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U-17日本代表候補トレーニングキャンプ 関東大学選抜とのトレーニングマッチでキャンプを終了
2021年06月24日
U-17日本代表候補は6月19日(土)から23日(水)までの5日間、千葉県内でトレーニングキャンプを行いました。キャンプ最終日には関東大学選抜の1年生チームとトレーニングマッチを行いました。実は2日前の21日にも関東大学選抜とトレーニングマッチを行ったU-17日本代表候補。21日の1戦目では格上の関東大学選抜に力の差を見せられ、2-4で敗れてしまいました。
翌日には選手だけで試合映像を確認する時間が設けられ、映像を見ながら選手同士が積極的に話し合う様子が見られました。夜には酒井清考テクニカルスタッフからも攻守における改善点など様々なフィードバックが行われ、23日の第2戦(45分×3本)に備えます。
第1戦では試合の入り方が悪く序盤であっさりと失点してしまった反省を活かし、第2戦は集中力を持って試合に臨みます。選手同士も良く声が出ており、第1戦よりも良い形で試合は進みます。
1本目の前半15分、DFのビルドアップから中盤でボールを受けた北野颯太選手(セレッソ大阪U-18)が、相手GKのポジションを確認するとハーフウェーライン手前からロングシュートを決めて先制します。その後も前線からの積極的な守備と、ボールを保持している時には簡単に失わずに落ち着いて試合を進め良い形で試合を進め1-0で1本目を終えます。
このまま試合を進めたい日本代表でしたが、2本目開始早々、相手GKからのロングフィードの処理を誤ると相手フォワードに裏に抜けられ、GKとの1対1を決められ、同点に追いつかれてしまいます。チームは集中力を切らすことはありませんでしたが、その後互いにチャンスを作ることができないまま2本目は終了します。
3本目は攻守ともに主導権を握るという狙い通り、良い形で試合を進めてきたU-17日本代表でしたが、ビルドアップのミスからボールを奪われ失点してしまい、1-2とリードされてしまいます。徐々に疲労からスペースが空いてきたことで、両チームチャンスが増えてきますが得点は動きません。U-17日本代表も最後まで粘り強く戦い、終盤には何度もチャンスを作りますが、そのまま試合は終了。内容としては第1戦より大きく改善され、手応えを感じる内容ではあったものの悔しい敗戦となりました。
6月のトレーニングキャンプは終了となりますが、選手たちはこの後所属チームで夏の大会を控えており、そこで大きく成長して次の活動に戻ってくることが期待されます。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
今年10月にFIFA U-17ワールドカップを戦うはずだったU-17日本代表ですが、ワールドカップの中止だけではなく、海外キャンプも出来ない状況が続き、昨年12月、今年の4月と国内ショートキャンプの活動を続けてきました。
今回は普段の国内キャンプ3泊4日の日程ではなく、日程を1日追加して関東大学選抜1年生との2連戦(中一日)を行うことができました。
2学年上の関東大学選抜1年生の選手たちは、スピードや球際の部分では1枚も2枚も上で、特に初戦は2-2で迎えた3本目のラスト20分疲労の色が濃くなってきた時間帯にディフェンスラインを切り崩され2-4と悔しい突き放され方をして敗戦してしまいました。
2戦目は映像振り返りやミーティングを重ね、攻守に主導権を握る戦いを目指す意志を共有し試合に挑みました。攻守の狙いが奏功し序盤に先制したものの、同点に追いつかれ、終盤には今回徹底してチャレンジしてきた自陣からのビルドアップでミスが起こり失点を許してしまう結果に終わり、残念ながら勝利を手繰り寄せることはできませんでしたが、試合内容は突き放すチャンスも数多く作ることもでき内容的には1戦目から大きく改善しました。
今回のキャンプでは、関東大学連盟さんのご協力もあり、これまで以上に非常にインテンシティーが高い試合が実現し、攻守に頭と体をフル稼働しないと対応できない経験が出来、選手それぞれの課題も強烈に突きつけられ、いつものキャンプ以上に有意義な刺激多きキャンプとなりました。関東大学連盟の選手、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。またトレーニング会場となった施設やホテル関係者の皆様にも感謝申し上げます。
選手達の次回の活動は8月に国内大会に参加する予定です。1年ぶりの大会出場でわくわくした気持ちが強いですが、そこまでの1ヶ月半で今回突きつけられたそれぞれの課題に本気で取り組み、大きく成長した姿を見せて欲しいと思っています。
この度はこのような新型コロナ禍において、たくさんの方々のご理解ご尽力があったおかげでキャンプが実現したことを忘れてはいけないと思っています。また選手を快く派遣して下さった保護者の皆様、所属チーム、学校の先生方のご協力にも心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
GK 春名竜聖 選手(セレッソ大阪U-18)
まずは新型コロナウイルスのある状況の中でサッカーに集中できる環境を作ってくださった関係者の皆様に感謝しています。
久しぶりの代表活動だったのでやっぱり全国から選手が集まってサッカーをするのは新鮮で楽しかったです。関東大学選抜との試合は負けてしまいましたが、チームや個人でも課題と成果は見つかりました。個人では1つひとつのパスの質や細かいサポートポジション、キャッチするかしないかの判断などが見つかったので細かい部分も厳密にプレーしていかないいといけないと思いました。まだまだ成長スピードを早くしないと目標とするパリオリンピックには行けないので日々の練習から意識してこの気持ちを忘れずに頑張っていきたいです。
MF 山市秀翔 選手(桐光学園高)
関係者の方々のご支援ご協力を得ながら開催していただけた事、感謝致します。そして前回に引き続き代表キャンプに招集してもらい、大変光栄に思います。
今回のトレーニングキャンプでは2日間、関東大学選抜との練習試合ができ、チームとしても個人としても悔しい結果になってしまいました。
通用したところ、しなかったところと課題も見つかり、再度見つめ直す事が出来ました。頭を使って賢く動く、ポジショニングの位置や自分で観察して判断する自己解決能力のところを自チームに帰っても常に意識してプレーします。現在地を肌でも感じることができたので、得た経験をもとに次に繋げていき、成長角度を急激に上げていきます。
戻りましたらリーグ制覇、高校サッカー選手権優勝を目標に、チームを勝たせられる選手になります。
様々な制限がある中ではありますが、サッカーの持つ力を信じて、チームも個人も更なる高みを目指して頑張ります。