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なでしこジャパン MS&ADカップ2021 オーストラリア女子代表戦に向けて再始動
2021年07月11日
なでしこジャパンは7月10日(土)、京都府で開催されるMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦と、その後にいよいよ開幕する東京オリンピックに向けて、大阪府で活動をスタートさせました。
4日(日)に千葉県での2週間に及ぶトレーニングキャンプを終え、束の間のオフを楽しんで再集合した選手たちの表情を見て「明るい雰囲気で集まってくれた」と高倉麻子監督は胸をなでおろします。初日のこの日は、ウォーミングアップに続いて持久力テストであるYo-Yoテストを行い、選手のコンディションを確認。その後もパス&コントロールやポゼッションで徐々に体を慣らしつつも、最後はエリア内にゲートゴールを複数配したミニゲームで勝敗をかけて真剣な表情でボールを追いかけ、約90分のトレーニングを終えました。
「東京オリンピック初戦のカナダ戦まであと11日。そして、決勝まであと27日。これがみんなと一緒に過ごす時間」(高倉監督)と切り出した夜のミーティングでは、前回キャンプの最終日に行った男子高校生とのトレーニングマッチ(1-1の引き分け)を映像で振り返りました。押し込まれた展開にあっても集中した粘り強い守備で失点を防いでゲームを作り、先制点を許しながらもゲーム終了間際に追いついて勝ち点を拾う試合内容をポジティブに評価。ゲームの局面を分析的に切り出し、できたこと、できなかったことを整理、なでしこジャパンのゲームモデルを全員で再確認すると同時に、ここからの10日間で積み上げることのイメージを作りました。
なでしこジャパンは14日(水)に世界ランキングで日本を上回るオーストラリア女子代表と京都で対戦し、その後札幌に移動していよいよ東京オリンピックに臨みます。
選手コメント
DF 2 清水梨紗選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
このオフは、クラブの活動もある中に少し自由な時間もあって、家族と過ごしました。東京オリンピックがもういよいよだなという感じと、あらためて気持ちがピシッとなりましたし、さらに準備しなければと思いました。オーストラリアはアジアでも何度も対戦してきて、欧米に近いチームです。フィジカルの部分では自分たちより勝っている選手が多いと思います。その中で自分たちに何ができるかを考えながら、チームの理解度はこの期間で高めていきたいです。無観客試合について、個人的な素直な気持ちとしては寂しく思う部分もありますが、その代わりにテレビで沢山の方が見てくれると思うので、画面越しに何か届けられるような、それは試合に勝つということや自分たちにできることに一生懸命取り組むということで、そこは変わらずにやっていきたいです。
DF 3 宝田沙織選手(ワシントン・スピリット/アメリカ)
いよいよ東京オリンピックですが、今持っている自分の力を出し切って、最後は最高の結果で終わることを目標にしています。2019年のワールドカップは出場時間も少なかったですし、チームのために何もできなかった気持ちが強く、自国開催のオリンピックという最高の舞台でプレーできることに感謝の気持ちを持って臨みたいです。無観客は少し寂しい気持ちもありますが、無観客だからこそ選手の声はすごく聞こえると思うので、そこはポジティブに捉えたい部分です。本番で対戦する相手は素晴らしい選手ばかりなので、その前のオーストラリア戦でもそうした選手とマッチアップできるのはいい経験になります。海外でのプレー経験を通じて、速い選手を相手に競走しても勝てないことは感じていたので、その前の準備や、スペースを埋めるなどの判断は渡航前に比べてより考えられるようになったと思います。
MF 12 遠藤純選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
いよいよオリンピック目前ですが、落ち着いています。緊張も多少はありますが、それよりも楽しみな気持ちでいっぱいです。まずはオーストラリア戦、当たり前なことですが、自分の力を発揮することであり、チームでの役割を果たしていきたいと思っています。本番前最後の調整の場になるので、個人としてもチームとしても勝つことにこだわって戦いたいです。前回キャンプ最終日のトレーニングマッチは、前半をベンチで見ていて、男子の速さや強さは分かっていましたし、チームとしてやりたいことができなかったりという状況の中、自分が出たら裏へのアクションや大きな動きを入れていこうと考えていました。結果として点も決めることができ、すごくよかったと思います。決めたロングシュートは、相手も前がかりな時間帯で、GKが出ていたのも確認できていたので、自分の良さが出せたシュートだったかなと思います。
FW 11 田中美南選手(INAC神戸レオネッサ)
数日オフを挟んでリフレッシュもできました。いよいよだなという感じで、しっかり頑張ろう、楽しんで結果を出そうとやる気に溢れています。家族と会う時間もあり、応援の言葉ももらいましたし、美味しいものを沢山食べてきました。強豪国との対戦は久しぶりです。チームとしていいトライをして、エラーも絶対出てくると思いますが、まだ少し時間もありますし、そこをプラスに変えていけるようないい試合にしたいです。素晴らしい相手に対して結果を求めて挑戦することと、今自分たちが持っている全てをぶつける試合にしたいです。東京オリンピックは個人としてずっと目指してきた場所ですし、チームに対する期待も大きいと思います。金メダルを獲りたいし、そうしたチームの結果に加えて、自分も活躍したいという思いを持ちながら取り組んでいます。無観客は残念ですが、自分たちがやるべきことをやって、しっかり戦って、そして応援してもらえるようなチームになりたいと思っています。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
なでしこジャパン(日本女子代表)対 オーストラリア女子代表
開催日:2021年7月14日(水)
会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA
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