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イングランド女子代表に0-3で敗れ、3位で大会を終える~なでしこジャパン 2019 SheBelieves Cup(2/27-3/5@アメリカ)
2019年03月06日
2019 SheBelieves Cup最終戦の相手は6月にフランスで開幕するFIFA女子ワールドカップのグループステージ第3戦で対戦するイングランド女子代表です。その前哨戦とも言えるこの試合は、互いに1勝1分で臨む優勝をかけた大一番になりました。
高倉麻子監督はブラジル女子代表戦に引き続き、南萌華選手と大賀理紗子選手をセンターバックに、ボランチにはアメリカ女子代表戦の松原有沙選手、杉田妃和選手のコンビを起用するなど中央ラインを若い選手に任せます。
日本は先手を取ろうと4分に南選手から右サイドハーフに入った阪口萌乃選手へと展開すれば、9分には長谷川唯選手が自らインターセプトしたボールを前線に走る遠藤純選手に通そうとするなど、攻撃のテンポを上げていきます。しかし12分、Lucy Stanforth選手にペナルティエリア外から日本ゴール右隅に先制弾を決められてしまいます。
失点直後、すぐさま鮫島彩選手を中心に話し合う選手たち。プレスに行き過ぎず、しっかりと最後のところを守り切ると再確認した日本でしたが、23分にはスローインから一気に右サイドを突かれ、中で待つKaren Carney選手に頭で合わされて2失点目。何とか立て直そうと、前線の選手も懸命にプレスをかけます。しかし30分にはKeira Walsh選手からのロングフィードで右サイド深くまで押し込まれ、ペナルティエリア内に持ち込んだBeth Mead選手に豪快に決められて前半で3失点を喫してしまいます。
高倉監督は後半開始から一気に4枚のカードを切り、三浦成美選手、横山久美選手、籾木結花選手、小林里歌子選手を送り出しました。これを機に攻撃に流れが生まれ始めます。後半最初のシュートは小林選手。直後には右サイドバックの清水梨紗選手が一気にビルドアップしてクロスを上げる展開に。攻撃はますますペースアップしていきます。53分に駆け上がってきたのは左サイドバックの鮫島選手。長谷川選手からのパスを自身でそのまま振り抜いたシュートは惜しくも外れます。
多くの選手が攻撃参加しながらイングランドゴールを攻め立てる日本ですが、3得点しているイングランドは自陣で守りを固めます。79分には杉田選手がヘディングで、その直後には小林選手がシュートを放ちますがゴールラインを割ることが出来ません。日本は16本ものシュートを浴びせましたがゴールは遠く、無得点で試合は終了、0-3でイングランドに敗れました。
これによりイングランドが2勝1分の勝点7で優勝が決定、続く試合でブラジルを1-0で下したアメリカが勝点5で日本を上回り2位に、日本は3位、ブラジルが4位という結果になりました。
なでしこジャパンはこの後4月にヨーロッパに遠征し、フランス女子代表、ドイツ女子代表と国際親善試合を戦い、6月に開幕するFIFA女子ワールドカップフランス2019に向けて強化を進めます。
監督・選手コメント
なでしこジャパン(日本女子代表) 高倉麻子 監督
先発で送り出した以上、時間は必要ですし、どのように立て直していくのかというところも見ていました。もちろん選手にとっては難しい状況ではあったと思います。このまま終わるわけにはいかないということで、選手交代にもメッセージを込めて送り出しましたが、1点が遠かったです。結果的にはイングランドにしてやられたので悔しいです。まだまだチーム力としては足りないと思います。ここからは世界に通用する選手を選ぶという意味で、厳しい判断を下さないといけません。次のヨーロッパ遠征でドイツ、フランスと優勝を狙うチームとできるので、そこでチームに欠けているピースと軸になるものを固めていくつもりです。
DF #3 鮫島彩 選手(INAC神戸レオネッサ)
前半は守備が噛み合わない状況が多く、あっさり点を決められてしまいました。判断ミスもありましたが、一声かけるだけで守備はガラリと変えられたと思います。相手が3点リードしたので引いたというのはありましたが、後半日本は守り方を少し変えて、選手間の距離感はだいぶ良くなったと思います。この結果をしっかりと受け止めてワールドカップに向かいたいです。これまでと違う新しいメンバーが集まっていて、戦い方も徹底していない状況で迷いながらやっている部分もありますが、本番までの時間は少ないので、勝ちにこだわるのは当たり前として、選手がお互いに長所を引き出していくことが大切になってくると思います。
DF #22 清水梨紗 選手(日テレ・ベレーザ)
前半は相手の勢いに押されて、あっけなく失点してしまいました。3点とも同じような感じの失点だったので、もったいなかったです。やられてはいけない攻撃でした。後半は前からプレスをかけることで自分たちが主導権を取れたシーンがあったので、そこはいい収穫だったと思います。今大会は主導権をあまり握れていなかったというか、ボールポゼッション率も相手より下だったと思うのですが、その中で相手のサイドハーフとの1対1の場面では自分の距離で体を入れることが出来たのでそこは自信になりました。
MF #14 長谷川唯 選手(日テレ・ベレーザ)
相手があまりプレスに来なかったのでフリーで受けるシーンが多く、そのためボールを運ぶことはできたのですが、ゴールという最後のところに絡めていないので、もっと決定的な仕事をしないといけないと思います。後半はいい形でボールを奪って攻撃できていたので、その分距離感もよく、いい連鎖が生まれていました。それでもゴールは遠かったです。今までと比べたら今大会はブラジル戦のように勝ち切れた試合もあってよかったと思いますが、内容としては本当にまだまだだと思います。
スケジュール
2019 SheBelieves Cup | ||
---|---|---|
2月27日(水) | 2-2 | 第1戦 vs. アメリカ女子代表(Talen Energy Stadium) |
2月28日(木) | AM | トレーニング |
3月1日(金) | PM | 公式練習 |
3月2日(土) | 3-1 | 第2戦 vs. ブラジル女子代表(Nissan Stadium) |
3月4日(月) | PM | 公式練習 |
3月5日(火) | 0-3 | 第3戦 vs. イングランド女子代表(Raymond James Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
2019 SheBelieves Cup
大会期間:2019年2月27日(水)~2019年3月5日(火)
日本戦全3試合をBSフジにて生中継予定
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