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SAMURAI BLUE、気合の入った練習でアジア最終予選最終戦のベトナム戦へ準備
2022年03月28日
SAMURAI BLUE(日本代表)は3月27日(日)、FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選(Road to Qatar)最終戦となるベトナム代表との対戦を2日後に控えて千葉県内で練習を実施。すでに予選突破を決めて、7連勝と約8か月後の本大会を意識して、選手たちは気合の入った姿勢で精力的に取り組んでいました。
予定を変更してメディアに対して15分のみ公開から完全公開となった夕方からの練習には、ホテルでコンディション調整となった中谷進之介選手(名古屋グランパス)を除いた23人が約1時間半、汗を流しました。
ランニングやストレッチで体をほぐし、ボール回しやパスワーク、ポゼッションを意識したメニューをこなして、左右からのクロスボールに合わせるシュート練習を入念に行いました。
その後は、11人対11人でゲーム形式の練習に移行しました。
ハーフコートの狭いエリアで攻守の切り替えを意識して行い、ピッチ脇から見守る森保一監督からは「もっと速く!」という指示の声が繰り返しかけられて、ピリッとした雰囲気のなか、選手たちは高い集中力と熱量を発揮していました。
全体練習のあとは、選手たちはいつもより長目に個人練習に取り組みました。
中山雄太選手(PECズヴォレ)と長友佑都選手(FC東京)、伊東純也選手(KRCヘンク)が左右からクロスボールを上げ、守備陣を配したゴール前で攻撃陣が合わせる形をチェック。上田綺世選手(鹿島アントラーズ)や久保建英選手(RDCマジョルカ)らはミドルレンジからのシュートにも時間を割いて、感触を確かめていました。
日本は24日のシドニーで行われたオーストラリア戦に勝利して6連勝で2位以内を確定して7大会連続となる本大会出場権を獲得。さらに、サウジアラビアの結果を受けて1位に浮上しました。ベトナム戦は、勝利で7連勝の1位で予選を終了すると同時に、約8カ月後の今年11月21日に開幕する本大会への準備が始まる一戦になります。
代表チームが活動できる本大会までのFIFAインターナショナルウィンドウは、5月30日から6月14日と9月19日から27日。7月19日から27日まで東アジア4カ国によるEAFFE-1サッカー選手権も開催されますが、全体的に機会は限られています。
原口元気選手(1.FCウニオン・ベルリン)は、「まずはチームがどうやったらワールドカップへ行けるか考えていた」とここまでの戦いを振り返り、「これから世界を相手にどうやって勝つか」と、次の目標に言及しています。
代表戦出場69試合で日本がベスト16入りした2018年大会にも出場した原口選手は、「4年前に負けたところでどうやって勝つのか。それだけを考えて代表活動をやってきた。日本代表がもう1つ上のステージにいくために、僕らの世代がそこを突破することが大きな課題だと思っている。そこへ向けて僕も進みたい」と語り、自身2度目となる本大会出場へ強い意欲を示しました。
一方、林大地選手(シントトロイデンVV)は今回が日本代表初選出で、最終予選での出場はまだありませんが、「いくらでも序列はひっくり返るということは、自分が一番体験している」と話しています。
林選手は、昨夏の東京オリンピックまでの経験に触れて、大会では5試合に出場して日本の4強入りに貢献しましたが、U-24日本代表への招集はその年の3月が初めてでした。「中途半端な気持ちや準備をしていたら、起こることも起こらない。自分の可能性を信じてしっかりやるしかない」と語り、メンバー入りへの思いを口にしました。
チームは28日(月)に試合会場で公式練習に臨んで、ベトナム戦へ向けた最終チェックを行います。
アジア最終予選のベトナム代表戦は3月29日(火)、埼玉スタジアム2002にて19:35キックオフの予定です。
選手コメント
MF/FW #8 原口元気 選手(1.FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
オーストラリア戦は途中から三笘選手と一緒に出ましたが、失点だけはしたくなかったので、バランスをとることを意識して、リスクを取り過ぎずに、あわ良くば勝点3が取れればと思ってピッチに出ました。(先制点につながったパスは)両サイドが上がっていたので、バランス的に自分がつっかけてカウンターを喰らうよりも、時間をかけて攻撃をしようと考えて選択しました。これまではチームがワールドカップへ行くことを考えていましたが、ここからはポジションを奪うためにギラギラしてやっていきたい。そこにトライしていくつもりです。所属チームでやっているプレーをベースに自分の良さを代表でも出したらチャンスがあると思っています。
MF/FW #15 旗手怜央 選手(セルティック/スコットランド)
ワールドカップは自分がずっとテレビで見てきた舞台でもあります。前節のオーストラリア戦で予選突破を決めて、それを肌で感じられたことは今後の自分の成長につながります。出場を決めたメンバーとしてその場にいたことで、少なからずチャンスはあると思っています。あこがれだった舞台に立てるか。時間は残り少ないですが、立てるようにがんばりたい。自分は攻撃的な選手なので、田中選手や守田選手らにないものを求めていかないといけないかと思いますが、人と比べず、自分にフォーカスを置いて、自分の特長を出していきながらやることが一番いいと思っています。攻撃的なポジションなので結果を出したいですし、守備やハードワークの部分など所属チームでやってきたことを出したいと思っています。
MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
ワールドカップの舞台では世界トップクラスの相手と試合をしますが、その舞台で何もできなかったとなると出ている価値も自分の価値もなくなります。そういう相手になにができるか。すべての面で自分が所属クラブで自分の力を伸ばして、自分ができるレベルを上げていかないといけないと思っています。現時点では僕はまだ、そこの世界基準に追いついていないので、本大会までに距離を縮められることが大事です。現在の中盤3枚の関係は、誰がどこでプレーしてもできますし、全員がボランチの選手なので、味方の距離感や立ち位置をみて動けます。守田選手も遠藤選手も、相手にとって嫌なこと、自分たちがしたいことをできる選手で、すごくやりやすい。最初の頃に比べて立ち位置は少しずつ良くなっていると感じていますが、改善点はあります。より良い方向に持っていかないといけないと思っています。
MF/FW 林大地 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
しっかり練習できたのは26日が最初でしたが、初めて日本代表に長くいる選手たちと一緒にサッカーをして、すごく楽しかったです。そのなかでも自分の特長を見せていかないとチャンスは転がってこないので、チャンスをつかみにいきたい。試合に出たいですし、試合でも練習でも自分が試合に入ったらどうできるかをすごく考えて見ていましたし、イメージは自分のなかでしっかり作っていました。(本大会メンバー入りへ)いくらでも序列はひっくり返るというのは自分が一番体験しています。自分の可能性を信じてしっかりやりたい。自分のできることを最大限に引き出して、FWはそれにプラスして得点を獲ることがないと物足りないと思うので、しっかり点を獲りたいと思います。
アジア最終予選(Road to Qatar)
2022年3月29日(火) 19:35 キックオフ(予定) vs ベトナム代表
会場:埼玉/埼玉スタジアム2002
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