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なでしこジャパン、南アフリカに完封勝利! 国際試合2連勝で、オリンピックへ向けて加速 ~MS&ADカップ2019 南アフリカ女子代表戦
2019年11月11日
なでしこジャパン(日本女子代表)は10日(日)、北九州スタジアムで、MS&ADカップ2019 南アフリカ女子代表戦に臨みました。試合前には、国際Aマッチ100試合出場となる南アフリカ女子代表のMFレアンドラ・スメダ選手の偉業をたたえるセレモニーも行われました。
今回の試合が日本代表 2020 新ユニフォーム着用のお披露目試合となるなでしこジャパン。これまで左サイドバックでの出場が多かったDF宮川麻都選手がボランチに、攻撃的ポジションで起用されてきたMF遠藤純選手が左サイドバックに配され、センターバックではDF熊谷紗希選手とDF土光真代選手がコンビを組みます。
模様替えしたユニフォームで初勝利が欲しいなでしこジャパンは、左右からのサイド攻撃に、中央でのショートパスの交換など、持ち味を出します。一方の南アフリカもワントップに入ったFWクレツィナー・クガトラナ選手にボールを集めて、カウンターを試みます。
そんな中、日本に先制点が生まれたのは、20分。日本は、MF中島依美選手の左コーナーキックに代表2試合目のDF土光真代選手が飛び込み、相手DFリボハン・ラマリープ選手が懸命にクリアするところ、DF熊谷選手が頭で押し込みました。熊谷選手は代表110試合目にして初得点を記録しました。
先制点を奪った日本は、得点後も遠藤選手のシュートなどで主導権を握り、41分、FW岩渕真奈選手のくさびを受けたFW菅澤優衣香選手が、振り向きざまのシュートをゴール右隅に決めて加点。前半は日本が2-0で折り返します。
後半に入ると、南アフリカも反撃を開始し、日本のクリアボールを拾ったクガトラナ選手が自分で右サイドのスペースに流れ、角度がない位置から左ポスト直撃のシュートを放ちます。南アフリカはその後も交代選手を使いながら、最後まで足を止めることなく戦い続けました。
日本も、後半から登場したMF籾木結花選手がテンポに変化を与えつつ、攻撃の糸口を探ります。さらに、MF猶本光選手とMF杉田妃和選手の福岡県出身者コンビが組んだダブルボランチも、ゴールへの道筋を探りますが、3点目を奪うには至りませんでした。
最終スコアは2-0。カナダ戦に続いて、FIFA女子ワールドカップ出場国を完封したなでしこジャパン。その勢いは、東京オリンピックへ向けて加速しています。
監督・選手コメント
なでしこジャパン 高倉麻子 監督
このような素晴らしいスタジアムで、たくさんの応援をいただいて試合ができたことを、非常にうれしく思います。2-0という結果ではありましたが、なかなか私たちが目指すようなリズムで試合をすることはできなかったというのが、私の印象です。南アフリカの選手が持っている、球際の強さ、一瞬のスピードというところで、本当に細かいシーンで自分たちのボールにしきれず、最後の部分はやらせてもらえなかったと思います。ただ、選手は前向きにゴールを目指し続けてくれました。
GK #21 浅野菜摘 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
代表初招集ということで最初は少し緊張しましたが、レベルの高い選手たちを間近で見て、特にゴールキーパーの二人には「これが日本のトップだ」ということを、身をもって体験させてもらいました。(試合当日は)ウォーミングアップの時点で、お客さんが結構入っていて、(そこに自分がいるのが)信じられないというか……。ずっと目標にしていた舞台だったので、第3GKだったかも知れませんが、このメンバーに入ったということで、自分の中で一歩を踏み出せたという感じです。これをいい経験にするだけではなく、その争いに食い込んで行けるよう、チームに戻ってからも努力したいと思います。
DF #4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン)
(代表初得点が)こんなに遅くなってしまいましたが、ようやく点が取れて、ホッとしました。(チームでは)ネタにしてもらえていたんですけれども、個人的には、常々、狙っていたと言うか、ゼロでいいと思っていたわけではありませんでした。といって、ディフェンダーですし、変なプレッシャーとかがあったわけではありません。(高倉監督には)前日にも「取れたらいいね」という話をされていて、実際に取れて、ただただ良かったと思います。自分の初ゴールというのもありますし、 チームが勝つための(先制)点だったというのもうれしいです。
DF #22 土光真代 選手(日テレ・ベレーザ)
前半は、相手も前に重心をかけてきていましたが、後半は自分たちがフリーでいることも多かったので、もう一枚を引き出すドリブルで、前の人を楽にしてあげられたら、もう少しチャンスメイクできたと思います。ビルドアップをチーム全体でする中で、前線だけが崩しをするというのは少し違いますし、後ろの人間がもう少し前に重心をかけていければ、前の人数も増やせて、もう何点かは取りに行けたと思っています。(気の利いたパスは)所属チームでもやっているプレーで「そこは自信を持って出していっていいよ」というのは、監督からも言われていました。
MF #19 遠藤純 選手(日テレ・ベレーザ)
(サイドバックは)実際にやってみて、守備に特化というよりは、攻撃に力を入れて、長谷川(唯)選手のポジションを見ながら、自分のポジショニング、動きを変えることができていました。そのあたりが良かったかなと思います。自分に相手が引きつけられた時に大外、というのは考えていました。なかなかつながりませんでしたが、そこでチャレンジしていくことが大切なので、良かったのではないかなと思います。長谷川選手が中に入ってくれて、自分がフリーになることが多かったので、流動的に動いて、ゴールまで行けました。(試合前は)組み立てを一番意識していましたが、小まめなラインアップを土光選手、熊谷選手を含めて行っていたので、そこが一番意識したところだったかなと思います。
スケジュール
日付 | 時間 | 内容 | 一般公開 |
---|---|---|---|
11月5日(火) | 15:00 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場) | 〇 |
11月6日(水) | 10:00 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場)※キャンセル | ― |
16:30 →15:30 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場) | 〇 | |
11月7日(木) | 10:00 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場)※キャンセル | ― |
16:30 →15:30 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場) | 〇 | |
11月8日(金) | 10:00 →11:00 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場) | 〇 |
16:30 | トレーニング(北九州市立 本城陸上競技場)※キャンセル | ― | |
11月9日(土) | AM/PM | 公式練習・公式会見 | ✕ |
11月10日(日) | 2-0 ※2 |
MS&ADカップ2019 対 南アフリカ女子代表(北九州スタジアム) |
|
11月11日(月) | AM | トレーニングマッチ vs 南アフリカ女子代表 | ✕ |
※1 スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
※2 天皇陛下御即位による「祝賀御列の儀(パレード)」と重なることから、キックオフ時間を「12:45(予定)」に変更させていただきます。
なでしこジャパン(日本女子代表)対 南アフリカ女子代表
開催日:2019年11月10日(日) 12:45キックオフ(予定)
会場:福岡/北九州スタジアム
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