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ハリルホジッチ監督、ベルギー代表戦は「大きなテスト」
2017年11月14日
SAMURAI BLUE(日本代表)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は11月13日(月)、国際親善試合 ベルギー代表戦を翌日に控えてブルージュの試合会場で最終調整を行ない、「我々にとって大きなテスト。どの方向へ進化すればよいかが分かる試合になる」と述べました。
来年のFIFAワールドカップへ向けて準備を進めている日本にとって、ベルギー代表戦は11月10日(金)のブラジル代表戦に続く試合です。
FIFAランクでは日本の44位に対してベルギーは現在5位。ワールドカップ欧州予選もギリシャやボスニア・ヘルツェゴビナと一緒のグループを9勝1分け負けなしで早々に突破しました。
FWエデン・アザール選手(チェルシー)やFWロメル・ルカク選手(マンチェスター・ユナイテッド)、MFケビン・デブライネ選手(マンチェスター・シティ)などイングランドのプレミアリーグをはじめ、欧州主要リーグで活躍する選手を擁し、多才な顔ぶれを揃えています。
本大会のメンバー選考やチーム強化を図るハリルホジッチ監督は、「世界トップクラスのチームとの対戦で日本の長所短所を見ることができるので、どの方向へ進化すればよいかが分かる試合になる」と話し、先発メンバーについてもブラジル戦から2~3人を入れ替える可能性を示唆しています。
ベルギーは10日(金)にブリュッセルで行ったメキシコ戦を3-3で引き分けました。
日本のベルギーとの対戦は、2013年10月のブリュッセルでの国際親善試合以来で、その試合は日本が3-2で勝利しました。通算対戦成績はこれを含めて2勝2分けです。
その対戦でもプレーしたDFトマス・ムニエ選手(パリ・サンジェルマン)は「あの試合は僕の代表2戦目で残念な結果だった。当時から日本人選手は小柄だが速さがあり技術もあってとても上手い。メキシコ戦は勝てなかったが、日本に勝って悪い思いを払拭したい」と話しています。
両チームともにこの日の午後、試合会場のヤン・ブレイデルスタディオンで公式練習に臨み、日本の選手たちは芝の様子などを確かめながら1時間ほど調整しました。
公開になった冒頭15分の練習では、選手たちはランニングのあと細かいステップやダッシュなどに取り組みました。前の日の練習で別調整だったFW杉本健勇選手(C大阪)は全体練習に合流しましたが、MF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)は引き続き別メニューでの調整でした。
長谷部選手は、「僕はできる状態で準備をしている。何かが悪くなっているわけではないので」と話し、3バックを採用しているベルギーについて「個々が世界トップのレベル。相手にどういうプレッシャーのかけ方をするか、練習でやってきた。共通意識を持っていくことが大事」と話しています。
FW大迫勇也選手(1.FCケルン)は、「まずはゴールを獲ること、相手との1対1に勝つことなので、迫力を持ってやりたい」と意気込みを見せていました。
試合は11月14日(火)20:45(日本時間15日(水)、4:45)キックオフの予定です。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
我々にとって大きなテストが待っています。世界トップクラスのチームとの対戦で、我々の良いところや弱点を見ることができる試合になり、どの方向へ向かって進化すべきかが分かる試合になります。ベルギーは質の高いチームなので、前のブラジル戦からあまり大きく先発を入れ替えることはリスクがありますが、2~3人は入れ替える可能性があります。
ベルギーはメキシコ戦後にチームの戦い方についていろいろな指摘がされているようですが、それが日本戦に向けて力を生むかもしれません。我々は力強いベルギーと対戦することを想定して準備をしています。
こういう試合は学ぶ場です。スピードやチーム戦いの形を崩さずに戦うこと、メンタルの部分などは非常に重要です。いくらクオリティが高くても迷いがあると失敗します。ロシアでの本大会ではブラジルやベルギーのようなチームと戦うかもしれず、日本は自信を持って勇敢に戦わなければなりません。
MF #14 森岡亮太 選手(ワースラント・ベフェレン)
ベルギーはワールドカップでも優勝候補の一つだと思います。普段のリーグのイメージと代表ではレベルが違うと思いますが、その中で自分がどれだけできるかというスタンスはブラジル戦とあまり変わりません。求められている守備面はしっかりやる中で、自分の良さ、どれだけチャンスを作れるかにトライし続けたいと思っています。
MF #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
ベルギーはメキシコ戦を見ると裏へのボールが弱いところもありますが、彼らも間違いなく修正してくると思います。ボールを奪って速く攻めることはみんなの頭にありますが、そればかりになってすぐにボールを奪われるようになると体力を使うサッカーになるので、どこかでゲームを落ち着かせることも大事になると思います。
FW #15 大迫勇也 選手(1.FCケルン)
相手が3バックなので、サイドを含めてスペースが空いて、僕らにとっては攻めやすいかと捉えています。僕のところでしっかり勝つことできればチャンスが増えますし、僕もゴールを獲れるチャンスは広がると思います。攻撃のところは今日みっちりと練習をしたので、明日は楽しみです。
ロベルト・マルティネス ベルギー代表監督
我々はワールドカップへ向けて準備段階にあり、選手とチームについてより多くの情報を得て、本大会へ向けて正しいバランスを見つけようとしているところで、こういう試合は自分たちのチーム強化にとても重要です。日本のワールドカップ予選の突破の仕方には感銘を受けました。試合へ臨む姿勢も良く、勇敢で、ブラジル戦では高い位置からプレスをかけていました。選手には技術とフィジカルな能力があり、エネルギッシュでダイナミックな素晴らしいチームです。我々とアプローチも違うので、そういう相手に対して我々がどう対応するかという試合になるでしょう。
スケジュール
11月5日(日) | PM | トレーニング(フランス国内) |
---|---|---|
11月6日(月) | PM | トレーニング(フランス国内) |
11月7日(火) | PM | トレーニング(フランス国内) |
11月8日(水) | PM | トレーニング(フランス国内) |
11月9日(木) | PM | 公式会見・公式練習 |
11月10日(金) | 1-3 | 国際親善試合 vs ブラジル代表(スタッド・ピエール・モーロワ) |
11月11日(土) | AM | トレーニング(フランス国内) |
11月12日(日) | PM | トレーニング(ベルギー国内) |
11月13日(月) | PM | 公式会見・公式練習 |
11月14日(火) | 20:45 | 国際親善試合 vs ベルギー代表(ヤン・ブレイデルスタディオン) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
国際親善試合
2017/11/14(火) 20:45(日本時間 15日(水)4:45) キックオフ(予定)
SAMURAI BLUE vs ベルギー代表
ベルギー/ヤン・ブレイデルスタディオン
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