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【Match Report】なでしこジャパン、大量5ゴール奪取でセルビア女子代表に勝利
2022年06月25日
なでしこジャパンは24日(金)、1月のAFC女子アジアカップ以来となる国際親善試合に臨みました。2連戦の初戦の相手はセルビア女子代表です。
セルビア入りしてから4日。厳しい暑さの中でのコンディション調整となりましたが、日本は開始から積極的にプレスをかけ、ボールを奪いにいきます。田中美南選手と植木理子選手の2トップがプレスのスイッチを入れると、右サイドハーフの長谷川唯選手、左サイドハーフの杉田妃和選手らも連動し、一気に相手の選択肢を狭めます。
ハイプレスが功を奏し、7分には林穂之香選手が相手陣内でボールを奪い、長谷川選手が素早く縦のパスを送ると、田中美選手がシュートに持ち込みます。23分には清水梨紗選手、田中選手、長谷川選手がテンポよくつなぎ、最後に清水選手が折り返したボールを杉田選手が頭で合わせますがわずかに左へ。得点には至りませんでしたが、大きなチャンスの場面でした。
そして28分、ついに日本に先制点が生まれます。清水選手のクロスにファーサイドでピタリと合わせたのは植木選手。見事なヘディングでゴールネットを揺らしました。
後半に入るとセルビア女子代表も巻き返しを狙い、連続セットプレーで日本ゴールに迫りますが、日本も落ち着いて対応していきます。立ち上がりの苦しい時間を凌いだ日本には追加点のチャンスが生まれます。杉田選手が宮澤ひなた選手へ開くと、そこから繰り出されたのは完璧な軌道のクロスボール。それを猶本光選手が頭で押し込んで2点目をマーク。直前に投入された宮澤選手と猶本選手が揃って得点に絡みました。
宮澤選手の勢いは止まりません。76分、長野風花選手の裏へのボールに抜け出し、得意のドリブルで相手を抜き去ると難しい角度のニアサイドに自ら突き刺しました。
ここからさらに交代選手が躍動します。79分に送り込まれた千葉玲海菜選手が長谷川選手からの絶妙なラストパスに身体を投げ出して押し込みました。代表初出場、わずか2分でのゴールでした。その後、成宮唯選手もゴールを重ねた日本は大量5ゴールを奪取、守っては完封でセルビア女子代表に勝利しました。
なでしこジャパンは次戦に向けヘルシンキへ移動し、中二日でフィンランド女子代表と対戦します。
監督・選手コメント
池田太 監督
短い準備の期間でしたが、選手たちも規律よく我々の狙いである前からアグレッシブに奪いにいくという守備と関わり合う攻撃のところは90分通して達成できたと思います。
相手のDFラインのところで選手同士が固まっていたのでワイドに広げるようにしていこうとハーフタイムに話しました。選手たちもしっかり役割を全うし、何人かの選手がゴールという結果につながったことはポジティブな部分だと思います。
DF #4 熊谷紗希 選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
自分たちのベースである4-4-2の守備からもう一段階前にプレッシャーにいくことを監督から提示されていて、これをモノにするにはミスをしながらやっていかないと出来ないとみんなで話していました。エラーもありましたが、積極的なチャレンジにはつながったと思います。最後にボランチに入りましたが、自分が出来ることは潰し役。あそこでどれだけボール奪取できるのかが自分がボランチに立ったときには期待されていることだと思います。
MF #7 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
普段自チームでも一緒にやっているので、長野選手が前を向いたときに(ボールが)出てくると信じて、相手の間に走った結果、やっぱりいいボールが来ました。自分と並走している相手選手がいましたが、トラップで相手の前に入れたので、ドリブルで抜き切ることが出来、最後は冷静にゴールが見られたのかなと思います。ゴール、アシストというしっかりとした結果を残せたのはいいことですが、そこに満足しないで次の試合に向けていい準備をしていきたいです。
FW #23 千葉玲海菜 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
得点を決めたときは本当に嬉しかったですし、長谷川選手がナイスボールをくれたので自分は押し込むだけでラッキーでした。相手GKが触ったんですけど、しっかり面で押し込もうと思ってました。自分の長所は背後への抜け出しで、体で負けない、ルーズボールを自分のものにするというのを今日の試合でやっていこうと思っていました。足が長い、身長が高い相手に対しての競り方はまだまだ課題が残る試合だったので、次に生かしていきたいです。
国際親善試合
2022年6月24日(金)19:45 キックオフ(日本時間 6月25日(土)2:45) vs セルビア女子代表
会場:Sport Center FAS(セルビア/スタラパゾバ)
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