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佐々木監督、選手の強い精神力に自信と期待 ~FIFA女子ワールドカップ オーストラリア戦へ~
2015年06月27日
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015を戦っているなでしこジャパンの佐々木則夫監督は6月26日、準々決勝のオーストラリア戦を翌日(日本時間28日)に控えて公式会見に臨み、集中力と勝利への思いが勝敗のポイントと指摘。選手たちの強い精神力に期待と信頼を寄せました。
これまでの4試合を夕方以降の開始時間で戦ってきたなでしこジャパンですが、オーストラリア戦は14時のキックオフ。懸念される日中の暑さに加えて、対戦相手のオーストラリアはアメリカ、ナイジェリア、スウェーデンと同じ厳しいグループを勝ち抜き、ノックアウトステージ1回戦でブラジルに勝ったチームです。
「暑さは相手も同じ」と話す佐々木監督は、「最後は集中力と勝ちきりたいという思いが勝負を分ける」と語りました。
約1年前のAFC女子アジアカップ ベトナム2014での2度の対戦では日本が1勝1分けでしたが、今大会オーストラリアは当時のメンバーに数人の若手を加えた構成で、佐々木監督は「攻守にアグレッシブで運動量が非常に多く、監督の戦術が浸透してきて、安定感が増してきた。ブラジル戦でも個の対策がよくなされていた」と分析しています。
しかし、「我々の選手たちは厳しい状況でも勝ちきるだけの精神力を持っている」と、選手たちの対応力に自信をうかがわせました。
この日の午後、雲一つない快晴の空から強い陽射しが差し込む中、チームは試合会場のCommonwealth Stadiumでオーストラリア戦へ向けた最終調整を行いました。
選手たちは、報道陣に公開された冒頭15分の間にボールを使ったフィットネストレーニングやパス交換などを行って、ピッチの感触を確かめていました。
練習後、MF宮間あや選手(岡山湯郷Belle)はピッチについて「自分たちに良いと思う」と話し、オーストラリア戦へ「モチベーションが高いのはお互いに一緒。細かいことは気にせずに、目の前の試合に集中して勝ちきることだけを考えたい」と語りました。
DF熊谷紗希選手(オリンピック・リヨン)は、「相手はアグレッシブに来るし、勢いがある。毎試合、最後の方まで決して動きが落ちないところは注意しなくてはいけない」と警戒を隠さず、「自分たちのやるべきことをしっかりやって、自分の責任をしっかり果たすこと」と話しました。
また、ノックアウトステージ1回戦のオランダ戦で途中出場したFW岩渕真奈選手(FCバイエルン・ミュンヘン)は、「途中から出てもできることはある。自分なりにしっかりと準備して臨みたい」と意気込みを口にしています。
なお、他会場では準々決勝2試合が行われ、モントリオールではFIFAランク1位のドイツが同3位のフランスを延長1-1の末にPK戦を5-4で制し、2大会ぶりの4強入りです。オタワではFIFAランク2位のアメリカが同16位の中国を1-0で退けて、7大会連続で準決勝進出を決めました。ドイツとアメリカは、6月30日の準決勝で対戦します。
監督・選手コメント
佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
明日の試合へ向けて非常に良い準備が出来ています。暑さは相手も同じですし、チーム力でも差がないと思います。最後は集中力ですし、勝ちきりたい、次のステージへ行きたいという思いが勝負を分けると考えます。オーストラリアとはお互いに良いところも悪いところも分かっています。早い時間帯に得点できると良いですが、そう簡単にはいかないという覚悟も必要です。90分、120分で試合を考えて、粘り強く戦って次へ進みたいと思います。私も自信を持って試合に臨みますし、我々の選手たちは辛く厳しい状況でも勝ちきる精神力を持っています。
FW #16 岩渕真奈選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
試合の間が中3日は短いですが、全員ができることをやっていると思います。明日はこれまでの4試合とは大きく違う試合になるのではないかと思っています。途中から出る時はみんなが頑張っている中でフレッシュな状態で入って行くので、大切な役割を担っていると思います。試合を決められるような活躍をしたいです。
DF #2 近賀ゆかり選手(INAC神戸レオネッサ)
オーストラリアはあのグループを勝ち上がってきて、乗っているという印象はあります。勢いのあるチームは流れを持って行く力があると思うので、そこは全員で乗らせないように、相手が嫌がることをやることが大事になってくると思います。
FW #11 大野忍選手(INAC神戸レオネッサ)
ノックアウトステージは一発勝負なので緊張感はありますが、個人的には変なプレッシャーはなく、チャレンジャーとして楽しんでいます。明日もその気持ちで向かって行きたいです。オランダ戦では連係がよかったので、それに得点を加えていきたいです。明日で帰りたくないとみんなが思っているので、それをピッチの中で表現していきたいです。
Alen STAJCIC オーストラリア女子代表監督
日本より2日多く準備期間があったので、しっかり休養も取れて今大会中で一番良い整ができました。今、大会で最もフィットしたチームだと思います。ここまで来ることができたのは良かったですが、この先にも進みたいです。日本は4試合で初出場のチームが相手でしたが、明日は違うタイプの試合です。我々には優れた攻撃陣がいて、運動量もスピードも危険なセットプレーもあります。日本の技術やパスワークは素晴らしいと思いますが、我々には対戦経験もあり、十分対応できると考えています。
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015
準々決勝
オーストラリア女子代表 vs なでしこジャパン(日本女子代表)
日本時間 6/28(日)5:00 キックオフ(予定)
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