コロンビア代表の黄金時代はごく最近、2010年代だろう。1990年代に3大会連続でFIFAワールドカップに出場を果たすも、2000年代に入ると3大会連続の予選敗退。久々の出場となった2014年ブラジル大会では、史上最高となる準々決勝進出を果たす。続くロシア大会でもグループステージを突破し、イングランドとのラウンド16で延長戦、PK戦の末に惜敗した。

ところが、前回のカタール大会では南米予選で振るわず、10チーム中の6位に甘んじ、連続出場はならず。最終戦まで大陸間プレーオフ出場権獲得となる5位争いを演じたが、ペルーにわずか勝ち点1差で届かなかった。

昨年3月に本大会出場の道が断たれたことで次の目標である2026年のワールドカップを目指す動きは、他の南米の強豪より早かった。6月にはコロンビアサッカー連盟が新監督を発表。アルゼンチン人のネストル・ロレンソ監督がチームを率いることになった。ロレンソ監督は元アルゼンチン代表選手で、ワールドカップにも準優勝した1990年のイタリア大会に出場している。

ロレンソ監督が指揮を執った昨年の国際親善試合3試合は、いずれも勝利を収め、順調なスタートを切った。ワールドカップ出場経験のあるベテランに信頼を置く一方、2024年のCONMEBOLコパアメリカ（南米選手権）やその先を見据えて新たな選手にチャンスを与えるなど、チームづくりを進めてきた。今年の始動も早く、1月にはアメリカのメジャーリーグサッカー（MLS）のクラブ所属選手、国内組を中心に選手を招集してアメリカとの国際親善試合に臨み、アウェイでスコアレスドローの結果を残している。3月の国際Aマッチデーでは、24日に韓国と対戦し、28日にSAMURAI BLUE（日本代表）との一戦に臨む。

近年のワールドカップで好成績を挙げたチームは前線に優れたタレントを擁し、攻撃力を生かして結果に結びつけてきた。パスワークや個人技、セットプレーなど、多彩な攻め手を持っている。SAMURAI BLUEとはワールドカップでも2014年大会と2018年大会で顔を合わせているが、最後に戦ったのは日産スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2019だ。約4年前のその一戦は、日本がシュート数で16-9と上回ったものの、コロンビアが後半に得たPKを決めて1-0で逃げ切った。

直近10試合の戦績（H：ホーム、A：アウェイ、N：中立地）

日本との対戦成績

3勝1分1敗（得点7、失点3）

FIFAワールドカップ成績

出場：6回　最高成績：準々決勝
1930　不参加
1934　不参加
1938　不参加
1950　不参加
1954　不参加
1958　予選敗退
1962　グループステージ
1966　予選敗退
1970　予選敗退
1974　予選敗退
1978　予選敗退
1982　予選敗退
1986　予選敗退
1990　ラウンド16
1994　グループステージ
1998　グループステージ
2002　予選敗退
2006　予選敗退
2010　予選敗退
2014　準々決勝
2018　ラウンド16
2022　予選敗退

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