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SAMURAI BLUE、モンゴル代表に6-0で首位浮上 ~2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選~
2019年10月11日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月10日(木)、埼玉スタジアムで行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選第2戦でモンゴル代表に6-0と快勝し、2連勝でグループF首位に浮上しました。
MF南野拓実選手(ザルツブルク)が先制し、DF長友佑都選手(ガラタサライ)が10年ぶりとなる代表ゴールを決めるなど、前半だけで4得点を奪うゴールラッシュでモンゴルを圧倒しました。
日本は9月のアジア2次予選初戦のミャンマー戦の先発から3人を変更。FW永井謙祐選手(FC東京)を1トップに、MF伊東純也選手(KRCヘンク)、ボランチにMF遠藤航選手(VfBシュツットガルト)を起用しました。遠藤選手は1月のAFCアジアカップ以来、伊東選手永井選手は6月のエルサルバドル戦以来の先発です。
試合開始から日本は圧倒的にボールを支配。これまでチームの攻撃を牽引してきたFW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)を負傷で欠くなか、伊東選手が右サイドでスピードに乗ったドリブルで仕掛けて、DF酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)、南野選手と絡んで得点チャンスを演出します。
先制は22分でした、酒井選手の縦パスに抜け出した伊東選手が右サイド深くからクロスを入れると、南野選手がマークの遅れた相手DF陣を尻目に、頭で合わせてゴールを揺らしました。
勢いに乗る日本は、6分後にはMF中島翔哉選手(FCポルト)の左CKに遠藤選手が頭で狙い、ゴール前の混戦から最後はDF吉田麻也選手(サウサンプトン)が頭で押し込みました。
さらにその4分後には、伊東選手が南野選手にボールを預けて右サイド深くに攻め込み、リターンを受けてゴール前にクロスを送ると、逆サイドから長友選手が走り込んで右足で合わせて3-0としました。これが120戦目となる長友選手は、2009年10月8日の香港戦以来、通算4ゴール目です。
日本は40分にも、酒井選手とのコンビネーションで右サイドを崩した伊東選手からのクロスに永井選手がヘディングで決めて、4-0で前半を折り返しました。
モンゴルはゴール前を9人で守りを固めてきました。時折、中盤でボールを奪っても日本にすぐに奪い返されて、攻撃に転じることができません。
後半、DFドゥルグーン・アマラー選手を右サイドバックから左サイドへ移し、日本の右サイドの攻撃に対抗する姿勢を見せましたが、流れは変わりません。
56分には左CKに遠藤選手が頭で合わせてリードを広げます。
その後、日本は60分前後に酒井選手に代えてDF安西幸輝選手(ポルティモネンセSK)、南野選手に代えてFW鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)を相次いで投入。さらに、70分には永井選手に代えてMF原口元気選手(ハノーファー96)を送り出し、鎌田選手をトップ下から前線にシフトするなど、選手の配置を変えながら相手ゴールに迫る場面を作りますが、得点に至らない時間が続きます。
日本は82分に中島選手のパスを受けて遠藤選手がミドルシュートを放ち、そのリバウンドに鎌田選手が反応してヘディングで押し込み、代表初ゴールで6-0としました。
89分には吉田選手が伊東選手のクロスに頭で合わせますが、右ポストに阻まれます。試合終了間際にはDF冨安健洋選手(ボローニャFC)が足を痛めて退き、すでに交代枠を使っていた日本は1人少ない状態で戦いましたが、後半アディショナルタイムに中島選手が左ミドルレンジから狙うなど、最後まで攻めの姿勢を貫きました。
日本はシュート32本、モンゴルのシュートはゼロに抑えて試合終了。この勝利で日本は勝点を6に伸ばし、勝点で並ぶタジキスタンを得失点差で上回って首位に立ちました。この日7-0でミャンマーに勝ったキルギスが1勝1敗で3位、モンゴルは1勝2敗で4位、3連敗のミャンマーが5位となりました。
日本は次戦、15日(火)にアウェイでタジキスタン代表と対戦します。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
ホーム初戦で勝利して、応援して下さった方々に勝利を届けることができてよかったです。選手たちがホームで勝利を届けようという思いを持って戦ってくれました。試合前から選手たちには、「相手を上回れるように、攻守ともに賢く集中力を持ってハードワークしよう」と話していましたが、油断や隙を見せずに戦い抜いてくれたことが結果につながりました。自分たちがなにをできるか、相手がどこでも、我々が経験値を積み上げて個としてもチームとしてもレベルアップすることを、ワールドカップへ向けてやっていくことを実践してくれました。
伊東選手はチャンピオンズリーグでもプレーしている、より高いレベルで戦っている自信を今日のプレーに表わしてくれたと思います。
後半も選手たちは積極的にアグレッシブに戦って、点を獲りに行く姿勢を出してくれたと思いますが、攻撃のインテンシティやクオリティが多少後半落ちた印象があるのは、点差が開いてのゲームコントロールや、選手が代わった時に連係連動をもっと上げなくてはいけないところが出ているのかと思います。そこで落ちることがないように、トレーニングで詰めながらチームで力を高めていきたいと思います。
DF #5 長友佑都 選手(ガラタサライSK)
今日は点を取りたいと意気込んで試合に入っていました。おこぼれが来て良かったです。相手が中を締めてくるのは分かっていたので、サイドが勝負になると試合前から言っていました。裏に付けたり、中にボールを入れて相手を寄せ付けてサイドに振ってクロスなど、メリハリがありました。チームが成熟していっている証拠だと思います。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
前半早い段階で得点を獲れたことで楽になったと思いますが、再三チャンスがあったので、決めるべきところで決めておけば8-0ぐらいにはできたと思います。前の試合から変わって入った選手たちや途中から出た選手たちが活躍してくれました。しっかり勝点3を獲って次に進められるのは良かったと思います。
MF #7 柴崎岳 選手(ディポルティボ・ラ・コルーニャ)
サイドの崩しなど非常にバリエーションを持ってやれていたと思います。永井選手も伊藤選手もチームの中に溶け込み、マッチした試合をできたと思っていますし、彼らのスピード感のあるプレーというのは非常に効果的だったと思います。これはこれで1つ計算できる戦い方というか、そういうのができたのではないでしょうか。
MF #9 南野拓実 選手(ザルツブルク)
ホーム初戦だったので絶対に勝ちたかったですし、ゴールはチームの勝利に貢献できてすごくうれしいです。大迫選手がいないことは僕自身はあまり気にしませんでした。誰が出ても高いレベルの選手が揃っていますし、今日はそれを示せて良かったと思います。
MF #14 伊東純也 選手(KRCヘンク)
1点獲るまでが一番大事なところだったので、焦れずに何回もクロスを上げて、それが得点につながったと思います。自分の良さを活かすのはなるべくサイドで受けて、そこからだと意識していました。トレーニングする時間がなかったので、ほぼぶっつけ本番でしたが、うまく周りも見えていましたし、声もかけて、いい崩しが何回かできたと思います。
ミヒャエル・ワイズ モンゴル代表監督
日本の諦めない精神、ゴールへ迫るプレーは私も好きなのですが、我々には手に余りました。コンパクトな守備で戦おうとして開始から20分は粘ったのですが、先制を許してからは続けて失点してしまいましたし、前線では何もできませんでした。それでも後半は少し反撃しました。今日は選手には厳しい授業になりましたが、何かを学んでほしいと思います。
スケジュール
2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選
SAMURAI BLUE(日本代表) 対 モンゴル代表
開催日時:2019年10月10日(木) 19:35キックオフ(予定)
会場:埼玉/埼玉スタジアム2002
タジキスタン代表 対 SAMURAI BLUE(日本代表)
開催日時:2019年10月15日(火) 17:15(日本時間 21:15)キックオフ予定
会場:タジキスタン/Republican Central Stadium
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