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U-18日本代表候補 10ヶ月ぶりのトレーニングキャンプを開始
2020年12月15日
U-18日本代表は今年2月にスペイン・カナリア諸島で開催された「U-19 International Tournament "Copa del Atlantico"」に出場したのを最後に新型コロナウイルスの影響により3月より全ての日本代表カテゴリーにおいて活動停止を余儀なくされていました。U-18日本代表は国内トレーニングキャンプ、スロバキア遠征、SBSカップ(U-16日本代表が参加)を実施予定していましたが計画は全て中止となっていました。7月より、多くの関係者・Jリーグ・選手所属チーム・所属学校・保護者のご協力とご理解のもと育成年代日本代表では、AFC U-19選手権、AFC U-16選手権に出場するU-19日本代表・U-16日本代表の活動がスタートしました。なかなか活動の機会に恵まれないU-18日本代表でしたが、年末のこの時期に多くの関係者の協力のもと、U-15日本代表、U-17日本代表に続いて、高円宮杯記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを実施することになりました。また、新型コロナウイルス感染拡大が続く中での開催となる為、JFAが作成したガイドラインを厳守しながらの実施、スタッフ・選手は集合時にSmartAmp法検査を実施し、新型コロナウイルス陰性の確認が取れた上で活動を開始しました。
今回は日本代表に初招集の16名含む35名が選出されました。Jリーグクラブ傘下のアカデミーチームや高体連チームに所属する多くの選手がJリーグ内定選手であり、1つ下のU-17日本代表世代からも8名招集しています。
12月13日(日)からトレーニングを開始し、初日は30名でのトレーニングとなりました。直前までそれぞれの所属チームで試合を行ってきた選手はリカバリーを中心に、それ以外の18名が初日からピッチで汗をかきました。パス&コントロールで体を温めると、5対3、7対7+2フリーマンのホッケーゲーム、最後は5対5+GKで締めくくりました。選手のモチベーションや士気は高く、初日から引き締まったトレーニングとなりました。
翌日12月14日(月)には、残り5名が合流。35名全員が揃いました。午前中は、中馬健太郎コンディショニングコーチより「強い個を作る為のフィジカルの重要性」を学びました。また、選手のコンディションを考慮し、1回のトレーニングをより強度を高く集中して行う為に、レクリエーションを兼ねてJFA夢フィールドに隣接している海浜公園まで散歩、ミニゲームなどをして午後に備えました。初招集選手が多いものの、チーム全体の雰囲気は明るく、初日からソーシャルディスタンスを意識しながらもコミュニケーションも活溌です。午後の冒頭のオープニングミーティングでは、影山雅永監督から今回のトレーニングキャンプにおける目標、個人昇格を果たし、来年3月に開催されるAFC U-19選手権ウズベキスタンのメンバーに名乗り出てほしいという言葉があり、チーム全体で改めて共通認識を持ちました。その後のトレーニングでは、チューブを使い、しっかり体に刺激を与えると、ボールワークから狭いエリアでの7対7対7、7対7+2GKのトレーニングに時間を割き、充実した2日間のトレーニングを締めくくりました。
15日(火)には、午前・午後と2部トレーニングを行い、最終日16日(水)の午前中に3チームで紅白戦を実施して、今回のトレーニングキャンプを締めくくります。
選手コメント
GK 神田渉馬 選手(松本山雅FC U-18)
U-18日本代表に招集されて、素直に嬉しい気持ちですが、この場に残れるようどんどんアピールしていきたいです。同年代のJリーグプロ内定が決まっている選手と共にトレーニングして、自分が足りないところや、ライバルの選手の良いところを盗んで、自分の成長やレベルアップするための良い機会なので、積極的に取り組んでいきたいです。今回3名のGKが招集されて、他のGKと比べて劣っている面と、これなら勝負できるという面の両方を見つけることができたので、あと2日のトレーニングで足りない所は補い、得意な所はもっと伸ばしていきたいです。
DF 奈良坂巧 選手(桐光学園高)
初めて日本代表に選んでいただいて、非常に嬉しく思いました。同年代のトップクラスの選手たちと一緒にプレーができる環境なので、影山雅永監督も話していましたが、自分のストロングポイントは何なのか、そこで自分のストロングポイントが通用するのか、しないのか通用しなかったならどうすればよかったのか、通用した部分をさらに突き抜けていくにはどうすればいいのか、逆に弱みになってしまっている部分はどこなのか、弱みの部分を平均以上に持っていくには何が必要なのか、など自分次第で成長のヒントはあらゆる所に転がっていると思うので、自分の成長につながるように積極的にプレーしたいです。ここまでのトレーニングでも、チームメイトのレベルの高さを実感しています。もうすでに課題だと感じている部分も多く、一つでも多く、少しでも改善できるようにあと2日、目的意識を強く持ちながらも、この最高の環境を楽しみながら、全力でトレーニングしようと思います。
DF 平井駿助 選手(興國高)
初めてU-18日本代表に選ばれてすごく嬉しかったです。そしてコロナ禍の中、日本代表トレーニングキャンプができる環境を与えてくれている関係者の方々に感謝しています。この遠征では、普段一緒にプレーすることのない選手が集まっているので、自分に無いものを周りの選手たちから得たいと思っています。自分が今まで積み重ねてきたものがどこまで通用するか一つ一つのトレーニングからチャレンジしたいと思っています。トレーニングをしてみて、周りには上手い選手がたくさんいて、高いインテンシティの中でプレーすることができて素直に楽しかったです。ただし、初めて会う選手も多いので、もっとコミュニケーションを取る必要があると感じました。このトレーニングキャンプで学んだことを生かして、まずは自分と同年代の選手も招集されているU-19日本代表のメンバーに選んでもらえるように頑張りたいと思います。
MF 弓場将輝 選手(大分トリニータU-18)
今年は例年と異なり、U-18日本代表活動ができていなかった中、今回のU-18日本代表候補国内トレーニングキャンプを開催していただいたこと、多くの関係者のおかげだと思いますし、初めて選出してくださったことに感謝しています。所属チームを代表して頑張りたいです。この国内トレーニングキャンプで個人としてレベルを上げることと、所属チームに戻り、チームのレベルアップを目指しています。この2日間だけでも、相手に激しく行ける球際の強さの良さと同時に、判断の悪さは改善すべきだと実感しました。残り少ないトレーニングですが、感謝の気持ちを忘れず、また継続して日本代表に選ばれるように全力でアピールします。
FW 中島大嘉 選手(国見高)
サッカーを初めて日本代表はずっと意識していましたので、やっと来たという正直な感想です。短い期間ですが、このトレーニングキャンプで、背後への抜け出しの質をより高めること、スタッフの方々からのアドバイスを全部吸収して成長速度を上げたいと思います。昨日のトレーニングでは、個性や長所を出せた印象でしたが、本日はなかなか上手く行かず、船越優蔵アシスタントコーチからも相手を常に見てプレーしようとアドバイスを頂きました。残り僅かですが、普段トレーニング参加させて貰っている北海道コンサドーレ札幌でも同様ですが、一回一回のトレーニングを集中して、高い基準と意識で最後までやっていきたいです。
スケジュール
12月13日(日) | PM | トレーニング |
---|---|---|
12月14日(月) | PM | トレーニング |
12月15日(火) | AM/PM | トレーニング |
12月16日(水) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。