AFC女子アジアカップヨルダン2018の初戦でベトナムに4-0と快勝したなでしこジャパンは、試合翌日の8日(日)の午前中、トレーニングを行いました。

先発で出場した11人はホテルに残って疲労の回復に努め、その他12人は練習会場でのトレーニングとなりました。トレーニングの冒頭で高倉麻子監督は「次で絶対に（ワールドカップ出場を）決める。そのためにいい準備をしよう」と力強く選手たちに声をかけます。フィールドプレーヤーは10人と人数が普段の半分のため、ポゼッションや3対2、5対5といった内容となり、その中では攻守の切り替えの速さや、中でも守備面では局面の強度と連続性、そして攻撃面ではシュートを打ち切ることが強調されました。

夕食後のミーティングでは、ベトナム戦を映像で振り返り、チームの狙いとして実行できていたことや、まだ課題として残る部分が切り出され、韓国戦を前に全員で現状と「次で決める」意識を共有する時間となりました。

勝利すればFIFA女子ワールドカップフランス2019の出場権獲得となるグループステージ第2戦の韓国戦は、10日(火)、16:45（日本時間22:45）キックオフです。

選手コメント

MF #15 阪口萌乃 選手（アルビレックス新潟レディース）
合流して4日が経ちますが、時差ボケもなく、コンディションはいいです。なでしこジャパンのメンバーは、実は名前すら呼んだことのない選手も多いですが、いい雰囲気で迎え入れてくれています。招集されたと聞いた時は、嬉しいという思いと同時に驚きました。そして不安や焦りも感じながら合流しましたが、楽しくやれています。自己紹介が唯一緊張した場面でした。自分の持ち味は攻撃につながるプレーだと思うので、シュートもそうですし、ゴールに迫る縦パス等を出していきたいです。

FW #9 川澄奈穂美 選手（シアトル・レインFC）
大会初戦が難しいというのは全員感じていたことで、得点をとってしっかり勝てたことは良かったです。日を重ねるごとに大会に向かう姿勢が一人一人から感じられて、試合前日、当日と、大会に掛ける強い思いが個々に感じられました。長崎で合流しましたが、海外組の合流や、5日には全員が揃ったということで、色々な刺激が入りながらチームとしていい雰囲気が作れています。次勝てばワールドカップ出場権獲得ということで、そこは全員が意識しているので、次の一戦に掛けたいと思います。

FW #11 田中美南 選手（日テレ・ベレーザ）
ベトナム戦は途中出場でしたが、ベンチから見ていて自分が入った時のことを考えていました。例えばFW2枚の距離が遠かったというのと、DFラインから一発で受けるというのは難しいので、1人が落ちて受けてもう1人が裏に抜け出すと行った細かな動きで相手を翻弄できればと思って試合に入りました。次の試合でワールドカップの出場権を獲得できるので、勢いをつけるためにもしっかり目の前の相手に勝って勝点3を取りたいと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC女子アジアカップヨルダン2018

大会期間：2018年4月6日(金)～4月20日(金)

グループステージ第2戦
2018年4月10日(火) 22:45キックオフ[日本時間]
なでしこジャパン vs 韓国女子代表
テレビ朝日系列／NHK-BS1にて全国生中継
大会情報はこちら