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SAMURAI BLUE 森保監督、ベネズエラ戦でチームのレベルアップを期待 ~キリンチャレンジカップ2019~
2019年11月19日
SAMURAI BLUE(日本代表)は11月18日(月)、キリンチャレンジカップ2019ベネズエラ代表戦を翌日に控えて試合会場のパナソニックスタジアム吹田で最終調整を行い、森保一監督は「強化となる貴重な試合。よりレベルアップして強くなれるように臨みたい」と話しました。
年内最後の代表戦となるベネズエラ戦は、14日(木)にキルギス代表とアウェイで戦ったFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選から選手9人を入れ替え、MF古橋亨梧選手(ヴィッセル神戸)ら初招集4人と森保監督体制で初参加のMF井手口陽介選手(ガンバ大阪)など、国内で活躍する選手を中心にした構成にシフト。4バックから3バックへのシステム変更を含めて、さまざまな組み合わせが考えられる編成です。
森保監督は先発メンバーについて、「基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に考えている」として、キルギスからの長距離移動での疲労など選手のコンディションを考慮して決めると話しています。
来月韓国で行われる東アジア4か国によるEAFF E-1選手権では海外組の招集が難しく、また、来年3月の再開から再び続くアジア2次予選を考えると、今回の試合は新たな戦力をチェックする貴重な機会になりそうです。
森保監督は「それぞれが強みを持っている選手の集まり。チームコンセプトの中で、自分のいいところを思い切り発揮してほしい」と選手たちの活躍に期待を寄せています。
システムについても日本代表指揮官は、「試合中に変化を付けて対応できるようにすることも考えていきたい」と話しており、変更の可能性に含みを持たせました。
日本とベネズエラは1年前の大分での対戦では1-1で引き分けており、森保監督は「個の強さやうまさがあり、規律を持ってチームとして隙のない戦い方ができる」と警戒しています。
一方、ベネズエラは来年3月に始まるワールドカップ南米予選へ準備を進めており、14日に来日すると、大阪市内で試合へ向けた調整を重ねてきました。
ベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督は、「我々にとってこの試合は非常に重要な意味を持つ。日本のようなレベルも高く、多くのことが要求される厳しい相手と試合ができてうれしい。この試合を最大限に活かしたい」と話しています。
日本チームはこの日の夕方から、小雨の降る中で公式練習に臨みました。
選手たちはランニングやストレッチなどで体をほぐし、フィールドプレーヤーは10人ずつ2グループに分かれてボール回しを実施。GK3選手は、ペナルティエリアで上がったハイボールのクリアや、近距離からのシュートブロックとバックステップで戻りながらハイボールをセービングする動きを繰り返していました。その後は非公開にして、戦術の確認を行いました。
FIFAランク28位の日本に対して26位のベネズエラを相手に、キルギス戦の先発からは最終ラインの構成も変わりますが、DF植田直通選手(セルクル・ブルージュKSV)は、「自分が分かっていることも多いので、僕が必ず引っ張っていきたい。簡単な試合にはならないが、そういう相手に通じれば、もっと上の相手とも戦えるようになる。明日は僕もいろいろとチャレンジしたい」と力強く語っています。
また、初選出で初出場の機会を待つ古橋選手は、「相手の背後を狙いながら、自分の持ち味をどんどん出していけたらと思う」と、意気込んでいました。
試合は19日(火)、19:25キックオフの予定です。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
南米でも非常に力のある相手と戦えることをうれしく思いますし、強化となる貴重な試合です。勝利を目指して、応援して下さる方々に喜んでもらえるように全力を尽くしたい。ベネズエラは監督の望む戦い方を細かく選手たちに伝えている印象があります。南米で非常に力を発揮している強豪ですが、我々がよりレベルアップして強くなれるように臨みたいです。
先発については、基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に考えていきたいと思っています。長距離移動でかなり疲労も蓄積された中での戦いになるので、最終的には選手のコンディションを今日の練習で見て、メンバーを選びたい。システムは、基本的には4バックでスタートして、試合の中でどうしていくか、考えたいと思っています。チーム全体での戦術練習は昨日と今日の2回のみですが、4バックでも3バックでも、攻撃と守備のコンセプトや局面でどう戦うかはミーティングの中でも伝えています。
DF #5 車屋紳太郎 選手(川崎フロンターレ)
1年ぶりの代表で久しぶりにトレーニングして新鮮でした。前回なかなか出られなかったので、今回は少しでも長い時間出られるように頑張りたいです。アジア以外の選手とやる機会は少ないので今後に活かされますし、そういう選手にどこまでやれるか。自分はそこを出さないといけないと思っていて、そういう意味では楽しみです。
DF #22 荒木隼人 選手(サンフレッチェ広島)
代表は初めてなので、チームのコンセプトや目指しているところを早く吸収してチームに貢献できるようになりたいと思って練習してきました。まだまだ1つ1つのプレースピードや強度、質をもっと高めなければいけないと感じています。僕の良さは守備のところ、特に空中戦地上戦を含めて対人のところだと思うので、自信をもって自分らしくプレーしたいです。
MF #7 柴崎岳 選手(デポルティボ・ラ・コルーニャ)
新戦力が多いので彼らとしっかり連係を取りたいと思いますし、どんな相手でもどんな状況でも常に自分の力を発揮しなければと思っています。ベネズエラとは以前の試合でもいいチームだと感じていて、強度も技術も規律もあります。相手はこの試合だけなので、本気で準備してやってくるでしょう。そういう相手と日本で対戦できることは貴重な経験ですし、チームとしては大きな財産になると思います。
MF #9 古橋亨梧 選手(ヴィッセル神戸)
最初はすごく緊張しましたが、やっているうちに楽しくなってきました。自分のペースでやっていきたいです。ポジションは違っても攻撃の選手として結果が求められていると思います。チームのために何ができるか、そこを出していかないといけないですし、守備でも前から追いかけていきたいと思っています。ゴールやアシストは欲しいですが、チームが勝つことが一番です。勝つためにやっていれば結果もついてくると思っています。
MF #10 中島翔哉 選手(FCポルト)
メンバーも多少違って出てくる選手も違うので、当然、違う試合になりますが、しっかりと準備をして全力で臨みたいです。1試合1試合どの試合も大事だと思うので、できる限りのベストなパフォーマンスを出すことを毎回考えています。全力で自分のできることをしてチームの勝利に貢献できればと思っています。
ラファエル・ドゥダメル ベネズエラ代表監督
来年3月に始まるワールドカップ南米予選を前に、明日は我々にとって非常に重要なテストになります。今月の国際試合期間はこの1試合だけなので、最大限に活かせるように準備してきました。我々は非常に成熟したチームです。日本は連係のとれた組織的なプレーが非常に素晴らしく、ダイナミックでインテンシティの高い試合ができます。日本とホームで対戦して勝利するには、全力で戦わなければならないと思っています。
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柴崎岳 選手(デポルティボ・ラ・コルーニャ/スペイン)インタビュー
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古橋亨梧 選手(ヴィッセル神戸)インタビュー
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植田直通 選手(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)インタビュー
スケジュール
11月16日(土) | 18:00 | トレーニング(J-GREEN堺)※一般公開 |
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11月17日(日) | PM | トレーニング |
11月18日(月) | PM | 公式会見・公式練習 |
11月19日(火) | 19:25 | キリンチャレンジカップ2019 対 ベネズエラ代表(パナソニック スタジアム 吹田) |
※スケジュールは都合により変更となる場合があります。
SAMURAI BLUE(日本代表)対 ベネズエラ代表
開催日時:2019年11月19日(火) 19:25キックオフ(予定)
会場:大阪/パナソニック スタジアム 吹田
TV放送:フジテレビ系列にて全国生中継(一部地域除く)