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ニュース

なでしこジャパンが1-0でオーストラリアを下し優勝、大会2連覇を達成 ~AFC女子アジアカップヨルダン2018~

2018年04月21日

なでしこジャパンが1-0でオーストラリアを下し優勝、大会2連覇を達成 ~AFC女子アジアカップヨルダン2018~

15日間の激闘を締めくくる決勝はオーストラリア女子代表との対決となりました。グループステージ第3戦で引き分けに終わった相手とあり、互いに一歩も譲らない好ゲームとなりました。

日本はグループステージで対戦した際と同じ顔触れで再びオーストラリアに挑みます。立ち上がりはオーストラリアが仕掛けますが、日本守備陣も負けていません。身体をしっかりと寄せてコースを絞る守備を丁寧に敷いていきます。

ところが守備のリズムが出来始めていた14分、思わぬピンチが訪れます。クロスを守護神・山下杏也加選手がこぼしたところを拾って放たれたシュートが熊谷紗季選手の手にあたってPKを与えてしまいます。しかし、「相手がボールをセットした時の目線を見ていた」と山下選手はコースを見切ってこれを見事にセーブ、窮地は脱しました。

攻め込まれる日本ですが、24分にセットプレーのチャンスを掴みます。FKを蹴るのは中島依美選手。ニア寄りに入れたボールはクリアされますが、そのこぼれ球を岩渕真奈選手がシュート。ブロックされたところへ詰めた宇津木瑠美選手でしたが、わずかに右にそれてしまいます。

35分には岩渕選手がドリブルから素早く出したパスが、トップスピードで走り込んだ長谷川唯選手に入り、一気にシュートを放ちますがGKが好セーブ。終盤は好機を生みながらもゴールまでは至らず、スコアを動かすことが出来ずに前半を終えます。

前回の対戦のように、後半に攻勢に出たい日本でしたが、オーストラリアの攻め手は全く揺るぐことがありません。日本は次第に守備に引き込まれていく展開に。そんな中、高倉麻子監督は72分に準決勝で勝利を決定づけるゴールを決めた横山久美選手を投入し、勝負に出ます。

何とか横山選手にボールを入れたい日本ですが、オーストラリアの攻撃への対応に手を取られ、反撃の糸口を見い出せないまま時間は経過します。チャンスが訪れたのは84分、長谷川選手からのパスをオーストラリア守備陣の間で受けた横山選手が反転して1人をかわして放った強烈なシュートがゴールネットを揺らし、これが決勝ゴールとなりました。

その後は2分のアディショナルタイムを含み、全員でゴールを死守した日本に歓喜のホイッスルが鳴り響きます。全員で守り、全員で攻めた日本が接戦を制し、前回大会に続き2大会連続で優勝カップを掲げました。

また、すべての試合にフル出場し、攻守に貢献した岩渕選手が大会MVPに選ばれ、2連覇にさらなる花を添えました。

試合詳細はこちら

選手コメント

GK #18 山下杏也加 選手(日テレ・ベレーザ)
これまで自分がなでしこジャパンで決勝の舞台に上がることはありませんでしたが、チーム的にも個人的にもこれまでで一番の試合にすることができてよかったです。その中で、自らのミスで相手にPKを与えてしまったことは反省点です。キッカーの8番の選手がボールをセットした時の目線が、蹴るであろう方向を見ていたと自分の経験から感じたので、タイミングもボールスピードも自分の思い通りのところに来たので良かったです。PKの前にも上手く弾いたり、キャッチできた場面があったので自分の波に乗れたというか、チームも絶対失点しない雰囲気が出せたのかなと思います。

DF #4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン)
結果が出ない時期もあり、どんな風にチームを持っていけばいいのか、チームとしてどう戦っていくか、年齢が上のメンバーで悩んだこともありました。今大会はそういう中でチームとしてひとつになれて、全員で勝ち取れた優勝だと思うので、そういった意味では嬉しさも倍増というか、本当に嬉しいです。

FW #20 横山久美 選手(1.FFCフランクフルト)
ピッチに入った瞬間に阪口夢穂選手に『とにかく一発頼むよ』と言われましたし、鮫島選手にも『待ってるよ』と言われたので、とにかく一本しかないチャンスを決め切ることができて良かったなと思います。長谷川選手がすごくいい形でドリブルで来て、自分は相手の間にポジションを取れて、ターンや切り返しの時も相手が見えていたので、シュートをフリーで打てました。ゴールが入った瞬間はびっくりです、びっくりしました。

スケジュール

AFC女子アジアカップヨルダン2018
4月6日(金) TBC トレーニング
4月7日(土) 4-0 グループステージ第1戦 vs ベトナム女子代表
(King Abdullah Ⅱ Stadium)
4月8日(日) TBC トレーニング
4月9日(月) TBC トレーニング
4月10日(火) 0-0 グループステージ第2戦 vs 韓国女子代表
(Amman International Stadium)
4月11日(水) TBC トレーニング
4月12日(木) TBC トレーニング
4月13日(金) 1-1 グループステージ第3戦 vs オーストラリア女子代表
(Amman International Stadium)
4月14日(土) TBC トレーニング
4月15日(日) TBC トレーニング
4月16日(月) TBC トレーニング
4月17日(火) 3-1 準決勝 vs 中国女子代表(King Abdullah Ⅱ Stadium)
4月18日(水) TBC トレーニング
4月19日(木) TBC トレーニング
4月20日(金) 1-0 決勝 vs オーストラリア女子代表(Amman International Stadium)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC女子アジアカップヨルダン2018

大会期間:2018年4月6日(金)~4月20日(金)
大会情報はこちら

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