ニュース
U-16日本女子代表 初試合は5選手が計8得点を挙げる勝利!
2015年02月13日
2015 U-17 Women’s NTC招待 vs. U-17カナダ女子代表
2015年2月11日(水) キックオフ 15:00 試合時間90分(45分ハーフ)
Grenn "Mooch" Myernick Field(アメリカ/カーソン)
U-16日本女子代表 8-0(前半3-0、後半5-0) U-17カナダ女子代表
得点
10分 平田朋(日本)
17分 菅野奏音(日本)
34分 小嶋星良(日本)
48分 市瀬千里(日本)
54分 高平美憂(日本)
69分 市瀬千里(日本)
73分 小嶋星良(日本)
83分 小嶋星良(日本)
スターティングメンバー
GK:1 米澤萌香
DF:4 内藤夏鈴、18 高橋はな、6 高平美憂、11 吉間かれん
MF:17 小嶋星良、20 菅野奏音、2 金勝里央、14 滝川結女
FW:21 市瀬千里、15 平田朋
サブメンバー
DF:3 千葉玲海菜、5 松永未衣奈、8 牛島理子
MF:13 唐橋万結、7 加藤希、9 田村鈴香、19 船木和夏
FW:16 林かおる
登録外メンバー
GK:12 小林未歩
交代
HT 滝川結女 → 千葉玲海菜
HT 内藤夏鈴 → 田村鈴香
HT 吉間かれん → 唐橋万結
60分 平田朋 → 加藤希
60分 菅野奏音 → 牛島理子
70分 市瀬千里 → 松永未衣奈
マッチレポート
楠瀬監督を迎え、チームを立ち上げたばかりでこの2015 U-17 Women’s NTC招待に参加しているU-16日本女子代表にとって、初試合、そして初の国際試合となります。快晴に恵まれ、暑いくらいの気候となったこの日、相手は6月から7月にかけて行われるFIFA女子ワールドカップの開催国であり、アンダーカテゴリーの強化も進めているカナダです。試合前に楠瀬監督は「なでしこのスタートらしく、明るくいこう!」とロッカールームで選手に語りかけました。
FIFAアンセムでの入場、国歌斉唱、相手と審判団との握手、チーム写真撮影、キャプテン同士のコイントスと、公式大会さながらに試合前セレモニーも行われました。これも彼女たちにとっては記念すべき第1回目です!
日本ボールでのキックオフ。序盤は慣れない相手からの迫力を持ったプレッシングに手こずりましたが、徐々に日本がペースをつかみ始めます。最初のシュートは7分、右サイドの小嶋星良選手(浦和レッズレディースユース)、そしてトップの市瀬千里選手(JEFユナイテッド市原・千葉レディースU-16)が連続してカナダゴールに迫りますが、惜しくも決まらず。迎えた10分、中盤の菅野奏音選手(日テレ・メニーナ)がカナダDF裏に浮き球のパスを送り、そこに走りこんだ平田朋選手(YASU club U-15)にピッタリとあうと、平田選手が胸で落ち着いてコントロールし、きっちりとゴールに流し込んで待望の先制点が生まれます。
中盤の金勝里央選手(浦和レッズレディースユース)と菅野選手のパスワークでボールを支配しはじめた日本は17分、ゴール正面ペナルティエリア外にドリブルでボールを持ち上がった菅野選手が思い切ったミドルシュートを放つとボールは見事にゴール左上隅に吸い込まれ、日本が2点目を奪います。その後も日本が金勝選手と菅野選手のパスワークと、右サイドの小嶋選手の突破で再三チャンスを作りますが、なかなか追加点が奪えません。
34分、中央から左サイドに流れながら攻撃に関わった小嶋選手がパスを受け、左足でファーサイドに蹴りこんでゴール。日本は前半を3点のリードで折り返します。
大会規定により6人まで交代できる中、楠瀬監督はハーフタイム後に千葉玲海菜選手(リベルダード磐城)、田村鈴香選手(FCヴィトーリア/JFAアカデミー堺)、唐橋万結選手(アルビレックス新潟レディースU-15)をピッチに送り出します。
後半開始からわずか3分後、FW市瀬選手のゴールで後半もリズムよく滑りだした日本が54分には右コーナーキックのチャンス。唐橋選手の蹴ったボールをファーサイドに走りこんだDF高平美憂選手(JFAアカデミー福島)が押し込んで5点目とします。前線から献身的なディフェンスを見せる市瀬選手が相手DFからボールを奪ってGKとの1対1を制して決めた6点目に続き、小嶋選手が73分、83分にゴールを決め、ハットトリックを達成して8-0、2015年のU-16日本女子代表初勝利、国際試合初勝利に花を添えました。
次戦は13日、初戦で開催国のアメリカに1-3で敗れているメキシコとの対戦です。
監督・選手コメント
楠瀬直木 監督
チームの立ち上げの初戦だったので、選手たちが緊張してしまうかと思っていましたが、これまでにトレセンやいろいろな経験をしてきたので試合前にあまりナーバスさは見られませんでした。「開始直後からアグレッシブにやろう」「前線から相手のボールを獲りに行こう」といっていたため、序盤から相手陣内深くまで前線の選手が入り込んでしまい、ライン間が間延びしてしまう傾向がありました。カナダはしっかりとトレーニングを積んできたようで、最初は押されてしまいましたが、ボランチの金勝選手を中心に徐々にボールが動き始め、前線の市瀬選手と平田選手もかなり良い動きで得点をしてくれたので、その後はゲームを落ち着け、8得点という結果となりました。この試合では、選手個人の活躍を見ることも出来ましたが、チームや個人としてのミスも有りました。今回のメンバーに入らなかった選手でも、この代表入りを狙っている選手はたくさんいます。1つ上のカテゴリーであるU-19やなでしこジャパンを強くするためにも、このU-16の年代で30~40人を同じ高いレベルに育てることが大事だと思います。日本の育成年代のレベルは非常に高いですが、日本国内では対戦できない身体の大きさやスピードがある相手との経験は非常に重要です。この1試合や、この遠征で勝ったことで満足してほしくないと思います。11月のAFCU-16女子選手権を勝ち抜くため、どういうプレーが必要なのか、どうやって苦しい場面を乗り越えるのかを是非ここで経験してもらいたいです。
21 市瀬千里 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-16)
初海外で初の国際試合となりました。まず、相手のフィジカルの大きさに驚きましたがゲーム自体は楽しみでした。今日の試合でチームの為に貢献できることは何かを考えたとき、自分は前からディフェンスをして点を決めることだと思いました。試合中に(ツートップを組んだ)平田選手とプレーについては話しながら修正できるところは修正しました。得点場面(1点目)は菅野選手からのスルーパスをそのまま左足で落ち着いて決めました。それまでには力が入って逆サイドへのシュートが枠外だったのでまず枠内に入れることを心がけました。ずっとシュートを外していたのでどんな形であってもとにかく嬉しかったです。前から守備をすることを後半も続けたことによって、2点目も決めることが出来ました。
個人的には、試合中に起こり監督からも指摘された相手を深追いしすぎるという課題をすぐに修正できました。課題は数少ないチャンスを決め切ることです。普段のチームではセンターバックをやっているので相手ディフェンスの嫌がる動きができたと思いますし、声をかけ続けてチームを盛りあげることもできたと感じます。次の試合では、1対1で相手に勝つ、1つ1つの局面で勝利して自信を付けたです。そして、苦しい状況でも相手の嫌がる動きをやりつづけたいと思います。自分は日本では身体が強い、脚が速いと言われますが、世界で戦うにはさらに足元の技術も必要だと思いました。相手の裏をかく考えや動きといった面をトレーニングで向上させていきたいです。
15 平田朋 選手(YASU club U-15)
試合前、絶対に得点しようと思っていました。このチームでの初試合で初得点を決めてトップの1人としての役割を果たすことができ、また勢いをつけることができたことは良かったと思います。トレーニングをしてきた前からプレスを実践し、ドリブルなどの自分の良さも出そうと思ってこの試合に臨みました。自分の良い所を出せる場面もありましたが、できない時間帯もありました。試合開始直後は相手の素早いプレッシャーに慌ててしまい、パスを繋いだらよい場面でも裏ばかり狙ってロングボールを多用し、点を取ろうとしすぎたようでした。そのせいでスペースも間延びしてしまいました。ゴールシーンは、試合前に菅野選手と中盤でボールを持ったら自分が裏に走るから蹴ってと話していた通りの展開でした。パスを受けてコントロールし、落ち着いて相手GKの脇下を狙ってシュートをうてました。チームでの初試合だったので、試合の運び方やコミュニケーションが難しかったです。また、普段と違ってボールが硬くて重かったし、芝は深く、普段よりも早い時間帯に疲労を感じました。個人的にはフリーの時に前を向けたり、相手を背後に背負っているときはムリをして前を向かないといったように周りをよく見ることができた反面、効果的にボールを貰う動きがあまりできませんでした。その原因は、パスの出し手とのタイミングが合わない、トップ2枚の距離感が離れすぎていたことだと思います。
次の試合では、決定機を大事に、確実に決めたいです。また、フリーになって得意なプレーを出せるようにうまくボールを引き出すことを、トップ同士コミュニケーションを取ってプレーしたいです。
17 小嶋星良 選手(浦和レッドダイヤモンズレディースユース)
普段はFWでプレーしているので、ハーフをやるように言われた時には緊張しました。ですが、チャンスが有ればドリブルで相手をたくさん抜いて得点しようと試合前には考えていました。最初は相手の勢いが凄く、どうなるのかと思いましたが、徐々にパスが回るようになり、時間が経つにつれて相手にも慣れ、得点も重ねていってプレーしやすくなりました。3得点しましたが、DFがボールを持った時に相手DFの間にスペースがあった場所でピンポイントのパスを受け、相手DfをかわしてGKをよく見て決めた2点目が一番自分らしい得点でした。まだこのアメリカの暑さに慣れていないため、暑さで体力がなくなってきた時間帯の守備、また、サイドで相手を抜いたあとのクロスに課題が残りました。次の試合に出られたら、前から守備をしてボールを奪い、得点やアシストをしたいです。
6 高平美憂 選手(JFAアカデミー福島)
試合入るまでは緊張しましたが、自分が持っているロングキックやスタミナ、スピードといった長所を活かしたプレーをしてアピールしようと思っていました。そして、試合をイメージしながらアップをしました。センターバックでプレーをしましたが、相手のFWが2人来た時にマークの受け渡しが上手くできずにマークが曖昧になったり、チャレンジ&カバーがうまくいかない時が最初はありました。しかし、試合中に徐々に改善でき、チャレンジ&カバーがしっかりでき、ボランチとも方向の限定の声をかけながら上手く連携できるようになりました。コミュニケーションはとれていましたが、マークを受け渡すタイミングが難しかったので、トレーニングで改善したいと思います。また後半、サイドバック2人とセンターバック1人が前に出てしまい、自分一人だけ残ってしまった場面もありました。ディフェンダー同士でもサイドバックが1人出たらセンターバックがそのスペースをカバーするなど、共通理解を持ってやらなければこのような危ない場面ができてしまいます。途中からFWに入ってきたカナダの選手はとても迫力があり、タテにスピードを持って入ってこられた時の対応が難しかったです。このような選手は日本では対戦したことがなかったですし、外国のチームは当たりも強くスピードもあります。この経験をしっかりイメージしながら、厳しくトレーニングを行っていく必要があると思います。得点場面は、コーナーキックからのボールに相手と競ろうとして飛び込み、左足で先に触ってゴールしました。コーナーキックの時はファーサイド担当だったので、トレーニング通りの動きで得点を決められて嬉しかったです。
ライブストリーミング
2015 U-17女子NTC招待の各試合は以下のサイトでライブストリーミングされる予定です。
www.ussoccer.com/
www.youtube.com/ussoccerdotcom
2月13日
15時~ メキシコ 対 日本
18時~ カナダ対アメリカ
2月15日
13時~ メキシコ 対 カナダ
16時~ アメリカ 対 日本
(時間はいずれも現地時間)
スケジュール
2月8日(日) | PM | トレーニング |
2月9日(月) | AM/PM | トレーニング |
2月10日(火) | AM/PM | トレーニング |
2015 U-17女子 NTC招待 | ||
---|---|---|
2月11日(水) | AM | トレーニング |
8-0 | 対 カナダ(Glenn "Mooch" Myernich Field) | |
2月12日(木) | AM/PM | トレーニング |
2月13日(金) | AM | トレーニング |
15:00 | 対 メキシコ(Glenn "Mooch" Myernich Field) | |
2月14日(土) | AM/PM | トレーニング |
2月15日(日) | AM | トレーニング |
16:00 | 対 アメリカ(Glenn "Mooch" Myernich Field) |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
今後の予定
4/27~30 | トレーニングキャンプ(国内) |
6/22~25 | トレーニングキャンプ(国内) |
8/17~23 | トレーニングキャンプ(国内) |
10/5~8 | トレーニングキャンプ(国内) |
10/27~11/16 | AFC U-16女子選手権2015中国(11/4~15@武漢) |
関連ニュース
最新ニュース
- 審判 2024/12/29 手代木直美審判員が今シーズンでトップリーグ担当審判員から勇退
- 大会・試合 2024/12/29 熱戦を制し、バディーSCと東京ヴェルディジュニアが決勝へ! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/12/28 初出場のFCゼロ、5年ぶりの優勝を目指すバディーSCなどが準々決勝に進出! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/12/28 浦和が11年ぶり3度目の栄冠! G大阪に逆転勝利 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会決勝
- 大会・試合 2024/12/28 C大阪が浦和Lに逆転勝利で9大会ぶり2度目の優勝! 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 決勝