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【Match Report】U-23日本代表、強豪フランスと1-1のドロー

2024年07月18日

【Match Report】U-23日本代表、強豪フランスと1-1のドロー

7月17日(水/現地時間)、U-23日本代表は国際親善試合を行い、フランスのトゥーロンにあるStade Mayolで「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」の開催国であり、優勝候補のU-23フランス代表と対戦しました。

日本の陣形は4-3-3でGKは小久保玲央ブライアン選手(シントトロイデンVV/ベルギー)、DFは右から関根大輝選手(柏レイソル)、高井幸大選手(川崎フロンターレ)、木村誠二選手(サガン鳥栖)、半田陸選手(ガンバ大阪)の構成。中盤は藤田譲瑠チマ選手がアンカーに入り、山本理仁選手(共にシントトロイデンVV/ベルギー)、三戸舜介選手(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)がその前に並びました。そして前線は右から平河悠選手(ブリストル・シティ/イングランド)、藤尾翔太選手(FC町田ゼルビア)、斉藤光毅選手(ロンメルSK/ベルギー)の3人が務めました。

試合前日に全選手がそろったばかりでコンディションが心配される中、序盤は相手のプレッシャーをまともに受けることになります。自陣からビルドアップできず、なかなかボールを前に運べない展開が続きました。

しかし、25分に連動したプレスを契機にチャンスをつくり出すと、これをきっちりゴールに結びつけます。藤尾選手が相手GK、アンカーと連続でプレスをかけ、こぼれた球を三戸選手が拾って、最後は藤田選手が右足シュート。日本はファーストシュートを見事にゴールに変えました。

その後、PK取り消しがありながらも良い流れで後半に折り返しますが、後半開始直後の47分でした。メンバー交代とポジション変更により構成の変わった最終ラインに隙が生まれます。敵陣でのFKの場面、ロングボールを自陣深く差し込まれると、フランスのオーバーエイジ、ALEXANDRE LACAZETTE選手に頭でつながれ、最後はMICHAEL OLISE選手にフリーでミドルシュートを決められました。

追いつかれた後、相手の攻勢は鋭さを増しましたが、日本も集中した守りで対抗。選手交代をしながら強度を維持し、GK小久保選手の好守もあって、最後まで追加点は許しませんでした。パリオリンピック前最後の親善試合は1-1のドローに終わりました。

大岩剛監督は「コンディション調整とコンセプト確認という点から貴重な機会になった」とコメント。1週間後の初戦・パラグアイ戦に向けて「しっかりコンディションを整えて向かいたい」と気を引き締めました。

監督・選手コメント

大岩剛 監督
収穫としては、けが人が出なかったことが挙げられます。前々日の夜中に現地に入り、難しいフィジカルコンディションの中でよく1試合プレーしたと褒めてあげたいと思います。課題としてはご覧いただいた通り、相手のレベルの高さに対して自分たちのやるべきことがどれくらいできたか、という点です。守備は粘り強くやりましたが、攻撃の時にやるべきことができたかどうかです。それでも、メンタル面や技術的にも、このピッチや気候を1試合することで経験できたこと自体が非常に良かったと思います。コンディションが揃わない中でネガティブな要素が多くなりがちですが、あくまで我々が目指すところは初戦のパラグアイ戦なので、あと1週間でしっかり合わせていきたいと思います。

GK #1 小久保玲央ブライアン 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
自分としてはコンディションはフルではなかったのですが、その中でも集中して良いプレーができたので収穫はあったと思います。相手に押し込まれても守り切ることを全員でできたのはプラスだと思います。(後半37分、カウンターで1対1になったが足でセーブした場面は)膝に当たりました。自分は1対1を特徴としているのでその良さが出たかなと思います。相手にやられてもおかしくない展開だったので、その中で最終ラインだけでなく全員で守れたことは守備陣としては収穫です。改善できる点としては、やっぱり中盤のミスが多かったのでそこを直さないといけないと思います。大量失点の可能性もあった試合でした。でも、これが本番であれば勝ち点1を取れたということになるので、これから始まるグループリーグに向かって良い収穫だったと思います。

MF #8 藤田譲瑠チマ 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
負けなかったことはプラスに捉えていいと思いますが、内容的にはもっとやらないといけないシーンが多かったです。自分のところでもっとコントロールできて、相手の嫌がるプレーを増やせたら良かったなと思います。前半から相手に決定機が多く、相手のディフェンスラインから簡単に間に通されてしまうシーンが多かったですし、裏に簡単に出されてしまうことも多かった。しっかりプレッシャーをかけるところ、間を締めるところをもう一度確認したいです。最初のチャンスを決めましたが、少ないチャンスを決め切るということは自分たちの強みにしていきたい部分でもあるので、決められて良かったと思います。

FW #9 藤尾翔太 選手(FC町田ゼルビア)
先制点を取れたので、立ち上がりにもっと引き締めて行けていたら勝てた試合だったと思うので、そこが課題です。得点の形は、奪ってショートカウンターで素早く相手ゴールに迫るという今までやってきた形でした。狙いを持ってできたかなと思います。ボールを保持して相手ゴールに迫る形は継続しつつ、背後へのボールの供給やもっと仕掛けるところ、行けるところは割り切ってやる、などというところを本番までに積み上げたいと思います。今日はコンディションは良くはなかったですが、良くない中でのプレーはできたと思うので、パラグアイ戦に向けて頑張りたいです。

FW #17 平河悠 選手(ブリストル・シティ/イングランド)
どういう結果になっても、オリンピック前最後の試合なのでチームとして同じ方向を向いて今までやってきたことを出そうと試合前に話していました。想像通り、フランスは能力の高い選手が集まったチームなので、なかなか自分たちのやりたいサッカーを90分間できたわけではないのですが、コミュニケーションもしっかり取れていましたし、うまく行かない中で課題も少しずつ見えてきた試合だったので、そこはちょっとプラスに捉えて良いのかなと思います。チームとしてうまく行っている試合ではなかったと個人的には感じました。でもそういう中で、フランスを相手に勝ち点1を取れたと考えると、オリンピックを勝ち抜くために必要な勝ち点となったのではないかと思います。

国際親善試合

2024年7月17日(水) 21:05 キックオフ予定(日本時間 7月18日(木) 4:05)vs U-23フランス代表
会場:トゥーロン(フランス)/Stade Mayol
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