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U-21日本代表、PK戦を制しベネズエラに勝利~スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流

2018年03月24日

U-21日本代表、PK戦を制しベネズエラに勝利~スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流

日本政府が支援するスポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流の一環として行われる国際親善大会に参加中のU-21日本代表は23日(金)、U-21ベネズエラ代表との第2戦をパラグアイの首都アスンシオンにて戦い、3-3のタイスコアからのPK戦を4-1で制し、今大会初白星をあげました。

初戦から日本は先発メンバー10名を入れ替えたのに対し、ベネズエラも8人を入れ替え、互いにフレッシュなスターティングラインナップでの戦いとなりました。日本は開始早々の3分、MF針谷岳晃選手のCKからDF椎橋慧也選手がゴールを奪い取ります。今大会が代表初選出となった椎橋選手が「いいボールが来たので、たまたま入れられました」とJリーグに続く初スタメン初ゴールを決め、先制に成功します。

さらに15分にはFW前田大然選手のポストプレーが起点となる攻めから、MF藤谷壮選手が右サイドを攻め上がって中央へクロスボール。これをゴール前へ走り込んだ前田選手が倒れ込みながらのヘディングシュートでゴールネットへ突き刺します。こちらは「泥臭いゴールは自分らしさ」と胸を張る代表初ゴールでした。

決めるべきところで決めた日本は、以降も中盤の坂井大将選手や松本泰志選手を中心に試合の主導権を握ります。狙いとするしっかりしたボールポゼッションで相手のプレッシャーをかわしつつ、37分には遠藤渓太選手の鋭いドリブルでの仕掛けがあわやPKかという場面を生み出すなど、相手ゴールにも迫ります。

ところが、前半の終盤になると「集中が切れてしまっていました」(前田選手)。流れの中で後方に下がっていた前田選手からのパスが相手選手に奪われると、素早い攻めを日本は抑えることができず、前半のアディショナルタイムに失点してしまいます。

この攻勢はハーフタイムを挟んだ後半も継続します。一気に5人を入れ替え、「昨年のFIFA U-20ワールドカップで準優勝している、クオリティのある選手たちが出てきた」(森保一監督)影響もあり、開始から激しい攻勢で日本に襲いかかります。47分にCKのこぼれ球を粘り強く押し込まれると、54分にはクロスボールからChacon選手に鋭いシュートを決められてしまい、後半開始わずか10分で逆転を許してしまうこととなりました。

「(相手の攻撃を)受けすぎてしまった。負けている相手があの時間帯に上げてくるのは当然で、耐えながら流れをもっていける力をつけないといけない」と森保監督が厳しい表情で振り返ったように、日本にとっては「本当に悔いが残る」(GK山口瑠伊選手)時間帯となりました。このあともベネズエラのシュートがゴールバーを直撃するなど日本にとっては難しい時間が続きます。

ただ、短い時間の連続失点で逆転された最悪の流れから、何とか粘って試合の流れを取り戻し、諦めずにもう一度ゴールを奪いにいく姿勢を押し出せたのはポジティブな面でした。68分、交代で入って間もない三好康児選手のスルーパスから前田選手がディフェンスラインの裏へと走り込むと、これがベネズエラDFのファウルを誘うこととなり、日本にPKのチャンスが与えられます。前田選手は自らこのPKを決めて、日本が同点に追い付きました。

その後は日本が完全に主導権を奪い返してベネズエラを押し込んでいく流れとなりましたが、粘り強い守備にも阻まれて得点はできず。決着はPK戦に委ねられることとなりました。このPK戦ではゴールを守る山口選手が大活躍。相手の1番手と3番手のキッカーを見事に防ぐと、日本は4人のキッカー全員が成功し、PK4-1のスコアで勝利。大会規定により勝点2を獲得することとなりました(PK負けは勝点1)。

試合詳細はこちら

監督・選手コメント

森保一 監督
試合に臨むスピリットとしては1試合目も、2試合目も何ら変わっていないと思います。ただ、コンディションが良くなったことは大きかったですね。前回の試合は長時間移動してきて、寒い日本から暑いパラグアイに来た上に、時差もありました。選手たちはトップパフォーマンスではなかったと思います。コンディション面の改善が内容の改善にも繋がりました。パラグアイとの最終戦には、選手のコンディションを回復させ、少しでもフレッシュな状態を作って臨みたいです。思い切ってプレーしてもらい、素晴らしい試合をしたいと思っています。

GK #23 山口瑠伊 選手(エストレマドゥーラUD/スペイン)
3失点は悔いが残ります。でもチームがそこから取り返してくれたのはすごく大きいです。3失点目のあとに、4失点目だけはやらせないと思い、だいぶ攻撃されている中でも持ちこたえることができました。GKに最後に与えられる役割であるPK戦でも止められたのはよかったです。ただ、僕だけじゃなくて、キッカーがしっかり決めてくれたからこその勝利でした。

MF #11 遠藤渓太 選手(横浜F・マリノス)
最初の時間帯から主導権を握ってサッカーができましたし、1試合目にくらべてボールを保持することができたと思います。そういう流れから自分たちが2-0までリードすることができましたが、失点してはいけない時間帯で失点してしまいました。そこから2-3にまでされてしまいましたが、そのあとでしっかり追い付けたのは、前のポジションの選手たちのおかげだったと思います。

FW #20 前田大然 選手(松本山雅FC)
結果を残さないことにはこういうところに残れないので、どんな形であれ点は取りたいと思っていました。取れて良かったなと思います。1点目のような、泥臭く点を取るのは僕の得意な形です。南米のチームは体が強く、身体能力が高くて、やりづらい部分はありました。そういう部分でも負けたくないと思ってプレーしました。 

スケジュール

スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流
3月21日(水・祝) 0-2 第1戦 vs U-21チリ代表(Estadio Defensores del Chaco)
3月22日(木) AM トレーニング
3月23日(金) 3-3
(PK:4-1)
第2戦 vs U-21ベネズエラ代表(Estadio Defensores del Chaco)
3月24日(土) AM トレーニング
3月25日(日) 19:30 第3戦 vs U-21パラグアイ代表(Estadio Defensores del Chaco)

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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