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SAMURAI BLUE、ベネズエラと引き分け ~キリンチャレンジ第2戦、新戦力が得点~
2014年09月10日
SAMURAI BLUE(日本代表)は9月9日、横浜市の横浜国際競技場で行われたキリンチャレンジカップ第2戦でベネズエラと対戦し、2-2で引き分けました。
日本は後半、代表戦初選出となった武藤嘉紀選手と柴崎岳選手、期待の新戦力で2度のリードを奪いましたが、いずれも追いつかれて、ハビエル・アギーレ新監督の初勝利は次戦以降に持ち越されました。
日本は4日前の初陣から先発メンバーのうち5人を入れ替えて、最終ラインに水本裕貴選手、酒井高徳選手、中盤に代表戦デビューとなった柴崎岳選手、3トップの中央に大迫勇也選手、左に柿谷曜一朗選手を起用して臨みましたが、立ち上がりから相手の積極的な出方に手を焼きました。
日本同様に新体制で始動して初戦で韓国に敗れたベネズエラですが、コンディションは良く、日本選手にプレッシャーをかけ、MFルイス・マヌエル・セイハス選手やMFアレハンドロ・ゲラ選手、FWマリオ・ロンドン選手らを中心に速攻を仕掛けて日本ゴールを脅かします。
日本は相手の攻撃にDF吉田麻也選手、MF細貝萌選手、MF森重真人選手らを中心に体を張って阻止。一方で、前半28分に大迫選手、同38分に柿谷選手が縦パスに鋭く反応してシュートを狙います。柿谷選手はその1分後にも柴崎選手のパスにゴール前へ走り込んで右足で合わせましたが、いずれも相手GKに阻まれ、前半を0-0で折り返しました。
日本は後半立ち上がりから、大迫選手に変えてFW岡崎慎司選手、柿谷選手に変えてFW武藤選手を投入し、攻撃に勢いが出ます。
先制が生まれたのは後半51分でした。中盤で相手ボールを奪った武藤選手がそのままドリブルで攻め上がり、背後からタックルを仕掛けてくる相手を交わして、ペナルティエリア手前まで来ると、左足を鋭く振り抜いてゴールネットを揺らしました。
しかし、その6分後、日本はドリブルでペナルティエリアに切り込んだゲラ選手を倒して、ベネズエラにPKを与えてしまいます。これを、マリオ・ロンドン選手がGK川島永嗣選手の逆を突いて決めて1-1にします。
日本は縦へ速いプレーで積極的に仕掛けて、岡崎選手、柴崎選手らがゴールを狙いますが、シュートは枠の外へ流れます。
そして後半66分、自陣で相手のクリアボールを拾った日本は素早く攻め上がり、武藤選手からパスを受けた岡崎選手が左サイド深くからクロスボールをファーサイドへ送ります。そこへ、フリーで走り込んできた柴崎選手がワンバウンドしたボールを右足のボレーで捉えて、相手ゴールへ突き刺しました。
その約10分後には本田圭佑選手がFKから直接ゴールを狙いますが、左ポストに嫌われ、64007人の観衆のため息を誘いました。
一方、ベネズエラも反撃の手を緩めず、後半71分にDFガブリエル・シチェロ選手が左サイドの長い距離からゴールを狙います。これが川島選手の手を弾いてゴールに流れ込み、再び追いつかれました。
日本は後半75分に細貝選手に代えてMF田中順也選手を投入しますが、再び相手ゴールを割ることはできませんでした。
日本の次の対戦は10月10日(金)に新潟市のデンカビッグスワンスタジアムにてジャマイカと、4日後の14日(火)シンガポールでブラジルと国際親善試合で対戦します。
※ 試合は2-2の引き分けで終了したが、ベネズエラ代表が出場停止中の選手を出場させたことが後日判明。国際サッカー連盟(FIFA)の裁定により3-0で日本の勝利となった。なお、試合出場および時間、得点、警告・退場などの個人記録は、行われた試合の記録がそのまま採用される。
監督・選手コメント
ハビエル・アギーレ 監督
引き分けは妥当な結果です。前半は相手が上回っていましたが、後半は交代もうまくいって2ゴール決めたものの引き分けに終わりました。ポストに当たったシュートが決まっていれば、試合を決定づけていたと思います。今後は、ミスを犯しても失点に直結しないように、運も味方してほしいものです。選手たちはピッチ内外で良くやったと思いますが、まだまだやるべきことはたくさんあります。新しく選出した選手たちが良いプレーをして結果を残してくれましたことは今回一番の収穫です。この2試合で新しい血が注入されて、4年後へ向けて、将来があるということです。満足しています。
FW 武藤嘉紀 選手(FC東京)
ゴールも満員の舞台でのプレーも最高の気分でした。2週間前にメンバーが発表された時には、自分が通用するか不安でしたが、思い切り自分のプレーを出してやろうと思っていました。通用する部分や足りない部分が明確になったので、技術的にレベルアップしていきたい。今回、一サッカー選手として成長できたかと思います。次までにレベルアップしていきたいと思います。
MF 柴崎岳 選手(鹿島アントラーズ)
勝ちたかったです。得点場面は良いボールが来たので流し込むだけでした。味方に感謝したいです。初出場でしたが、プレーよりもまずは積極的に動くことを心がけました。ゴールはしましたが、チームが勝てなかったので非常に残念ですが、今回の試合を冷静に振り返って、またクラブに戻って自分のプレーを磨きたいと思います。
GK 川島永嗣 選手(スタンダール・リエージュ)
若い選手たちが活躍したのに自分のミスで足を引っ張って申し訳ない気持ちです。後半前に出てチームが機能していました。前でボールを回す回数も増えて、札幌での第1戦から進歩したと思いますし、前半ミスが多い展開だったのが、後半には集中できたことも収穫だったと思います。
FW 本田圭佑 選手(ACミラン)
リードしていたので勝ちきれなかったというのは悔しいです。いくつかの要素が重なって、自分たちのミスもありました。個人としては結果という形で貢献したかったですし、それが2試合で果たせなかった悔しさがあります。監督が試そうとしていたことを出せた部分もありますが、コンビネーションはそんなに簡単にはいかなかった。でも収穫もあったと思うので、ネガティブになる必要はありません。今必要なのは新体制を良い形で自信を持って進めること。良くはないですが、悪くもない出発だったかと思います。監督が見たかった新しい選手というところでも結果を出しましたし、当然これから、また、お互いが自分のクラブでしっかり結果を出さないと呼んでもらえないと思うので、個人としてはそこにもう一度戻って集中してやっていきたいと思います。
ノエル・サンビセンテ ベネズエラ代表監督
両チームにとって良い試合でした。前半は我々が上回っていましたが、両チームが攻撃を仕掛けて、スペクタクルな試合をお見せできたと思います。アグレッシブにはできましたが、ゴールチャンスを活かせませんでした。日本は自分たちでチャンスを作り出してボールを活かしていて、我々が調子がよかった時間帯に点を決められてしまいました。もっと積極的に上がるべきでした。でも今回のことを活かして長い時間をかけて修正すれば良くなると思います。初めの一歩で良いスタートを切れました。今遠征の2試合をポジティブに捉えて、これからに活かしたいと思います。
JFA-TV
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柴崎岳 選手インタビュー
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本田圭佑 選手インタビュー
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武藤嘉紀 選手インタビュー
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ノエル・サンビセンテ監督(ベネズエラ代表) インタビュー
キリンチャレンジカップ2014
2014年9月9日(火) vs ベネズエラ代表
神奈川/横浜国際総合競技場
19:20キックオフ/ 16:20開場
テレビ朝日系列にて全国生中継
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