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U-22日本代表候補 AFC U23選手権予選直前のトレーニングキャンプが終了
2021年10月10日
AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022の予選に向けて活動を続けるU-22日本代表は、10月9日(土)、全日本大学選抜と対戦し、2-1で勝利を収めました。6日(水)に横浜F・マリノスと対戦し、チームとしての連係を深めるためにミーティングやトレーニングも重ね、この試合に望みました。今回は大学連盟の多大なサポートを受けて、全日本大学選抜として実力のある25名の選手を招集。6月にも2回のトレーニングキャンプを千葉県市原市で行った際にも対戦し、それぞれ4-5、3-6で敗戦しています。
お互い非常にモチベーション高く望んだ試合。序盤から好ゲームを展開します。初戦以上にシンプルなプレーを意識した日本代表が攻勢にでます。6分、左サイドからDF畑大雅選手との連係からパスを受けたFW佐藤恵允選手が中央に入り込み狙いますが、シュートは相手GKに防がれます。17分にもカウンターから佐藤選手が狙いますが、再び防がれ、19分には、CKからMF甲田英將選手の見事なクロスにDF奈良坂巧選手がタイミング良く合わせますが、相手GKの片手一本で防ぎ、攻め込む展開もなかなか先制点を奪えません。それでも日本は攻撃の手を緩めず、サイドからの効果的な攻撃からチャンスを作り続け、21分ゴール前で相手DFのトラップミスを佐藤選手が奪い、素早くクロスを上げると、ボールを受けたFW細谷真大選手が見事にシュートを右隅に流し込み貴重な先制点を奪います。さらに、23分にも甲田選手が得意のドリブルで駆け上がり左足で狙いますが、シュートは僅かに外れます。さらに28分、観客も驚く追加点が生まれます。日本代表は、DF陣で丁寧かつ素早く、右サイドにテンポ良く展開し、ボールを受けた甲田選手が駆け上がった細谷選手にスルーパスを送ると、細谷選手が相手DFと競り合いながら、強烈なシュートを右サイドからゴール上へ叩き込み2点目を奪います。その後は反撃に出る相手に攻め込まれる時間も続きますが、上手く試合をコントロールして1本目は2-0で終了します。
2本目も1本目同様、お互いが試合の主導権を握ろうと引き続きインテンシティの高い試合となりますが、お互い決定機は作れず、膠着状況が続きます。日本は初戦の横浜F・マリノス戦同様、前線からの連動した守備がなかなかはまらず、体力を徐々に消耗してきます。75分前後でお互い多くの選手が交代となり、新しく出場した両チームの選手が心機一転流れを呼び込もうと攻め込むも、お互い守備陣が失点を許さず、2本目はスコアレスドローで終了します。
最後の3本目、試合は早速動きます。95分、相手はDFからのパスを全てダイレクトで繋ぎ、左サイドからの1本のパスが、DFとGKの間に流れ上手く走り込んだFWが冷静に決めて1点を返します。1点差となり、ますます試合は勝利に向け激しい展開となります。日本代表は何度もFW藤尾翔太選手中心にDF背後をギリギリのラインで狙いますが、僅かにオフサイドの判定となります。それでも111分、ゴール前でMF鈴木唯人選手がゴール前でファウルを貰いPKを獲得。しかし、相手GKのスーパーセーブに合い、追加点を奪えません。その後も我慢の時間が続きますが、試合は動かず、試合は2-1で終了しました。
開催まで残り2週間を切ったAFC U23アジアカップ予選。多くの収穫と課題を得たU-22日本代表は、本番と同じJヴィレッジでのシミュレーショントレーニングキャンプを経て、いよいよパリオリンピックへの第一歩となるAFC U23アジアカップ予選に臨みます。
監督・選手コメント
冨樫剛一 監督
今回のキャンプはあらたなメンバーが入りましたので、U-20年代が積み上げてきたものは変えずに、横浜F・マリノスとの練習試合でのトライ&エラーを受けて練習を重ね、本日の大学選抜との練習試合に挑みました。45分×3本の最後の一本は、相手に自陣に引いていただき、こちらは意図をもって崩すことにトライしました。シビアなゲームをしていただいたので、締まったゲームのなかで、いい練習になったと感じています。新しいシステムに挑戦しつつ、チームとしてどこにボールを運び、そのためにどうアクションを起こして相手のズレやスペースを共有するのか。システムに捉われず、攻守においていいポジショニングをとることを選手たちと意識しています。(U-22世代の選手たちは)ピッチ内外で素晴らしい行動をしてくれました。プレーヤーとしての質も上げてくれているので、若いチームのなかで彼らが与える役割は非常に大きいと感じています。またU-20の選手たちも、彼らが入ってきても、ぶれずに勝負してくれています。
コロナ下で海外遠征が全くできない状況のなか、国際試合を戦える幸せがあります。AFC U23アジアカップ予選を楽しみにしていますし、やるべきことをしっかり整理して、立ち向かっていけるような強いチームでありたいです。今回は一週間のキャンプができましたが、より高いレベルになればパッと集まって試合を迎えるのが代表選手です。戦術的レベルをワンランク上げて、また月末に集まってきてほしいと思っています。
MF 松井蓮之 選手(法政大)
U-20の選手たちはプロで活躍しているぶん、能力や技術の高さがあるので、そのなかで自分がどういった変化を加えられるかを考えながらキャンプを過ごしました。いいものを吸収できましたし、U-20よりも上の年代として、大学でやってきたことを還元できているかなとも感じています。高校生のときにU-17日本代表に選出されたときは、まだ技術もベースもできていなくて、特長や良さを出せずに終わり、ワールドカップのメンバーにも入れませんでした。その悔しさがあって、球際や切り替え、技術は成長していると思います。チームで求められていることを出すことが必要なことだと思っています。練習試合の内容は個人的には納得のいかないものばかりだったので、チームに戻って、また選出してもらえるよう頑張ります。
MF 松村優太 選手(鹿島アントラーズ)
練習試合に勝利しましたが、チームとして失点もありましたし、最後のところの精度で何本かミスがありましたので、自分自身の課題として改善していきたいです。ボールが落ち着かない時間帯もあったので、周りの選手との関係を意識しながら、チームとしてスペースをどう使うか、互いに意識していきたいと思います。
クラブで自信もついてきていますし、代表活動はサッカー選手にとって誇らしいことです。代表での公式戦は経験がないので、AFC U23アジアカップ予選で必ず戦いたいという思いがあります。そういった意味で、今回は非常に意義のある合宿になりました。スピードに乗ったドリブルや攻撃参加、チャンスメイクは自分にしかできないという自負はあるので、最後の最後、得点に直結する場面で特長を発揮したいです。
FW 細谷真大 選手(柏レイソル)
(練習試合の)1点目は自分らしくないゴールでしたが、練習で取り組んでいたことが出せたので良かったです。2点目はタッチが決まったので、しっかり足を振っただけです。今回のキャンプは自分のプレーを周りにわかってもらうことを意識しましたが、味方との連係は前回よりも良くなっています。もっと深めていけたらと思います。FWなので結果を出すことが大前提です。1試合を通じて調子がよくても、得点がついてこなければ何にもならないと思っているので、これを継続していきたいです。裏への飛び出し、ポストプレーは自分の得意な部分。差をつけられるようにしていきたいです。
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