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フットサル日本代表、クロアチアに快勝で勝ち越し ~フットサル国際親善試合第2戦~
2014年12月21日
フットサル日本代表は12月20日(土)、兵庫・グリーンアリーナ神戸でクロアチアとの国際親善試合第2戦を行い、5-2の勝利を収めて2連戦を1勝1分けで勝ち越しました。
フットサル日本代表 5-2(前半3-0、後半2-2) フットサルクロアチア代表
森岡薫選手(名古屋オーシャンズ)の国内代表戦初ゴールなどで前半を3-0で折り返すと、後半には小曽戸允哉選手の2ゴールなどで追加点を奪い、欧州の強豪に快勝しました。
日本は1-1で引き分けた東京での第1戦の先発から一人を変更。小曽戸允哉選手の代わりに仁部屋和弘選手(バサジィ大分)を起用して、皆本晃選手(府中アスレティックFC)、森岡選手、吉川智貴選手(名古屋オーシャンズ)、GK関口優志選手(エスポラーダ北海道)と共にスタートし、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けます。
前半5分に、森岡選手が自身のシュートのリバウンドに再び右足で狙い、その後1分後には仁部屋選手がゴール前でヒールキックを試み、前半9分には再び仁部屋選手が左サイドから右足で相手ゴールに迫ります。
クロアチアは、守備を固めてロングボールでチャンスを探ります。前半8分にフランコ・イエロブチッチ選手がインターセプトから攻め上がってシュートを狙い、その1分後には早々にパワープレーを採用。11分にはクリスティアン・グルベジャ選手がCKに合わせてミドルレンジから日本ゴールを狙いますが、GK関口選手が好セーブで阻止しました。
試合が動いたのは前半14分でした。
クロアチアの6つ目のファウルで、日本は第2PKを得ます。これを森岡選手が冷静に右隅へ決めて均衡を破りました。
日本は、その直後にも前鈍内マティアスエルナン選手(名古屋オーシャンズ)がCKに合わせてシュートを放ち、相手GKが弾いたリバウンドを星翔太選手(バルドラール浦安)が左ボレーで捉えて2-0にします。さらにその1分後には左サイドから切れ込んだ二部屋選手の鋭い一撃で、日本は前半3-0のリードを奪いました。
後半開始からGKを関口選手から藤原潤選手(バルドラール浦安)に代えて臨んだ日本は、積極的な攻撃を続けます。24分には小曽戸選手が西谷良介選手(デウソン神戸)の折り返しに合わせてゴールネットを揺らして4点目を決めます。
クロアチアはその1分後にイエロブチッチ選手のミドルレンジからのシュートで1点を返しますが、日本はその直後に再び小曽戸選手のゴールで5-1としてリードを広げます。小曽戸選手の1試合2ゴールは5月に日本が連覇したAFCフットサル選手権準決勝のクウェート戦以来です。
クロアチアは30分にパワープレーから日本の隙をついてグルベシャ選手が1点を返して3点差に詰め寄り、何度となくパワープレーを用いて追加点の機会を伺いますが、日本は粘り強く対応して勝利を手にしました。
監督・選手コメント
ミゲル・ロドリゴ フットサル日本代表監督
最も攻撃力のある5人を先発で出すことで、最初から自分たちの試合に持って行こうと考えたのですが、前半はほぼ完ぺきに近い試合でした。私たちの強みを活かして、戦術面でもモチベーションの面でもプレッシングが機能したことが大きく、また、ゴールを目指すポゼッションができていました。後半は相手のパワープレーが増えて、こちらがプレーしにくいところもありましたが、小曽戸選手の個人技による突破でリズムを変えて、自分たちのゲームに引き戻すことができました。
今度のUEFAフットサルEUROでもシード権されたクロアチアに対して、イランとのAFC選手権決勝を戦ったメンバーが久々に集まって、自分たちがやろうとしている強みをうまく活かして力量通りのプレーができて方向性を示せたので、非常に満足していますし、2016年のFIFAフットサルワールドカップへ進むべき道だと確信しています。
今年は5年間の中では最高の年でした。AFC選手権でイランに勝ってつけた自信で、強豪相手にも落ち着いて挑めるマインドが育ちました。イタリア、クウェート遠征で加藤竜馬のような選手を発掘できて、皆本晃選手のように以前からのメンバーも自信と力をつけました。再来年のAFC選手権3連覇は選手だけでなくコーチ陣にとっても非常に大きなチャレンジです。それを成し遂げて、世界大会でベスト8入りを実現したい。実現可能な目標だと実感しているので、冷静かつ着実に進めていきたいと思います。
滝田学 選手(ペスカドーラ町田)
第1戦を引き分けたので、今回はまず結果を出したいと考えていました。第1戦でやりたいことはやれていたので、そこを思い切りやれば勝てると思っていました。相手のパワープレーの時間が長かったことも世界では想定されることなので、良い訓練になりました。AFC選手権を獲ったメンバーとは積み上げた部分があります。今回こうして勝ち切れる姿を見せられたのは良い成果でしたし、このメンバーとはどこと対戦しても戦えるという信頼関係が構築できています。それを自信に、さらに加速させてやっていきたいという思いが強くなりました。
小曽戸允哉 選手(バサジィ大分)
今日は前半から3点リードできて、いい形になりましたが、ハーフタイムに監督から「後半も0-0と思って入ろう」という話があって、気持ちを引き締めて入れました。ゴールはチャンスがあれば狙って行けと言われていました。AFC選手権に優勝できたことが自分の中では大きくて、充実した1年になりました。これが普通と言えるように、これからも所属チームに戻って取り組んで、Fリーグでのプレーも多くの人に見てもらいたいですし、自分もいつまでも代表戦の場に立っていられるように頑張りたいと思います。
仁部屋和弘 選手(バサジィ大分)
第1試合ではステップが大きすぎたのでそこを調整して、今日は半分の距離でシュートまでの流れがうまくつながってくれました。第1戦があったから第2戦でゴールが決められたと思います。チームが勝つために得点したいと思っていたので、ゴールできたのはよかったのですが、あと2点は獲りたかった。自分の目標はもっと上にあるので、まだまだ練習すべき点がたくさんありますが、チームの熟成度は試合をするにつれて、どんどん良くなって前進していると思います。連係も第1戦より第2戦は良くなっていますし、チーム一丸となって戦えました。精度もどんどん上がってきているので、来年ももっと前へ行けると思います。
マト・スタンコビッチ フットサルクロアチア代表監督
日本の勝利、おめでとうございます。今日の日本はわれわれをはるかに上回った良いチームで、モチベーションも高く、アグレッシブでスピーディな試合をしていました。選手12人とも質が高くて、頻繁にローテーションをして混乱させられました。内容にふさわしい結果だったと思います。われわれは疲労も濃く、モチベーションも日本ほど高くなく、第1戦で先発のうち2人が怪我をして、今日は痛み止めの注射を打ってプレーしなくてはなりませんでした。前半から早い時間にタイムアウトをとり、パワープレーも採用して、試合のリズムを変えようとしたのですが、今回のメンバーには若手が多くて、思うようなプレーができませんでした。次回日本と対戦するときにはレギュラーメンバーを揃えて万全の態勢で戦いたいので、是非日本にクロアチアに来ていただきたいと思います。
スケジュール
12月15日(月) | AM | トレーニング |
---|---|---|
12月16日(火) | PM | トレーニング |
12月17日(水) | PM | 公式トレーニング |
12月18日(木) | 1-1 | 国際親善試合 対 フットサルクロアチア代表 (駒沢オリンピック公園総合運動場体育館) |
12月19日(金) | PM | 公式トレーニング |
12月20日(土) | 5-2 | 国際親善試合 対 フットサルクロアチア代表 (グリーンアリーナ神戸) |
国際親善試合
フットサル日本代表 vs フットサルクロアチア代表
[ 第1戦 ] 2014年12月18日(木) 東京/駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
[ 第2戦 ] 2014年12月20日(土) 兵庫/グリーンアリーナ神戸
フットサル日本女子代表 vs フットサルチャイニーズ・タイペイ女子代表
2014年12月20日(土) 兵庫/グリーンアリーナ神戸
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