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U-15日本代表 後半アディショナルタイムで追いつき、AFC U-16選手権2020の出場権獲得! ~AFC U-16選手権2020予選~
2019年09月23日
AFC U-16選手権2020予選 グループJ 第3戦 U-15日本代表 vs. U-15マレーシア代表
2019年9月22日(日) キックオフ時間 15:00 試合時間 90分(45分×2本)
New Laos National Stadium(ラオス/ヴィエンチャン)
U-15日本代表 2-2(前半0-0、後半2-2)U-15マレーシア代表
得点
63分 大迫塁(U-15日本代表)
73分 失点(U-15マレーシア代表)
82分 失点(U-15マレーシア代表)
90+3分 内藤大和(U-15日本代表)
スターティングメンバー
GK:松原快晟
DF:杉田隼、池谷銀姿郎、植田悠太、坂井駿也
MF:福井太智、大迫塁、北野颯太、楢原慶輝
FW:鈴木大翔、内藤大和
サブメンバー
GK:宮本流維、佐賀鉄生
DF:溝口修平、藤田崇弘、田代紘、東廉太、鈴木吏玖
MF:山崎太新、南野遥海
FW:森本空斗、逢坂スィナ
交代
63分 楢原慶輝 → 南野遥海
81分 杉田隼 → 田代紘
86分 植田悠太 → 山崎太新
マッチレポート
U-15日本代表は9月22日(日)、AFC U-16選手権2020予選の第3戦でU-15マレーシア代表と対戦しました。勝つか引き分けでも首位で予選突破を決めることができる状況でしたが、森山佳郎監督は試合前、「3戦全勝無失点で予選突破」という目標を選手たちに伝えました。
試合は、予選突破には勝利が絶対条件であるマレーシアの気迫に押され、日本はボールを奪ったあとにミスが目立ち、なかなかペースを掴むことができません。
逆にマレーシアは前線へのロングボールで、日本ディフェンス陣の背後を狙ってきます。
23分にもDFの背後を狙われますが、ここはGK松原快晟選手が素早く飛び出し、ピンチを防ぎます。その後も相手のボールホルダーに対してプレスをかけることができず、苦しい展開が続きますが、前半は0-0のまま折り返します。
得点が欲しい後半は、54分に相手のボールを奪い大迫塁選手が駆け上がり、楢原慶輝選手にパス、最後は内藤大和選手がシュートを放つもこれは相手GKに防がれます。
63分、大迫塁選手のロングボールに反応して飛び出した楢原慶輝選手が相手GKと接触。相手GKはレッドカードで退場となり、日本はPKを獲得します。そのPKを大迫塁選手が冷静に決め、日本は先制に成功します。
しかしその接触プレーにより楢原慶輝選手は負傷退場し、代わって南野遥海選手が入ります。
数的優位に立った日本はこのまま試合を決めたいところでしたが、ここからマレーシアの反撃を受けます。日本は73分に失点し、同点に追いつかれると、82分にはコーナーキックからヘディングで押し込まれ、一人少ない相手に逆転を許してしまいます。
窮地に立たされた中で必死に攻め込みますが、なかなか得点を奪うことができません。このまま終了するかと思われた後半アディショナルタイム、交代で入った山崎太新選手が左サイドからクロスを上げると、内藤大和選手がヘディングシュートを決め、土壇場で同点とします。試合はこのまま2-2で終了し、日本はグループ首位で来年実施されるAFC U-16選手権2020の出場権を獲得しました。
監督・選手コメント
U-15日本代表 森山佳郎 監督
炎天下で、一日おきに行われた3試合は決して楽な戦いではなく、むしろアジアの厳しさを強烈に思い知ることとなる3試合でした。初戦のラオス戦は前半15分間は緊張もあり完全に相手の圧力に押し込まれ、24分、25分の連続得点がなければどうなっていたか分からない試合でした。2戦目はカンボジア戦。予選突破のライバルとなるマレーシアがカンボジアに対して初戦で7得点を挙げていたため、優位に立つためにも8点がノルマとなりました。しかし前半は相手の粘りもありなかなか思うようにいかず3得点、後半終盤になんとか8点目を決めノルマを果たせました。
第3戦はAFF(ASEAN)U-15選手権大会でオーストラリアやタイを下して優勝しているマレーシアとの対戦になりました。予選突破のためには日本に勝つしかないマレーシアは前線の能力の高い選手へのロングボールを多用して、日本のコンパクトな戦いを分断してきました。後半20分にPKを獲得して相手GKが退場になり、1点をリードしますが、日本は炎天下での連戦の影響で足を攣る選手が続出して運動量が落ち、攻め残りをしている相手にカウンターで得点を許すと、CKからも失点。一人少ない相手に対し逆転を許すという、あってはならない事態を招いてしまいました。足を攣ったSBの選手に代えてウイングタイプの選手を投入し、全員守備に回った相手に対してアディショナルタイム終了間際にその選手のクロスからFWの選手がヘディングシュートを決め、劇的なドローゲームとなりました。ピッチ状態が悪い中、思うように相手を揺さぶることができず、難しいプレーを選択してはボールを簡単にロストし、さらに不用意なボールロストが増えることで攻め残りの相手カウンターをまともに受け続けて中盤やディフェンスの運動量が増え、攻撃と守備で分業をしている相手選手よりも日本の選手の方が疲弊する原因を作りました。今回選出したメンバーは攻撃的な特徴を持つ選手が多く、守備の対応力や守備の個人戦術を持った選手は少なく、攻め残ったスピードある選手に翻弄される場面が多くありました。引分けでグループ1位となり予選突破したとはいえ、戦い方や技術、判断など課題は山積で、最終予選までに大きな成長が必要であることがはっきりしました。
大会の準備においても、4月のイタリア遠征のみ(70分ゲーム)で、海外キャンプや大会等の参加はなく、アジア遠征も今回が初めて。またほとんどの選手が90分の試合が初めてという状態で大会に入らざるを得なかったことは我々の準備における不備を大いに反省しないといけません。環境に関しては、開催地ラオスは治安も良く雨季終盤にも関わらずスコールが襲ってくることもなく、食事や生活面での環境も申し分ない。東南アジアの環境は日本人にとって決して厳しいものではなくなってきているように感じています。
また来年、この年代の選手たち(今回選ばれなかった選手たちも含め)と共にワールドカップを目指す活動ができる権利を掴めたことを素直に喜びつつ、選手スタッフともにさらなる成長を伴わなければワールドカップにたどり着けないという強い危機感を持って日常を過ごしていきたいと思っています。
GK #21 松原快晟 選手(カマタマーレ讃岐U-15)
自分自身は今日のマレーシア戦が初出場で、入りは難しくなると思っていましたが、緊張をすることもなく、良い入り方ができたと思います。苦しい状況ではありましたが、まずはチームが本戦出場を決めることができたことは良かったと思います。
しかし、相手が退場し数的優位の中、自分たちのミスからカウンターを受ける回数が増えてしまったので、相手を散らすサッカーができるようにコーチングをしたいと思いました。
この経験をチームに帰っても忘れずに、課題を克服できるように努力していきたいです。
DF #4 杉田隼 選手(横浜FCユース)
今回のマレーシア戦は自分にとっては初戦であり、少し緊張して硬くなってしまった部分がありましたが、試合開始の笛と同時に緊張がほぐれてのびのびプレーすることが出来ました。厳しい時間帯やリードされる展開がありましたが、最後は追いつき、結果が出たことは良かったです。この予選で出た課題などをしっかりと改善し、来年のAFC U-16選手権でも結果を出せるようにやっていきたいと思います。
MF #7 大迫塁 選手(神村学園中)
今日の試合は、相手が前からプレッシャーをかけてくる中で、相手の状況を見ながらプレーすることを意識しました。前半は不用意にクリアし、相手にボールを渡してしまう場面が多くありました。後半はボール保持者に対して早くサポートをしてボールを動かすことを意識し、少しずつですが自分たちのしたいプレーが出来ました。試合を通して決定機が何度もあり、そこで決めとけばもっと楽な展開にもっていけたと思います。また個人として中盤でのボールロストが多くありました。今後、チームに帰ってもっと成長していけるよう高い意識を持ち、AFC U-16選手権2020で優勝してFIFA U-17ワールドカップ2021に行けるようにこれから頑張っていきたいです。
スケジュール
AFC U-16選手権2020予選 グループJ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
9月18日(水) | 4-0 | 第1戦 vs U-15ラオス代表 (New Laos National Stadium) |
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9月19日(木) | PM | トレーニング | |||||
9月20日(金) | 8-0 | 第2戦 vs U-15カンボジア代表 (New Laos National Stadium) |
|||||
9月21日(土) | PM | トレーニング | |||||
9月22日(日) | 2-2 | 第3戦 vs U-15マレーシア代表 (New Laos National Stadium) |
※時間は全て現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
AFC U-16選手権2020予選
大会期間:2019/09/18(水)~2019/09/22(日)
会場:ラオス/New Laos National Stadium
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