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U-16日本代表、U-16オーストラリア代表を3-1で下して決勝に進出~AFC U-16選手権マレーシア2018~
2018年10月05日
U-16日本代表は10月4日(木)、AFC U-16選手権マレーシア2018の準決勝でU-16オーストラリア代表と対戦して3-1の勝利を収め、7日(日)に行われる決勝戦へと駒を進めました。
連戦を重ねてFIFA U-17ワールドカップ出場権を得た直後の試合となるこの準決勝は、森山佳郎監督が大会前から「精神的にも肉体的にも難しい」と位置付けていた試合です。このため、準々決勝から先発メンバー7名を入れ替え、フレッシュな選手を多数ピッチに送り込みます。
GKには今大会初出場となる佐々木雅士選手(柏レイソルU-18)、DFには佐古真礼選手(東京ヴェルディユース)、石田侑資選手(市立船橋高校)が入り、中盤にもMF中野桂太選手(京都サンガF.C.U-18)、三戸舜介選手(JFAアカデミー福島U18)、そして前線には青木友佑選手(FC東京U-18)と唐山翔自選手(ガンバ大阪ユース)が新たに先発メンバーへ名を連ねました。
試合は開始早々に失点してしまう非常に苦しい流れとなりました。8分、バックパスのミスをインターセプトされてペナルティエリアへの侵入を許したところで佐古選手のスライディングタックルがファウルとなり、ペナルティキックを与えてしまいます。これを決められ、0-1のビハインドで試合は進んでいくこととなりました。
「思っていた以上にボールを回されてしまいました」と唐山選手が振り返ったように、ボールを大きく左右に展開しながら保持してくるオーストラリアに対し、日本のプレッシングが前半はなかなか機能しません。攻撃では中野桂太選手が個人技から何度も局面を打開し、24分にはドリブル突破から決定的シュートを放ち、28分には思い切りの良いミドルシュートを放ちましたが、前者は相手GKのセービングに、後者はゴールバーに阻まれてしまいました。
前半は0-1のスコアで折り返しますが、森山監督は「後半1点を返せれば流れはこちらに来るだろうと思っていました」と振り返ります。ハーフタイムでは選手たちに「自信を持つこと」の重要性を強調しつつ、「前半は相手にボールを回されてはいましたが、チャンスを作られていたわけではありません。うまく(ボールを)奪えていなかったことを改善する必要がありました」と守備面を修正して後半に入ります。
すると後半、徐々に日本がオーストラリアのボール支配を崩してペースを掴みます。57分には交代出場のFW西川潤選手(桐光学園高校)のスルーパスから三戸選手が抜け出す好機を作ると、続く59分でした。中野桂太選手のスルーパスから飛び出した唐山選手が右足シュートを流し込んで見事に同点ゴールを奪い取ります。
日本は69分にも追加点を奪います。相手GKからのビルドアップに対して圧力をかけていたことが奏功する形で、中野桂太選手が高い位置でのインターセプトに成功。そのパスを受けた唐山選手が巧みなターンで相手DFをかわし、右足でのフィニッシュを再び突き刺して逆転に成功します。さらに78分には交代出場のMF中野瑠馬選手(京都サンガF.C.U-18)のクロスから三戸選手がダメ押しの3点目を奪い、試合を決定付けました。
オーストラリアの反撃も一丸の守備でしのいだ日本は、3-1で勝利。日本時間7日(日)21時45分キックオフとなる決勝では、グループステージで引き分けているU-16タジキスタン代表と対戦します。
監督・選手コメント
U-16日本代表 森山佳郎 監督
メンバーを半分以上入れ替えて臨む試合でしたが、出場時間の少ない選手が躍動して頑張ってくれたと思っています。最初の失点によってかなり苦しい展開になってしまいました。今日の試合で23人の選手全員を起用することができました。日本のいろいろなチームで育成してもらった選手をお借りしているので、チャレンジして起用していくことが育成年代では重要だと考えています。
GK #12 佐々木雅士 選手(柏レイソルU-18)
PKでの失点はぜひ防ぎたかったですが、それほどピンチを作られることなく守ることはできていたと思います。失点してからも精神的に崩れることなく戦えていました。シュートはあまり来なかった試合でしたが、ビルドアップやフィードの部分では自分の持ち味も出せていたと思います。ここまで試合に出られていなかったですけれど、練習からしっかり取り組めていました。
DF #5 石田侑資 選手(市立船橋高校)
前半最後の10分から15分に相手の弱みがあると監督から言われていたのですが、そこをうまく利用できずに0-1で折り返してしまったのは反省点だと思います。しかし、後半から取り返せたのは良かったと思います。個人としては、自分の武器である1対1の部分で負けてしまってクロスを上げられてしまった場面もあり、まだまだ甘さがあると感じることも多い試合でした。
MF #13 三戸舜介 選手(JFAアカデミー福島U18)
ゴールはすごく嬉しかったです。クロスがフリーの状態から上がってきたので、きっとボールが来ると思って動き出しました。試合としては、開始当初になかなかうまくいきませんでしたが、徐々に相手の隙を突けるようになっていったと思います。前半のオーストラリアは凄く迫力がありましたが、後半は段々と疲れてきていて、走り勝つことができたと思います。
スケジュール
AFC U-16選手権マレーシア2018 | ||
---|---|---|
9月20日(木) | 5-2 | グループステージ第1戦 vs.U-16タイ代表 (UM Arena Stadium) |
9月21日(金) | AM | トレーニング |
9月22日(土) | PM | トレーニング |
9月23日(日) | 3-1 | グループステージ第2戦 vs.U-16タジキスタン代表(UM Arena Stadium) |
9月24日(月) | AM | トレーニング |
9月25日(火) | PM | トレーニング |
9月26日(水) | 2-0 | グループステージ第3戦 vs.U-16マレーシア代表(National Stadium Bukit Jalil) |
9月27日(木) | AM | トレーニング |
9月28日(金) | PM | トレーニング |
9月29日(土) | PM | トレーニング |
9月30日(日) | 2-1 | 準々決勝 vs.U-16オマーン代表(National Stadium Bukit Jalil) |
10月1日(月) | AM | トレーニング |
10月2日(火) | AM | トレーニング |
10月3日(水) | PM | トレーニング |
10月4日(木) | 3-1 | 準決勝 vs.U-16オーストラリア代表(National Stadium Bukit Jalil) |
10月5日(金) | AM | トレーニング |
10月6日(土) | PM | トレーニング |
10月7日(日) | 20:45 | 決勝 vs.U-16タジキスタン代表(National Stadium Bukit Jalil) |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
AFC U-16選手権マレーシア2018
大会期間:2018/9/20(木)~2018/10/7(日)
決勝 vs タジキスタン
2018年10月7日(日) 21:45キックオフ(日本時間)
CSテレ朝チャンネル2で生中継
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