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【Match Report】フットサル日本代表 開催国タイ代表に勝利【2月海外遠征(2/27-3/8@タイ)】
2023年03月04日
6カ国国際親善大会
2023年3月3日(金) KO時間 18:00(現地時間) 試合時間 40分(前後半各20分間のプレーイングタイム)
Eastern National Sports Training Center(タイ/Pattaya)
フットサル日本代表 4-1(前半2-0、後半2-1)フットサルタイ代表
得点
7分 金澤空(フットサル日本代表)
13分 清水和也(フットサル日本代表)
25分 水谷颯真(フットサル日本代表)
31分 中村充(フットサル日本代表)
34分 失点(フットサルタイ代表)
スターティングメンバー
GK:黒本ギレルメ
FP:水谷颯真、オリベイラ・アルトゥール©、平田ネトアントニオマサノリ、逸見勝利ラファエル
サブメンバー
GK:田淵広史
FP:石田健太郎、山田凱斗、金澤空、堤優太、清水和也、原田快、毛利元亮、中村充
登録外メンバー(出場停止、怪我など)
GK:なし
FP:なし
マッチレポート
タイで開催されている6カ国国際親善大会(NSDF Futsal Championship 2023)に出場しているフットサル日本代表は3日(金)、開催国のタイ代表とのグループステージ第2戦に臨みました。前日の第1戦に続き大量得点を奪って4-1で勝利し、グループステージ首位通過を決めました。
昨年10月に開催されたAFCフットサルアジアカップクウェート2022では準決勝でイランに敗れて大会4位となったものの、近年アジアで力をつけているタイ代表との試合に臨んだ日本代表。前日に準決勝出場を決めていましたが、他グループの結果により、この試合の勝者が準決勝でサウジアラビア代表と対戦し、敗者はグループステージ2位通過となってイラン代表と戦うことが決まっていました。木暮賢一郎監督は選手たちに「準決勝進出は決まっているが、グループステージをどのように通過するかは自分たちがどう在りたいかということに対してどこまでこだわってプレーできるか次第。相手のセットプレーは脅威になるが高いクオリティで勝利して、首位でこのグループステージを突破しよう」と檄を飛ばし、ピッチに送り出しました。
木暮監督はこの日のスターティング5にも前日と同じ5人を選び、第1ピリオドがキックオフしました。金曜日の夜開催であったため会場に駆けつけたおよそ2,000人のタイ代表を後押しする応援が鳴り響く中、ゴールクリアランスで黒本ギレルメ選手が素早いスローを供給すると、ボールを収めた最前線の平田ネトアントニオマサノリ選手が相手の力を利用して反転からシュートを打ちます。このシュートは相手選手に当たってゴールとはなりませんが、日本代表が積極的な姿勢でタイゴールに迫ります。するとこの日も最初にゴールネットを揺らしたのは日本代表の若手セットでプレーする金澤空選手でした。相手選手にプレッシャーをかけてボールを奪うと自身でショートカウンターを仕掛け、最後は狙い済ましたシュートがゴールに吸い込まれ、7分に先制点を奪います。若手の活躍の後押しを受けて、その後も相手コートに押し込んでプレーする日本でしたが、13分に自陣深い陣地で石田健太郎選手が前線にロングパスを蹴り込むと走り込んだ清水和也選手がボールをコントロールして思い切り良く振り抜いたシュートがゴールネットに突き刺さり、追加点を奪ってスコアを2-0として、そのまま第1ピリオドを終えます。
第2ピリオド開始早々に右サイドをドリブルで駆け上がった堤優太選手が積極的にシュートを打ちますが、惜しくもクロスバーを叩いてしまいます。ホームの大歓声を受けて負けるわけにはいかないタイ代表もカウンターを狙って反撃を仕掛けてきますが、日本も相手の勢いをいなしながら追加点を奪って試合を終わらせようと猛攻を仕掛ける展開が続きます。すると25分にパスを繋いで相手陣地に押し込んだ日本が最後は前線でボールを受けた水谷颯真選手が相手GKの頭上を通す芸術的なループシュートを蹴ると、弧を描いたボールはゴールに吸い込まれて3-0とします。何とか得点を奪いたいタイ代表はボールを奪ってから素早いカウンターで得点を狙ってくると、30分に相手のカウンターに対して第2ピリオドからゴールマウスに立ちはだかった田淵広史選手が相手選手と接触しながらも失点を防いだところ、このプレーに対してビデオサポート(VS)の権利を行使したタイ代表のチャレンジが成功し、相手にPKを与えてしまいます。「自分のプレーで与えてしまったPKだったので、相手選手にプレッシャーをかけて絶対に失点しないという強い気持ちで対峙した」と試合後に田淵選手が語ったように、蹴るまでのわずかな時間で心理的駆け引きを制し、相手のシュートはクロスバーを超えて得点を許しません。逆にその直後には相手コートの中央でFKを得た日本はオリベイラ・アルトゥール選手がグラウンダーの早いボールを蹴り込むとゴールのポスト横でポジションを取っていた中村充選手が右足で上手く合わせてさらに追加点を奪い、4-0とします。試合時間が残り5分のところでタイ代表はFPにGKユニを着せてパワープレーを開始します。数的優位の状況を作り、日本の守備のずれたところからシュートを蹴って得点を狙いますが、日本代表選手に当たった跳ね返りに詰めた相手選手のミドルシュートがゴール右隅に決まり、この日一番の盛り上がりを見せます。しかし、失点後も日本は高い強度を維持しながら相手の攻撃を跳ね返し続け、そのまま失点を許さないまま試合の終了を告げるブザーが鳴り響きました。
この結果、フットサル日本代表はグループステージを2連勝で首位突破し、翌日のレストデーを挟んで3月5日(日)に昨年AFCフットサルアジアカップで唯一敗戦を喫したサウジアラビア代表との準決勝に臨みます。なお、この日のMVPには芸術的なループシュートを決めた水谷選手が選ばれました。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
タイとのアウェーゲームにおいて、選手たちは素晴らしいプレーを見せてくれました。1試合目からの修正ポイントの改善もできましたし、良い状態で準決勝のサウジアラビア戦に臨めると思います。現地での応援も力になりました。引き続き応援よろしくお願いします。
FP #3 水谷颯真 選手(名古屋オーシャンズ)
今日はタイ遠征2試合目となる試合でした。相手がホームのタイということもあり、難しい試合になることは予想していました。今回はアジアカップのときのように長期合宿ではなく短い期間での活動になるので、コミュニケーションや戦術など不安は多少ありましたが、全員が前向きに取り組んでいるおかげで良い雰囲気で勝つことができました。まだまだチームとしても個人としても修正できるところは沢山あるので突き詰めてやっていきたいです。
FP #7 金澤空 選手(立川アスレティックFC)
まずはグループステージをしっかりと2連勝で終えることができ嬉しく思います。タイはアジアのチームということで、自分たちの力を見せるという強い気持ちを持って試合に臨みました。自分自身、意識していた前線からの守備から先制点を奪うことができ、チームの勝利に貢献できたので良かったです。次の準決勝に向けて、またしっかりといい準備をしたいと思います。
FP #10 逸見勝利ラファエル 選手(レアルベティス/スペイン)
新体制となったフットサル日本代表チームは若い選手が多いですが、このチームでプレーすることは私にとっても大きな意味を持ちます。そんな中で今日の試合結果をとても嬉しく感じています。私たちは準決勝を戦う準備はできていますが、ファン・サポーターの皆さんの力を借りて、最後まで全力で戦いたいと思います。
FP #11 清水和也 選手(フウガドールすみだ)
タイとの試合を4-1で勝利し、グループステージ1位通過を決めることができました。連戦でしたがしっかりと修正点を改善することができ得点を重ねることができました。次の準決勝の相手はサウジアラビアです。昨年のアジアカップで敗戦した苦い記憶がありますが、チーム一丸となり勝利を目指してやっていきます。引き続き熱い応援をよろしくお願いします。
6カ国国際親善大会
大会期間:2023/3/1(水)~2023/3/7(火)
会場:タイ/イースタン・ナショナル・スポーツ・トレーニングセンター
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