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オーバーエイジも合流 U-24日本代表、メンバー発表前最後の合宿始まる

2021年06月01日

オーバーエイジも合流 U-24日本代表、メンバー発表前最後の合宿始まる

5月31日(月)、東京オリンピック2020を目指して活動を続けているU-24日本代表は、国際親善試合の対U-24ガーナ代表戦(6月5日)、ジャマイカ代表戦(6月12日)に向けたトレーニングキャンプを開始しました。

今回の合宿も前回と同様、厳格な感染対策、防疫措置を講じながらの代表活動となります。選手・スタッフは合流時にSmartAmp法による検査を実施して陰性を確認したのちに練習に参加しています。さらにホテル内の動線や練習場への移動も一般の方との接触を徹底的に避けた上で、食事会場でも対面での食事は避けるほか、選手・スタッフには相部屋ではなく個室を用意。国内組と海外組のエリアを分けることは3月の活動と同様に行い、加えて、こまめな消毒や手袋の使用、ソーシャルディスタンスの徹底といった基本的な対策も図っています。

全員の陰性を確認した上で、選手たちは午後から高円宮記念JFA夢フィールドにて初日のトレーニングを実施しました。直前までリーグ戦を行っていたJリーグ組の選手たちは軽めの調整を行ったほか、心身のコンディションを整えることに重きを置いたメニューを消化。2日目からの本格的なトレーニングに向けての準備をこなしました。

また今回はオリンピックで認められているオーバーエイジ枠の選手として、DF吉田麻也選手、酒井宏樹選手、MF遠藤航選手の3選手が初めて合流したほか、3月の代表活動ではSAMURAI BLUEでプレーしていたDF冨安健洋選手も参加。SAMURAI BLUEの森保一監督は、「オリンピックのメンバー選考の場であり、同時にオーバーエイジを含めたチームでの強化の場と考えている」と今回の活動を位置付けており、選手たちには「選ばれるために、これまで積み上げてきたものを全て6月の活動で発揮してほしい」とも表明。オリンピックメンバーの18名を選ぶための最終選考でもあることを明らかにしています。

吉田選手は「今回オリンピックのオーバーエイジ候補に選んでいただいている」と、あえて「候補」を付けて語った上で、「(メンバー発表前)最後の合宿で僕たち自身もアピールして、選手にも監督にも納得して選んでもらいたい」とコメント。自身もオリンピック代表として戦った経験から、「これから若い選手が最後のアピールをしていくところなので、僕はその選手たちの気持ちも十分分かりますし、そこに恥じないように挑みたい」と熱い気持ちを持ってこの合宿に合流することを明かしています。

一方、オリンピック世代の選手たちにとっては生き残りを懸けた場とも言えます。DF菅原由勢選手は、同じ右サイドバックに酒井選手がオーバーエイジ枠で入ったことを受けて「競争のある世界で打ち勝っていかないといけないと、メンバー発表の時点で感じていた」とした上で、「オランダリーグでいろいろな選手と対戦する中で、毎月毎月成長を感じている。まだ課題はあるけれど、去年と比べたら守備面も良くなっているし、激しさも増したと思っている。攻撃面でも負けないようにして、攻守両面で関わって自分らしさを出していきたい」と熱い意欲を語り、この合宿に懸ける思いを新たにしている様子でした。

一方、オーバーエイジ枠の選手が選ばれなかったFW陣も安閑としているわけではありません。前田大然選手は「攻撃陣には(オーバーエイジ枠の選手が)いないので、『僕たちが点を取らないとダメ』という強い思いがある」とした上で、「ここで結果を出せなければ、『やはりFWにオーバーエイジを』となると思う」と危機感もあらわに「ゴールを奪いたい」という、ストライカーとしてのシンプルな欲求を前面に押し出し、二つの親善試合で周囲を納得させる結果を出すことを誓っていました。

東京オリンピック2020を前に、メンバー選考を兼ねた重要な強化機会となる今回の活動。まずはU-24日本代表を預かる横内昭展監督が「アフリカ勢との対戦は少ないので、本番へ向けていいシミュレーションの場になる」と位置付ける、6月5日のガーナ戦へ向けて準備を進めていくこととなります。

国際親善試合

U-24日本代表 対 U-24ガーナ代表
開催日時:2021年6月5日(土) 19:25 キックオフ(予定)
会場:福岡/ベスト電器スタジアム

大会情報はこちら

U-24日本代表 対 ジャマイカ代表
開催日時:2021年6月12日(土) 13:35 キックオフ(予定)
会場:愛知/豊田スタジアム

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