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SAMURAI BLUE、岡崎選手らも参加して入念な戦術練習
2018年05月28日
SAMURAI BLUE(日本代表)は5月27日(日)、キリンチャレンジカップ2018ガーナ代表戦を30日(水)に控えて千葉県内で入念な戦術練習を行い、負傷の影響で別調整が続いていた岡崎慎司選手(レスター・シティ)らも全体練習に参加しました。
日曜日とあって子供を含めた多くのファンが見学に訪れて練習場を取り囲む中、前日まで別メニューでの調整が続いていた岡崎選手のほか、GK中村航輔選手(柏レイソル)もチームメイトと同じメニューを消化。中村選手は先週末のJリーグで受けた脳震盪の影響を感じさせない動きを見せていました。また、右太ももを負傷した乾貴士選手(SDエイバル)も、パス練習などボールを使った練習に一部参加しました。
約2時間の練習で多くの時間を割いたのが、前日に引き続いての3バックの確認でした。
西野朗監督の説明を受けて選手たちは2チームに分かれ、フルコートより少し小さめのエリアを使って3-4-2-1の布陣で対戦相手を4-2-2-2に設定して、守備に回った場合、攻撃の場合での全体の動きをチェックしました。
その後は、守備陣と攻撃陣で二手に分かれ、守備陣は3バックで両ウィングと連動したプレッシャーのかけ方や、攻撃に転じた場合の両ウィングを絡めた動き方に取り組み、西野監督が選手の動きに鋭い視線を向けていました。
攻撃陣を中心としたグループは、最終ラインからの攻撃の組み立てを確認し、サイドからのクロスボールに合わせたシュート練習を実施。選手たちがゴールを決めると、スタンドを埋めたファンから歓声と拍手が起こっていました。
ガーナ代表戦は日本が2018 FIFAワールドカップロシアへ向かう前に国内で行う最後の試合で、翌31日(木)に本大会メンバー23人を発表。ロシア大会では日本はコロンビア、セネガル、ポーランドとグループステージで対戦します。
前日に続いて入念に新システムの戦術確認に、植田直通選手(鹿島アントラーズ)は、「細かいことやみんなの思っていることを確かめた。今日の練習ではっきりしたところはあったと思う」と話しています。
宇佐美貴史選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)も、「時間がなくても全員で協力して意見交換しながらやれば、すんなり入っていけると思う。臨機応変に対応していくのは日本代表の強みでもある。早く自分の中にやり方をはめ込んでいけるようにしたい」と意欲を見せていました。
また、この日は埼玉栄高等学校の吹奏楽部が練習場を訪問しました。全日本吹奏楽部コンクール銀賞受賞の実力校で、練習前に3年生部員48人が日本代表応援ソング「勝利の笑みを 君と」を演奏。選手たちは曲に合わせてリズムを取るなどリラックスした様子で聴いていました。
演奏後には、長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)が「素晴らしい演奏をありがとうございました。僕たちもがんばってきます」と、チームを代表してお礼を述べました。
選手の前での演奏を「夢のよう」と言っていた吹奏楽部主将の菊地桜音璃さんは、「選手に向かって直接演奏できたことが、とてもうれしかった。世界で活躍する選手を目の前にして、日本代表選手に追いつけるように、もっと頑張りたいと思いました。私たちも頑張るので、選手のみなさんも頑張ってください」とコメントしていました。
選手コメント
GK 東口順昭 選手(ガンバ大阪)
3バックも守りやすいですし、ガンバでも1回やりました。時には5バックにも4バックにもなるので、守備の形が多いシステムだと思います。試合に出ている選手が臨機応変に対応できれば、すごく良い守備になると思います。スライドでは誰が出て行って誰がどうカバーするのか、人によってポジショニングもかわってくるので、練習ではその選手の特性やどういう守備をするのかを注意深く見ていました。自分がどう守備をしたいかを伝えることも、今日しっかりできたと思います。
DF 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
3バックではサイドでの守備がすごく大事ですし、できるだけ攻撃の選手を下がらせたくないというのがあるので、自分たちがどれだけ早くスライドできるか。攻撃の選手を守備に参加させなくてはいけないところでは、できるだけ自分たちがカバーしていければいいと思います。自分たちが自信を持ってラインを上げていくことが重要ですし、マークがはっきりするので、1対1の局面に強い自分の強みをどんどん出していきたいです。
MF 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
3バックはクラブでやっているので、個人的にはそんなに違和感はないですが、クラブと代表とではまわりの選手との兼ね合いもやり方も多少変わってきます。その辺を戦術練習で合わせていく作業をしています。後ろからラインを上げて前の選手たちをフォローして、攻撃で中盤に人数を割けると思うので、これまでの縦に速い攻撃を継続しながら、中盤の数的優位を活かした崩しをもう少し加えていけたらと考えています。自分たちがいろいろな引き出しを持っていることはすごく大事です。本大会メンバー入りへ競争は確かにありますが、時間もない中では共存でもあり、そのバランスは今すごくいいと感じています。新しいものにトライして自分も良さを出そうという雰囲気があります。
MF 宇佐美貴史 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
最初にミーティングで3バックをトライしていこうという話があった時は意外性を感じましたが、僕自身もプレーを出しやすくなりそうだと、可能性はすごく感じました。うまくいけばどのポジションでも数的優位を作り出せるシステムだと思います。あとはどれだけ選手が臨機応変に対応できるかだと思うので、たくさんコミュニケーションを取っていくことが今まで以上に大事になると思います。形にできれば間違いなく武器になるので、1つ武器を抱えて日本代表としてワールドカップへ行けることになります。
FW 武藤嘉紀 選手(1.FCマインツ)
新しいフォーメーションに取り組んで、お互いの意見をぶつけ合って良い状態に変わっていくと思うので、ピッチ内でプレーをやりながら選手間で話をできることはプラスだと思います。試合では、途中から入った時でも良いパフォーマンスを出せる自信はあるので、FWである以上、しっかりゴールを決めていきたいです。
スケジュール
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酒井宏樹 選手(オリンピック・マルセイユ/フランス)インタビュー
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長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)インタビュー
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宇佐美貴史 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)インタビュー
2018年5月30日(水) 19:25キックオフ(予定)
神奈川/日産スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)vs ガーナ代表
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