千葉トレーニングキャンプ4日目、「00JAPAN*」ことU-15日本代表は、昨日の試合の疲れを取るためにストレッチ・ランニング中心のトレーニングを行いました。2日目同様、選手たちはハートレートモニター（心拍計）を使用して脈拍を測り、試合翌日の自らのコンディションを確認していきます。その後はボレーシュート、1対1のシュート、DFを入れたクロス攻撃、FKと4つのトレーニングを2チームに別れゲーム形式で行いました。競い合いながらもゴールを上げる度に皆で喜ぶなど、大変良い雰囲気で午前のトレーニングは終了しました。

午後は交流プログラムの一環としてブラインドサッカーを経験しました。ブラインドサッカー協会は、2015年9月2日（水）から9月7日（月）まで国立代々木競技場フットサルコートにて開催される「IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2015」が控えており、2016年のリオデジャネイロパラリンピックを目指しています。日本ブラインドサッカー協会の剣持雅俊氏、ブラインドサッカー選手である寺西一選手にお越しいただき、スタッフ・選手全員がブラインドサッカーを初めて経験しました。いかにチームメートとコミュニケーションを取るか、それは「00JAPAN」にとっても課題であり、非常に大事なことを学はせていただきました。

冒頭で丁寧にブラインドサッカーのルールなどを説明して頂き、早速皆でアイマスクを被り実体験からスタートします。お題を上げて、声だけでグループを作るトレーニングでは、皆が積極的にあらゆる手段でチームメートを呼ぶ姿が印象的でした。続いて、4つのグループに別れて、4人が回すボールを中央にいるアイマスクを被った1人の選手がをタッチしにいくゲームを実施。伝え方を工夫し次第にコミュニケーションの精度が上がってきて、どのグループも盛り上がりを見せていました。ボールを使用してのゲームではグループ毎で競い合い、ブラインドサッカーの難しさを学びながらも一体感を感じる経験ができました。最後には、9月に大事な試合を控えているチーム同士、お互いの健闘を讃え合い、交流プログラムは終了しました。

明日はジェフユナイテッド市原U-15との練習試合に臨みます。

*「00JAPAN」：2000年生まれのメンバーで構成されたU-15日本代表チームの呼称

選手コメント

DF 作田龍太郎 選手（ヴィッセル神戸U-15）
ブラインドサッカーを経験しました。目が見えない状況はとても不安で、１人だと何もできないことがアイマスクを付けるだけで感じることができました。しかし、目が見えない分、チームメートと常にコミュニケーションを取って伝え合うことが大事だと感じました。目が見えないことを言い訳にすることなくサッカーを楽しんでいる寺西一選手とお会いして、目の前のことを常に努力しなければいけないと思いました。明日の試合ではこれまで遠征で学んだことを全て発揮して頑張りたいと思います。

DF 監物拓歩 選手（清水エスパルスジュニアユース）
今日のトレーニングではキックの精度が低いことを改めて感じました。また昨日の試合でも1対1の強さが足りず負けている部分も多かったので、明日はシュートを打たせないぐらいに粘り強く守備し、自分が持っている力を全て発揮したいです。交流プログラムで学んだ、より伝わりやすくチームメートを動かすことを明日は実践したいと思います。

MF 福岡慎平 選手（京都サンガF.C.U-15）
ブラインドサッカーを初めて体験しました。良くスタッフからアドバイスを頂くが、今回の体験でチームメートと声を出してコミュニケーションを取ることが非常に大事だと再認識しました。今日の経験を活かし、コミュニケーションを活性化して明日の試合で活かしたいです。昨日の試合では球際の場面で積極的に強く競り合うことができましたが、攻撃参加する回数が少なかったです。この遠征最後の試合を良い形で締めくくりたく、攻撃参加を意識して勝ちたいと思います。

FW 棚橋尭士 選手（横浜Ｆ・マリノスジュニアユース）
昨日の試合では相手DFの裏への飛び出しなどトライして何度かチャンスを作ることができたが、ボールを受けた後の質をさらに磨きたいと思います。またシュートエリアを作ることも継続的に実施したいです。本日学んだブラインドサッカーでは、はっきりと分かりやすく伝える重要性を肌で感じたので、明日の試合にも活かしていきたいとです。

スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。