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なでしこジャパン、スイス戦のサブメンバーが攻撃を中心とした練習を実施
2015年06月10日
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015の初戦でスイスを1-0で破ったなでしこジャパンは翌6月9日(火)、昨日の試合に出場しなかった選手とプレー時間の短かった選手を中心とした11人が、バンクーバー市内の練習場で午前中にトレーニングを行いました。
選手たちはフィールドプレーヤーとゴールキーパーに分かれて練習を開始。フィールドプレーヤーは、体幹トレーニングやステップワークで体を温めた後、パスを出した後のサポートや動き出すタイミング、パスの強さ、ボールコントロールなど、細かい部分を意識しながらパスワークのトレーニングを行いました。ゴールキーパーはサイドステップからのキャッチング、ゴールマウスに入ってのシュートセービングなどで基本動作を確認しました。
その後はフィールドプレーヤーとゴールキーパーが合流し、ハーフコートで攻撃を中心とした実践練習を行い、コーチ陣からは「パスが弱いぞ」「ボールを見てポジションをとろう」などと指示が飛んでいました。最後は2チームに分かれて、ペナルティーエリア外からのシュートや、ゴール前での数的優位な状態での攻撃、また、4対4のゲームでゴールの本数を勝負するなど、楽しみながらも真剣モードで約1時間のトレーニングを終えました。
なお、前日の試合のスターティングメンバーを含め、出場時間の長かった選手は宿舎でリカバリーを行いました。
スイス戦で負傷退場した安藤梢選手は、試合後の検査の結果、左足腓骨外果骨折と診断されました。治療に専念するため、近日中にチームを離脱することになりました。
選手コメント
MF #9 川澄奈穂美 選手(INAC神戸レオネッサ)
前回のワールドカップ初戦も、苦しみながら最後に宮間選手がFKを決めて勝利できたので、今回のスイス戦も難しい試合になると思っていました。勝点3を獲れたことは大きな収穫だと思います。私自身、チャンスは絶対に来ると思っているので、そのときのために良い準備をすることが今の自分の仕事だと思います。試合に出た選手が、なでしこらしいサッカーに自分のエッセンスを加えながら戦っていけることがこのチームの良さなので、自分自身もそこにしっかりと入れるように良い準備をしていきます。
DF #5 鮫島彩 選手(INAC神戸レオネッサ)
試合で途中出場する場合、流れを変えること、スピードを生かした縦への攻撃が求められていると思っています。昨日の前半はスイスがあまり前から来ずに、後半に点を取りに来ていたので、自分たちはなかなか前に人数をかけられない時間が続いて少し難しい展開になりました。1-0で、しかも初戦で、相手が前からきている状況で、ボールを回すのか前に蹴ってもっと押し上げていくのかといった判断はかなり難しいものがあったと思いますが、初戦は勝つことに意味があるので勝点3は大きいです。安藤選手については、本人が一番つらいと思いますし、残念な気持ちです。あとは自分たちが頑張るしかありません。
DF #23 北原佳奈 選手(アルビレックス新潟レディース)
スイス戦は、夢だった場所にやっと来ることができたという気持ちと、ピッチに立てなかった悔しい気持ち、チームが一丸となって初戦に勝つことができて本当にうれしい気持ちがありました。緊張感もある中で守備も体を張って最後まで諦めないで戦っていた結果が無失点というかたちにつながったと思います。大会でピッチに立てたら、高さを生かしたヘディングとフィードを生かしていきたいです。海外の選手はリーチが長く、フィジカルも強くてスピードもあります。さらにワールドカップというモチベーションも高いので、その中でも自分ができることを精いっぱいできたらなと思います。チームの雰囲気はスイス戦に入る前からも良かったですし、今はもう次に向けて、また良い雰囲気でやっています。
DF #20 川村優理 選手(ベガルタ仙台レディース)
スイス戦は、初のワールドカップの舞台でとても緊張しましたが、あの雰囲気の中でもっと自分のプレーを出さなければいけないですし、本当に限られた選手しか立つことのできないピッチなので試合自体をもっと楽しめたらよかったと思います。試合では選手同士の距離が遠かったので、もっと距離を縮めてタイミングよく互いにパスをできれば良かったです。また自分自身のミスもありました。スイス戦に出場できたことで試合の流れや状況をつかめたので、次の試合に生かせるように練習から良い準備をしていきたいです。
安藤選手はプレーでみんなを引っ張ってくれる選手です。本当に残念ですが、安藤選手の分まで自分たちは優勝を目指して頑張っていかなければいけないと思います。
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015
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