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ニュース

なでしこジャパン、中国に勝って3位に ~EAFF女子東アジアカップ最終戦~

2015年08月09日

なでしこジャパン、中国に勝って3位に ~EAFF女子東アジアカップ最終戦~

なでしこジャパンは8月8日、中国の武漢で行われているEAFF女子東アジアカップ最終戦で中国に2-0の勝利を収め、初の白星を得て3位で大会を終えました。

88分に交代出場のFW横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)が均衡を破り、後半アディショナルタイム3分にMF杉田亜未選手(伊賀フットボールクラブくノ一)が今大会自身2得点目で追加点を奪いました。

両チームともに2敗して迎えた一戦で、得失点差で劣る日本は3位になるには勝つしかありません。第2戦の先発から3人を入れ替えて、DF高良亮子選手を左サイドバック、MF川村優理選手(ともにベガルタ仙台レディース)をボランチ、FW髙瀨愛実選手(INAC神戸レオネッサ)を2トップの一角に起用。日本は中3日の準備で前2試合よりも全体に動きが良く、開始早々から相手にプレッシャーをかけて、積極的に攻める姿勢を前面に出します。

引分けでも3位に入る中国は、4-4-2の陣形でブロックを作って対応。パスカットから手数をかけずにクロスを入れて、WANG Shanshan選手、WANG Shuang選手の2トップに合わせようとします。

日本の最初のビッグチャンスは26分。髙瀨選手のパスに2トップを組んだFW田中美南選手(日テレ・ベレーザ)が相手と競り合ってFKを獲得。そのFKから杉田選手が直接ゴールを狙うと、GKに弾かれてポストを叩きます。

その後、日本は30分過ぎから中盤でボールを失う場面が増えて、中国にショートカウンターで攻め込まれる場面が続きますが、GKを含めて守備陣が相手に体を寄せて対応します。

後半、佐々木則夫監督は髙瀨選手に代えてFW菅澤優衣香選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)を投入。さらに、右サイドで好プレーを見せていたMF中島依美選手(INAC神戸レオネッサ)をボランチに下げて杉田選手を左MFに移すと、中盤の展開が良くなります。

53分には中島選手、杉田選手が次々とシュートを放ち、60分には攻め上がった京川選手が右足で狙います。その1分後には川村選手が右クロスに頭で合わせますが、ポストに阻まれました。

日本は66分のMF増矢理花選手(INAC神戸レオネッサ)の交代投入に続いて、83分に横山選手をピッチに送り出します。するとその1分後、右サイドバックから攻め上がった京川舞選手(INAC神戸レオネッサ)のパスに横山選手がシュート。そのリバウンドに反応した菅澤選手が相手ゴールを脅かします。

そして88分、中島選手からのパスに横山選手がペナルティエリアに切り込んで右足を振り抜き、均衡を破ります。さらに、後半アディショナルタイムには、ドリブルで攻め込んだ菅澤選手から杉田選手にパス。これをフリーで受けた杉田選手が冷静にゴール右隅へ蹴り込んで、試合を決めました。

試合詳細はこちら

この日の第1試合では、朝鮮民主主義人共和国が韓国に2-0で勝利し、3連勝で優勝しました。韓国は2勝1敗勝ち点6で2位。勝ち点3を手にした日本は1勝1分け1敗の3位、中国は3戦全敗で4位でした。

監督・選手コメント

佐々木則夫  なでしこジャパン(日本女子代表)監督
選手たちが最後まで諦めず、勝利への強い気持ちを出したことで最後にボールをゴールまで運べました。ハーフタイムには「引き分けでは最下位だぞ」と伝えていましたが、経験の少ない選手たちが、なでしこジャパンのコンセプトをもとに良くやってくれました。各選手がこれを今後にどう生かすかが重要です。選手たちは1戦ごとに成長したので、なでしこリーグでも、もっとパワーアップして取り組んでほしいです。今大会をもとに各チームは五輪予選へお互いを分析すると思いますが、日本もアジア最終予選の開催国としてしっかり準備して、五輪出場権は絶対に獲得したいです。

GK #21   山下杏也加 選手(日テレ・ベレーザ)
キックの精度や状況判断がまだまだだと感じましたが、相手のクロスへの対応を意識して臨んで、最後の方はチャレンジもできました。最終ラインが前の試合とほぼ同じだったのでやりやすかったです。出場したことに満足せず、韓国戦の2失点をゼロにできるように、コーチングの質などをもっと上げていきたいです。

MF #22   杉田亜未 選手(伊賀フットボールくノ一)
全体的な味方同士の距離など、まだまだ課題はあると思いますが、守備ではゼロで押さえたことと、球際で厳しく行くことは修正できたのではないかと思います。得点は菅澤選手が粘ってくれたおかげですが、そこで決められたことを自信にしていきたいと思います。

FW #9   菅澤優衣香 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
(2点目は)自分がシュートに行こうと思ったのですが、川村選手と杉田選手が来るのが分かって、杉田選手の方がシュート角度がいいと考えてボールを渡しました。自分がボールを持った時に前を向くことはできたと思います。チームで勝とうと決めて、それを実現できたことは自分たちの自信になります。課題も多く出たので、修正しながら所属クラブでやっていければと思います。

MF #13   京川舞 選手(INAC神戸レオネッサ)
勝負どころの重要性は佐々木監督からも言われましたし、セットプレーやラストのファウルなど、ちょっとしたところで全員が把握してなかったり集中が切れたりしたので、そういう部分も意識して取り組んでいきたいです。本来の左MFでできなかった悔しさはありますが、守備は嫌いではないですし、アシストも好きなので、サイドバックにもやりがいはすごく感じます。

MF #16   横山久美 選手(AC長野パルセイロ・レディース)
韓国戦2失点目は自分のせいだったので、監督には「そのミスを取り返して来い」と言われていました。最後のチャンスだと思っていたので、結果を残せてよかったです。中島選手から良いタイミングでボールが出て、決めるだけでした。またゴールを取れるように頑張りたいですし、3試合にスタートから出られなかったので、その分の体力や知識を学ばないといけないと思います。

HAO Wei  中国女子代表監督
選手たちは今大会ベストを尽くして戦ってくれて、彼女たちのプレーに満足していますし、感謝しています。3連敗でしたが、良いトレーニングなくして結果は出ません。フィジカルと戦術面で問題が出て、若手選手は経験のなさも影響しました。

スケジュール

7月27日(月) PM トレーニング
7月28日(火) AM/PM トレーニング
7月29日(水) --  --
7月30日(木) AM/PM トレーニング
7月31日(金) AM/PM トレーニング
8月1日(土)EAFF女子東アジアカップ2015
2-4 vs. 朝鮮民主主義人民共和国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
8月2日(日) AM/PM トレーニング
8月3日(月) AM/PM トレーニング
8月4日(火) 1-2
vs. 韓国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
8月5日(水) AM/PM トレーニング
8月6日(木) AM/PM トレーニング
8月7日(金) AM/PM トレーニング
8月8日(土) 2-0 vs. 中国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
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