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ニュース

ユニバーシアード日本女子代表 準々決勝中国代表にPK戦で勝利 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)

2015年07月09日

ユニバーシアード日本女子代表 準々決勝中国代表にPK戦で勝利 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)

第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)準々決勝
2015年7月8日(水)キックオフ 16:30 試合時間 90分
Naju Public Studium(韓国/光州)

ユニバーシアード日本女子代表 0-0(前半0-0、後半0-0、PK3-1) ユニバーシアード中国女子代表

スターティングメンバー
GK:井上ねね
DF:須永愛海、浦田佳穂、高木ひかり、林香奈絵
MF:小泉玲奈、加賀孝子、三橋眞奈、横山亜依
FW:濱本まりん、植村祥子

サブメンバー
GK:新井翠
DF:奥川千沙、長嶋洸
MF:川原奈央、濱本まりん、吉武愛美、山守杏奈
FW:髙橋美夕紀

交代
HT 小泉玲奈 → 山守杏奈
HT 横山亜依 → 川原奈央
81分 濱本まりん → 本多由佳

マッチレポート

ユニバーシアード競技大会のノックアウトステージ第1戦となった準々決勝・対中国との戦いは0-0(PK3-1)で終わりました。

試合は序盤から個人技とフィジカルで上回る中国に主導権を握られました。左利きでテクニックのあるトップ下の10番を中心に人数をかけたポゼッションからドリブルやスルーパスを織り交ぜた攻撃で、中国が終始日本を圧倒しました。しかしグループステージ無失点の日本もGK井上ねね選手(日本体育大)とDF高木ひかり選手(早稲田大)を中心とした守備ブロックで、決定的なチャンスを相手に与えませんでした。チャンスを作るもなかなか決定的なシュートまで持っていけない中国でしたが、前半の終盤に立て続けに決定的な場面を迎えます。42分、ハーフライン右からの中国のフリーキックをゴール前にフィードしますが、井上選手の好守でしのぎました。43分にはゴール左からのFKを獲得した中国が直接ニアを狙った意表を突くシュートを放ちますが、井上選手の好セーブにより失点を防ぎました。また45分、中国の11番がこぼれ球を拾い、ゴール前のGKとDFラインの間にロングボールを入れ、中国選手が先に触ってあわやゴールという場面を作りますが、DF林香奈絵選手(尚美学園大)がゴールライン上でかろうじてクリアしました。

後半、個人技に勝る中国は開始早々スローインの流れから20番がシュートを打ちますが、これはGKの正面でした。55分過ぎから中国選手の運動量が落ち、セカンドボールも拾えなくなると60分、途中交代のMF山守杏奈選手(筑波大)のパスからオーバーラップしていた林選手が中国GKと1対1の場面を迎えます。シュートは、わずかにゴール上にそれました。中国もボールの収まるFWの9番が交代出場しましたが、チャンスにいたりませんでした。時折見せるサイドアタックでゴールを狙いますが、GKの正面を突き、得点になりません。

試合は90分で決着がつかず、延長なしのPK戦に突入しました。中国の先行で始まり1人目が枠を大きく外すと、日本はDF須永愛海選手(仙台大)、2人目のMF加賀孝子選手(仙台大)が連続して決めます。両チームの3人目は両GKがストップし、続く中国の4人目を井上選手がスーパーセーブ。その後、日本はFW本多由佳選手(大阪体育大)が冷静に決め、試合終了。日本が0-0(3-1)で勝利しました。

次戦、準決勝の相手は準々決勝で開催国韓国を下したフランスです。試合は、7月10日16:30分よりNaju Public Stadiumで行われます。

監督・選手コメント

望月聡 監督
小雨の降るなか、相手のパスとコントロールの精度が高い攻撃に主導権を握られる非常に厳しい試合となりました。中国はボールを組織的に、また効果的に動かす展開力のあるチームで、ボールを奪うことは簡単ではないと予想はしていましたが、それを上回る質の高いサッカーをする素晴らしいチームでした。日本は、特に後半になってリズムを掴みチャンスを作るものの、守備に費やす時間の多い苦しい試合展開となりました。延長戦は行われず直ぐにPK戦となり、3-1で勝利し準決勝進出が決定しました。11人全員の最後まで諦めない身体を張った粘り強い守備と、控え選手・スタッフを含めた27名の素晴らしいチームワークで勝利したとも思います。当初の目標を達成するために、気持ちをあらたに準決勝・対フランス戦の準備に入りたいです。

加賀孝子 選手(仙台大)
前日のミーティングで中国はテクニックもあり、上手くボールを回してくると分析していたので、前線から連動した守備でボールを奪い、早い攻撃を狙いとして臨みました。しかし、前半は押し込まれる時間帯が多く耐える時間が続きましたが、今回の日本の強みである「最後まで諦めない粘り強い守備」を全員で続けることができ、無失点で抑えることができました。後半は中国の足が止まり、自分達のペースでボールを回し、何度か得点を決めるチャンスはありましたが決定力に欠け、PK戦で勝敗を決めることになりました。チーム全員で戦っていたのでとても雰囲気も良く負ける気がしませんでした。前回大会を越えることができたことはとても嬉しいですが、優勝目指して次の準決勝もTeam27+で戦います。

高木ひかり 選手(早稲田大)
前回大会を越える為にどうしても勝ちたい1戦でした。中国はボールの扱いも上手くしっかり回して繋いでくるというチームだというのは、前日のミーティングで確認して臨みましたが、実際に対戦してみるとその上手さは映像以上で、前半は攻め込まれ続けるという苦しい状況が続きました。今回のチームの強みは確実に粘り強さだと言えます。その強みが最大限に発揮でき、ギリギリの所でも身体を張って全員でゴールを守ることができました。後半は相手の足が止まり、良い形で崩す場面も増えましたが、決定力に欠け得点する事ができませでした。その点は今後の試合での改善点だと思いますし、少ないチャンスをものにして少しでも、自分たちのペースでプレーできれば良いと思います。決着がつかずPK戦までもつれ込みましたが、負けない自信がありました。ピッチに立っている選手だけでなく、チーム全体が気持ちで上回っていたと思います。井上ねね選手のスーパーセーブもあり勝ち進む事ができました。多くの人に支えられてプレーしている事、そして相手をリスペクトして、次のフランス戦も、Team27+で戦います。

植村祥子 選手(日本体育大)
ミーティングで中国の特徴を分析した上で戦いに臨みましたが、前半はとても苦しい試合運びとなりました。中国は足元の技術があり、組織的に攻撃をしてきました。危ない場面もありましたが、チーム全員で体を張り、声を掛け合いながら失点ゼロに抑えることができたのはとても良かったです。ただボールを奪ったあとに簡単に相手に渡してしまう場面があったので、チーム全体でポゼッションの意識を高め、ゴールに貪欲にいく姿勢をもっと示していかなければいけないと感じました。また相手の嫌なところを突いて、チーム全員で迫力のある攻撃をしていきたいです。少ないチャンスを決めるメンタルであったり、ハートの部分で相手より上回れば必ず得点に結びつきますし、続けることが大切だと思います。準決勝はまた厳しい試合になる事が予想されますが、チームで勝利したいです。少しでも優勝に近づけるように自分自身もチームのために走って貢献します。

スケジュール

6月23日(火) PM トレーニング
6月24日(水) AM トレーニング
4-0 練習試合 vs. ユニバーシアードカナダ女子代表
6月25日(木) AM/PM トレーニング
6月26日(金) AM トレーニング
2-1 練習試合 vs. ユニバーシアードカナダ女子代表
6月27日(土) AM トレーニング
6/29~7/1   トレーニング
28th Summer Universiade 2015 Gwangju
7月2日(木) 0-0 vs. ユニバーシアードロシア女子代表(Mokpo International Football Center)
7月3日(金)   トレーニング
7月4日(土) 14-0 vs. ユニバーシアードコロンビア女子代表(Boseong Public Stadium)
7月5日(日)   トレーニング
7月6日(月) 2-0 vs. ユニバーシアードメキシコ女子代表(Naju Public Stadium)
7月7日(火)   トレーニング
7月8日(水)  0-0
(PK3-1)
準々決勝 vs. ユニバーシアード中国女子代表(Naju Public Stadium)
7月9日(木)   トレーニング
7月10日(金)   準決勝 vs. ユニバーシアードフランス女子代表(Naju Public Stadium)
7月11日(土)   トレーニング
7月12日(日)   順位決定戦
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