ニュース
U-16日本女子代表 アメリカ遠征から立ち上げ
2015年02月10日
今月就任が発表されたばかりの楠瀬直木監督を迎え、U-16日本女子代表が立ち上げるとなる第1回目の活動を開始しました。アメリカで開催される「2015 U-17女子NTC招待大会」に参加するため、チームは8日(日)に成田空港に集合しました。「日本代表のウェアに袖を通した瞬間から、君たちは代表選手なのだ」と楠瀬監督から気の引き締まる言葉を受け、選手・スタッフとも元気にアメリカ入りしました。 午前中に現地に到着し、カリフォルニアの強い日差しの中で15時から早速トレーニングを開始。、山口アスレティックトレーナーの説明を受けながら、長時間の移動で固まった身体を動的ストレッチや体幹などでほぐします。
その後は、ステップワークからボールを使ったトレーニング、リフティングやパスなどを行い、最後はミニゲームで締めました。
ホテルに戻って夕食をとり、ミーティングです。楠瀬監督からの「今回のメンバーに入ることができなかった選手たちはたくさんいる。選ばれた20人はその自信と責任をもって、正解を探すのではなく1つのことにもっと意見をだしてほしい。何事も積極的にやろう。このアメリカ遠征がこの代のスタートなのだから、ここでやり方や組織づくりをしよう。このメンバーがAFCやワールドカップのメンバーになるかどうかはわからないが、外の人たちはこれがU-16の日本女子代表だと思って見に来る。そこでどんなプレーを見せられるか。やるのは自分たちなので、ポジティブに、積極的に取り組んでほしい。」という呼びかけを選手たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。
※U-16日本女子代表:FIFA U-17女子ワールドカップヨルダン2016を目指すチーム。11月に中国・武漢で行われるAFC U-16女子選手権の上位2チームのみにワールドカップの出場権が与えられる。
監督・選手コメント
楠瀬直木 監督(JFAナショナルコーチングスタッフ/FC町田ゼルビア)
このチームは、来年のFIFA U-17女子ワールドカップヨルダン2016にディフェンディングチャンピオンとして出場するべく、今年11月に行われるAFC U-16女子選手権の上位2位以内に入ることを目指します。昨年のFIFA U-17女子ワールドカップで優勝しているので、この大会の2連覇に加え、その先のなでしこジャパンで活躍することを見据えた新しいスタートとなりました。今回は親善大会ですが、優勝して帰国することが重要だと思っています。そして、この大会から何を持ち帰るか、持ち帰ったものをチームメイトや地域にどう発信・共有していくのかが選手たちにとっても重要です。昨年以上のパフォーマンスをだせば、それが2020年の東京オリンピックにつながると信じています。国際試合で勝利のメンタリティを育てるべく、アメリカには勝つために来ました。負ければ次はない!というくらい、勝負にこだわって欲しいと思います。最初は緊張していたり時差ボケのせいか、選手たちは思ったよりおとなしい、静かだなと感じました。しかし、淡々とボールを蹴っていても人の心は動かせません。日本が世界の頂点に立ち続けるためには、主導権を握って試合を進めるようになることが必要です。この年代から代表活動が始まるので、選手たちにはもっと自分が「なでしこの一員である」というプライドや自信を持ってプレーすることはもちろんのこと、プレー以外のところでも自覚を持ち続けてほしいと思います。
林かおる 選手(OWLET FC U-15)
今回、初めて海外遠征に参加をしました。飛行機に約9時間乗っていて、睡眠をとる時間などがとても難しく、アメリカに着いたあとのトレーニングで睡眠の大切さと時差ボケを痛感しました。初日のトレーニングでは、動きながらのストレッチや体幹、アジリティを鍛えるものと基本をやったあとにミニゲームをし、最後にフィジカルトレーニングをしました。思っていた以上に身体が重く、走りにくいと感じました。今回、4カ国対抗で試合を行うので、出場した試合ではしっかり自分をアピールし、世界基準を体感して次に繋がる遠征にしたいと思います。
滝川結女 選手(楠クラブレディース)
今回の遠征で初めてアメリカに来て、飛行機の中では睡眠があまりとれず少し疲れてしまいましたが、現地に入り外の風景を眺めているとだいぶ疲れがとれたと思いました。午後からのトレーニングでは、その最後に4チームに分かれてミニゲームをしました。私たちのチームは1試合目はパスが良くつながり、良いリズムで点を奪うことができて勝つことが出来ましたが、2試合目では少し守備が緩んでしまい、負けてしまいました。今日トレーニングをして、みんなとのコミュニケーションがまだまだ足りないことと、自分の持久力不足を実感しました。今回の遠征では今の自分にできることをしっかり発揮し、たくさんのことを学んでもう1段階成長して帰りたいと思います。
吉間かれん 選手(栃木SCレディース)
アメリカは時差があり、飛行機もすごく久しぶりだったので、最初は不安と緊張ばかりでした。飛行機に乗るまでさまざまなチェックや準備がたくさんあり、外国に行くのはこんなにも大変なことなのだと実感しました。機内ではアメリカとの時差の違いのため、寝る時間を自分で考えるのが特に大変で、約9時間半という時間は本当に長く感じました。長い時間をかけてアメリカに到着し、(時差の関係で)また8日の朝に戻り、午後はトレーニング。1日がこんなに長く感じることができるのも、自分にとってはある意味貴重な経験だったと思います。トレーニングの最初は身体をほぐす運動や体幹、アジリティなど、サッカーの基礎となる体や動きを身につけるための内容で、体幹の大切さやステップを切り替えるときなどに重心を落として身体をぐらつかせないことがスピードや敏捷性につながることを改めて知りました。どんな時でも軸をぐらつかせず当たり負けしないように、体幹やアジリティも1回1回を大事にしていきたいです。また、その後のトレーニングで行った1つ1つのリフティングやパス、コントロールなど、もっと質を上げてやっていけるようにしたいです。今日1日を終えて、もっともっと何事にも積極的に取り組んでいかなければならないなと思いました。「経験」という言葉でこの遠征を終わるのではなく、「結果」「収穫」という面にもこだわって、悔いのない充実した8日間にしていきたいです。
金勝里央 選手(浦和レッズレディースユース)
初めての海外遠征で緊張していましたが、他のメンバーともすぐに慣れ、スタッフとも気軽にコミュニケーションを取ることが出来ました。飛行機では、搭乗してから1~2時間後から、到着約90分前の食事で起きるまでよく眠れました。アメリカに到着してみて、最初は全く外国にいる感じがしませんでしたが、日本との気温の差や風景をみていると徐々にアメリカにいるのだという実感が湧いてきました。初日の練習ながらみんなで声を出し合って、良い雰囲気で行うことができました。明日からはもっともっと声を出し合い、この良い雰囲気のままで試合に入り、全勝したいと思います。
スケジュール
2月8日(日) | PM | トレーニング |
2月9日(月) | AM/PM | トレーニング |
2月10日(火) | AM/PM | トレーニング |
2015 U-17女子 NTC招待 | ||
---|---|---|
2月11日(水) | AM | トレーニング |
15:00 | 対 カナダ(Glenn "Mooch" Myernich Field) | |
2月12日(木) | AM/PM | トレーニング |
2月13日(金) | AM | トレーニング |
15:00 | 対 メキシコ(Glenn "Mooch" Myernich Field) | |
2月14日(土) | AM/PM | トレーニング |
2月15日(日) | AM | トレーニング |
16:00 | 対 アメリカ(Glenn "Mooch" Myernich Field) |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
今後の予定
4/27~30 | トレーニングキャンプ(国内) |
6/22~25 | トレーニングキャンプ(国内) |
8/17~23 | トレーニングキャンプ(国内) |
10/5~8 | トレーニングキャンプ(国内) |
10/27~11/16 | AFC U-16女子選手権2015中国(11/4~15@武漢) |
関連ニュース
最新ニュース
- 審判 2024/12/29 手代木直美審判員が今シーズンでトップリーグ担当審判員から勇退
- 大会・試合 2024/12/29 熱戦を制し、バディーSCと東京ヴェルディジュニアが決勝へ! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/12/28 初出場のFCゼロ、5年ぶりの優勝を目指すバディーSCなどが準々決勝に進出! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/12/28 浦和が11年ぶり3度目の栄冠! G大阪に逆転勝利 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会決勝
- 大会・試合 2024/12/28 C大阪が浦和Lに逆転勝利で9大会ぶり2度目の優勝! 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 決勝