンを務めたキッカー牧之瀬歩選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)からのグラウンダーのボールに新田彩和選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)がきれいに合わせ、追加点を得ます。30分には佐野杏花選手(常葉大学附属橘中)の中央からのパスを、右サイドで受け取った髙橋佑奈選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)がドリブルで突破、ゴール前へのクロスに中村心乃葉選手が頭で合わせ、3-0とリードを広げて折り返します。
後半に入っても日本ペースで試合が続きます。39分には中村心乃葉選手がこの日ハットトリックとなるゴールを決め、43分には交代出場の岩田琳香選手(FC時之栖U-15)、48分、50分には山野蒼空選手(神村学園中)が連続してゴールを奪い、相手に主導権を握らせません。その後も52分に新田彩和選手、58分には佐野杏花選手がそれぞれ追加点を奪い、60分には岩田琳香選手が自ら得たPKをゴール右上に豪快に決め、チームをさらに勢いづけます。終盤には相手FWの裏への飛び出しもありましたが、CB原野心愛選手(高川学園中)とGK神田瑠伽選手(京都精華学園中)が連係をとり、落ち着いて対処して得点を許しません。62分に牧之瀬歩選手のミドルシュートが決まり、そのまま試合終了。今日の試合の目標の一つでもあった、「無失点」をしっかりと達成し、優勝を掴み取りました。
HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ
試合日時:8月9日(水) 17:00キックオフ(70分:前後半35分ハーフ)
試合会場:エディオンスタジアム広島
U-15日本女子代表 11-0(前半3-0) Football New South Wales(U-16)
【得点】
4分 中村心乃葉(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
15分 新田彩和(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
30分 中村心乃葉(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
39分 中村心乃葉(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
43分 岩田琳香(FC時之栖U-15)
48分 山野蒼空(神村学園中)
50分 山野蒼空(神村学園中)
52分 新田彩和(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
58分 佐野杏花(常葉大学附属橘中)
60分 岩田琳香(FC時之栖U-15)
62分 牧之瀬歩(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
<スタート>
GK:1 西本稀彩莉(INAC神戸テゾーロ)
DF:6 佐藤百音(大宮アルディージャVENTUS U15)、2 原野心愛(高川学園中)、7 久保田真帆(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)、4 石井音羽(JFAアカデミー福島)
MF:14 牧之瀬歩(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)、9 佐野杏花(常葉大学附属橘中)、15 中村心乃葉(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)、19 髙橋佑奈(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
FW:20 新田彩和(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)、16 山野蒼空(神村学園中)
<交代>
・HT
1 西本稀彩莉(INAC神戸テゾーロ)→18 神田瑠伽(京都精華学園中)
19 髙橋佑奈(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)→13 岩田琳香(FC時之栖U-15)
・54分
20 新田彩和(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)→17 野﨑凜愛(FC釜石U-15)
15 中村心乃葉(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)→8 小田咲花(AC.CAVATINA.ⅢY)
4 石井音羽(JFAアカデミー福島)→3 禰宜田千夏(バニーズ京都SC flaps U-15)
・65分
9 佐野杏花(常葉大学附属橘中)→11 丸山夢(敦賀FCジュニアユース)
16 山野蒼空(神村学園中)→12 星野朱凛(マイナビ仙台レディースジュニアユース)
<出場なし>
5 大倉光藍(FC今治レディースNEXT)
10 内田桜央(北海道コンサドーレ旭川U-15)
監督・選手コメント
岡本三代 監督
厳しい暑さが残る中、広島での平和祈念大会を怪我や事故なく無事に終えることができました。まずは、大会運営に関わってくださった皆様には多大なるご配慮を頂き、心より感謝いたします。
U-15世代は長く続いたコロナの影響で色々な活動が制限された期間を経て、選手間やスタッフ・選手間でもいかに円滑なコミュニケーションを取れるかが大きな課題と考え活動に入りました。1週間という非常に短い活動の中で、序盤は戸惑いを感じながら周りとコミュニケーションを取る状況でしたが、初戦の結果から反省を生かし選手間で積極的にブラッシュアップしようとする姿や、代表チームという活動を通じて刺激を受け変化しようとする選手達のポテンシャルには驚かされるものがありました。
また真夏の暑熱環境下での連戦ということもあり、暑熱対策と素早いリカバリー、レクチャーで知識を得た上で、練習後のアイスバスや交代浴、疲労回復のためのセルフケアや食育など日常から良い習慣となって欲しいことも実践の中から学ぶことができました。
大会に優勝するという目標とベストパフォーマンスの維持のために選手自らが積極的にアクションし、オン・オフザピッチでもトライ&エラーで自律にチャレンジできたことは大きな成果となりました。
DF #7 久保田真帆 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
今日の試合は優勝がかかった大事な試合で、まず大量得点で勝つことができ、結果、優勝できてよかったです。自分自身では安定したビルドアップや、後ろからの声かけを意識して試合に取り組みました。パススピードを速くしたり、ダイレクトを使ったりすることで相手をはずし、ゴールに向かっていけることを実感しました。チームとして昨日1失点してしまい、今日は無失点でいこう!と決めていたので達成することができ嬉しいです。
今後は今回学んだひとつひとつのプレーを大切にすることを忘れずにチームでも頑張りたいです。
MF #14 牧之瀬歩 選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
試合前にまず選手だけでミーティングをして、攻撃、守備、セットプレーにおいて重要なことを全体で再確認して試合に挑み、今回の活動での1番の目標であった、「優勝」をするために重要だった試合をチーム全員で勝ちに繋げられたことは良かったと思います。試合ではミーティングで出た課題に積極的にチャレンジすることができ、成長に繋げられたのはすごく良かったと思います。試合の内容としても、全体で球際に強く行けましたし、切り替えも早く、自分たちがボールを保持する時間が長くなる中で、ビルドアップやペナルティーエリア付近では、最後まで質を落とさず試合を締めくくれたことで自分自身、そしてチーム全体が成長できたと思います。今回の経験を生かして、自チームでもゲームをコントロールできる選手になるために、今後も努力して成長していきたいと思いました。
FW #16 山野蒼空 選手(神村学園中)
試合前に選手だけのミーティングをし、攻撃、守備、セットプレーの共通理解をしてから試合に挑みました。試合では、前半に相手の引いてくる守備に対して自分達がしたい攻撃ができない中、得点を決めることができてよかったです。後半からは、得点も多く攻撃に厚みが出てたくさんのパターンで相手ゴールを奪うことができました。この大会を通して1日目からの反省点を自分達で改善して、最後にいい形で大会を締めくくることができました。
今後は、前線の選手としての役割や、自分がチームで求められていることを理解しプレーできる選手になっていきたいです。
HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ
大会期間:2023年8月6日(日)~8月9日(水)
会場:広島/エディオンスタジアム広島
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