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U-21日本代表、ポルトガルに逆転勝利で準決勝進出に望みつなぐ~第46回トゥーロン国際大会2018
2018年06月01日
U-21日本代表は31日(木)、第46回トゥーロン国際大会2018グループC第2戦でU-19ポルトガル代表と対戦。前半はポルトガルに先制されるも田川亨介選手が同点ゴールを決め、後半も一人少ない状況で追加点を奪われましたが、途中出場の上田綺世選手の2得点で逆転し、今大会初勝利を収めました。
第2戦のスターティングメンバーは初戦のトルコ戦から4名を変更。GK山口瑠伊選手、ディフェンスラインに橋岡大樹選手、冨安健洋選手、板倉滉選手、両サイドは右に初瀬亮選手、左に菅大輝選手、中盤は底に中山雄太選手、松本泰志選手、前目の位置に三好康児選手、森島司選手、トップに田川亨介選手を配置しました。
前半は、序盤からポルトガルに主導権を握られ、両サイドからの突破を許す展開が続きます。8分、日本の左サイドにスルーパスが入り、飛び出してきたGK山口選手の頭上を越えるループシュートを相手選手に打たれますが、瞬時にカバーに入っていた冨安選手がボールを蹴り出し、先制を許しません。しかし32分、ポルトガルに日本の右サイドでフリーキックを与えてしまうと、クロスボールがゴール前に入り一度はボールを弾き返しますが、日本の左サイドから再度クロスボールを入れられてしまいヘディングシュートを打たれ、GK山口選手が体にあてて中山選手がボールになんとか触りましたが、このボールを相手選手に拾われてシュートを決められポルトガルが先制します。それでも日本もすぐさま同点に追いつきます。36分、三好選手が相手コート中央でボールを受け、ゴール前に低く速いスルーパスを入れると、このボールに田川選手が反応。相手ディフェンダーの背後に抜け出し、ゴールキーパーの状況を見て冷静にシュートを決め、同点に追いつきます。
後半に入っても、ポルトガルがボールを支配し、日本は苦しい時間帯が続きますが、選手たちの体を張ったディフェンスで相手のシュートを防ぎ、耐えて攻撃のチャンスを伺います。しかし70分、相手陣内でボールを奪われると、ディフェンダーの背後にボールを入れられます。ポルトガルのフォワードに走られると、山口選手がペナルティエリアの外へ飛び出し、相手のシュートが手にあたりファウルを取られます。得点機会阻止としてレッドカードを提示され退場。日本はフィールドプレーヤーの三好選手に代わってGKオビ選手を投入。しかしファウルで与えてしまったフリーキックを直接シュートで決められてしまい、日本は72分に追加点を許してしまいます。それでも日本はこの試合を最後まで諦めませんでした。10人となった日本ですが、78分、後半から途中出場した遠藤渓太選手がピッチ中央でボールを奪い、カウンター攻撃でドリブルで相手陣内に攻め込むと、右サイドでタイミングを伺っていた同じく交代出場の上田綺世選手がパスを受けてゴール右隅に冷静にシュートを決め、2-2とします。さらにアディショナルタイムに突入した80+2分、後半途中から出場した三笘薫選手が、今度は左サイドからドリブルで相手陣内に攻め込みゴール前にスルーパスを送ると、このボールに再び反応した上田選手がボールをさわった際に相手選手のファウルを誘ってペナルティキックを獲得。このペナルティキックを上田選手自らがゴール左隅に豪快に決めて逆転。日本は3-2の劇的勝利でポルトガルに勝利しました。
グループCでは、カナダがトルコと対戦し1-0で終了。第3戦は6月3日(日)に行われ、日本は勝利すればグループC1位通過の可能性を残すなか、カナダと対戦します。「今日の勝利はもう終わったこと。上手くいかなかったことが多かったことを見つめていきたい。次も一丸となって勝つだけ」(DF中山選手)と、チームは次戦に向けて気持ちを切り替えています。
監督・選手コメント
横内昭展 監督代行
選手たちがよく頑張りました。最後の笛が鳴るまで諦めず、自分たちで(準決勝進出への)可能性を手繰り寄せたゲームでした。ただ、崩されて決定機を作られたシーンが前半は特に多かったですし、改善すべき点が多く出た一戦となりました。相手はうまくポジションを変えながら人とボールが動き、逆にこちらはボールを持てずに後手後手に回って、厳しいシーンを作られました。課題として受け止めたいと思います。
DF #19 橋岡大樹 選手(浦和レッズ)
無失点で終えたかったですが、苦しいゲームで勝ち点3をとることができたのは大きいです。点を決められても、最後まで諦めないとみんなで声を掛け合っていました。ゴール前は自分の体のどこでもいいから当てて守ろうという気持ちでプレーしました。ポルトガルはスピードがあり、なかなか味わえないドリブルのスタイルでした。1対1でボールを取り切ることができなかったのは悔しいです。
FW #11 田川亨介 選手(サガン鳥栖)
前半で同点に追いつくことができて、その後もチームの勢いとして「勝つ」という気持ちが前面に出て、勝負強さが出せたと思います。ポルトガルは足元のテクニックも自分たちよりはるかに上でした。さらに上手い選手と対戦していくとなると、もっともっと個人の能力を上げていかなくてはいけません。今日は「勝ちにいく」という共通意識をあらためて感じることができたので、次もその気持ちを全部ぶつけたいです。
FW #13 上田綺世 選手(法政大学)
結果を残すことができて本当に嬉しいです。とにかく自分の特長を活かすこと、背後に走ることを考えて試合に入りました。PK自体はしっかり蹴ることを意識しましたが、結果を残すことへのハングリー精神、執着心の気持ちが大きかったです。自分の得点よりも、日本の勝ち点3に貢献できたことが嬉しい。出場時間が少なくても特長を出すことができると、自信を持ってやっていきたいと思います。
スケジュール
第46回トゥーロン国際大会2018 | ||
---|---|---|
5月28日(月) | 1-2 | 第1戦 vs トルコ(Vitrolles/Stade Jules Ladoumegue) |
5月29日(火) | AM | トレーニング |
5月30日(水) | AM | トレーニング |
5月31日(木) | 3-2 | 第2戦 vs ポルトガル(Vitrolles/Stade Jules Ladoumegue) |
6月1日(金) | AM | トレーニング |
6月2日(土) | AM | トレーニング |
6月3日(日) | 15:00 | 第3戦 vs カナダ(Fos-Sur-Mer/Stade Parsemain) |
6月4日(月) | AM | トレーニング |
6月5日(火) | 16:00 | 9/10位決定戦(Carnoux/Stade M.Cerdan) 11/12位決定戦(Mallemort/Stade Honneur) |
6月6日(水) | 17:00/19:30 | 準決勝(Aubagne/Stade de Lattre) |
6月7日(木) | 16:00 | 5/6位決定戦(Mallemort/Stade Honneur) 7/8位決定戦(Carnoux/Stade M.Cerdan) |
6月8日(金) | AM | トレーニング |
6月9日(土) | 16:00/18:30 | 3位決定戦/決勝(Martigues/Stade Francis-Turcan) |
※グループステージの結果により、順位決定戦あるいは準決勝への進出が決まります。
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
第46回トゥーロン国際大会2018 組合せ
グループA:イングランド、中国、メキシコ、カタール
グループB:フランス、韓国、スコットランド、トーゴ
グループC:カナダ、日本、ポルトガル、トルコ
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