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【Match Report】ビーチサッカー日本代表、強豪ブラジルに力負け Neom Beach Soccer Cup 第三戦
2022年11月12日
◆日時:2022年11月11日(金)現地 19:45キックオフ
◆会場:Gayal Beach@Saudi Arabia/Neom
ビーチサッカー日本代表 3(2-4、0-1、1-3)8 ビーチサッカーブラジル代表
【得点経過】
<1p>
1分 失点
2分 失点
3分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
7分 失点
10分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
11分 失点
<2p>
1分 失点
<3p>
6分 失点
7分 失点
7分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
11分 失点
スターティングメンバー
GK 河合雄介
FP 茂怜羅オズ、松尾那緒弥、大場崇晃、奥山正憲
サブメンバー
FP 山内悠誠、赤熊卓弥、上里琢文、木船祐樹、齋藤凱也、田中颯
出場停止
柴本慎也
マッチレポート
試合開始25秒、日本は早々に守備を崩されてしまいます。GK河合雄介選手(東京ヴェルディBS)がスローの判断を修正しようとしたところ、ボールが手から抜けてしまい相手に奪われます。そこから、相手の速いボール回しにスライドが間に合わず後手に回ります。シュートモーションの相手に飛び込んだ松尾那緒弥選手(アヴェルダージ熊本BS)と、数的不利な状況で河合選手がサイドの相手のケアをしようとポジションをずらしたところを狙われ、シュートフェイントから素早く打たれて失点します。1分後、日本代表はCKを奪われカウンターを受けます。大場崇晃選手(レーヴェ横浜)が猛ダッシュで戻るものの先にシュートを打たれ、2失点目。ブラジルの決定力の高さを見せつけられます。
しかし日本も反撃に出ます。GKをうまく使いながらボールを保持し、相手がGKにプレッシャーをかけてきたタイミングでフリーのアラに出しチャンスを作ります。一度は弾かれるも、こぼれ球を拾い、サイドに張った上里琢文選手(東京ヴェルディBS)がボールを受け、浮き球ダブルタッチでピヴォにあてます。ピヴォの赤熊卓弥選手(ラソアペーゴ北九州)が腿でトラップしてからのオーバーヘッドを突き刺し、1点差とします。この得点で、赤熊選手は、日本代表通算100ゴールを記録しました。
その後も、ボールを保持され回される場面が続きますが、我慢強くスライドを続け得点を与えません。7分、ブラジルのゴールクリアランスをゴールエリア前で受けたブラジル選手がその場からスコップシュート、大きな弧を描いたボールがゴールネットに吸い込まれ、再度2点差とされます。10分、今度は日本が同様にゴールクリアランスからボールを受けた茂怜羅オズ選手(東京ヴェルディBS)が自陣ゴール前からボールを蹴りこみ2-3とします。11分、押し込まれた場面からのスローインをカットに行った木船祐樹選手(アヴェルダージ熊本BS)の足が高く上がり、相手選手付近に接触したとの判定でPKとなり、失点。2-4で1ピリオドを終えました。
2ピリオド目のキックオフ、ゴールをGK河合選手に任せ、日本は茂怜羅選手も壁に入り4名で立ちはだかります。しかし、そこを狙われます。通常、ゴールマウスに立つディフェンスの位置を正確に狙われ、開始早々に失点してしまいます。試合展開は1ピリオド同様にボールを握られる展開が続きますが、少しずつ対応にも慣れ、最後のところで得点を許しません。また、カウンターやピヴォ当てからシュートに行く場面を作り出すものの、得点を奪うことができず、2-5のまま3ピリオド目に突入します。
開始早々、キックオフから赤熊選手がオーバーヘッドを狙いますが、惜しくも枠をとらえられません。1分、赤熊選手が強くプレッシャーをかけ相手がボールを挟んでしゃがみこんだためフリーキックを獲得します。茂怜羅選手がハーフウェーラインからのフリーキックを狙いますがGKに弾かれます。ブラジルはGKを含めたパス回しと深い位置では個人技を生かしたドリブルでボールキープする場面を作り、日本はなかなかボールを奪えません。6分、GKからのピヴォ当てをダイレクトで折り返そうとしたボールを奪われ、カウンターを受けます。相手GKからのボールをワンタッチで落とされ、走りこまれた選手に決められてしまいます。続く7分、相手フィクソにプレッシャーをかけるも前につながれ、そのままオーバーラップしたフィクソがリターンをもらってシュート、7点目を奪われます。直後、日本もキックオフからサイドにいた赤熊選手に浮き球パス、胸トラップからオーバーヘッドを叩き込み1点を返します。その後も追加点を狙うものの奪えず、逆に11分、GKを使ったボール回しをカットされてしまい、8失点目を喫し、試合終了となりました。
ビーチサッカーブラジル代表の個人技の高さと決定力を見せつけられ、8失点の完敗。通用する部分を示すも、今後ビーチサッカー日本代表が飛躍するための課題も見えた試合でした。
次戦は、11月12日(土)、5-6決定戦でビーチサッカーイングランド代表と対戦します。
選手コメント
FP #6 赤熊卓弥 選手(ラソアペーゴ北九州)
1勝1敗で迎えたブラジル戦。勝てば決勝に行ける可能性がある。ブラジル相手に勝ったことがない。すごく気合いが入った状態で試合に臨みました。結果は3-8で大敗。心技体全てで負けているからの結果。僕たちは前回のワールドカップ2位というプライドを持ちながら戦っていましたが、プライドも大事ですが、僕たちは弱い、常にチャレンジャーでなければならないと強く感じました。どんな相手にも、どんな試合展開になっても、どんなことが起きても、もっと助け合い、もっと1人1人が勝つために、チームのために思い、動かないと勝てないと思いました。この負けを明日の試合、そしてアジア予選に繋げていけるようにしていきます。
僕たち選手が常に良いコンディションで臨めるように、少しでも勝てる確率をあげられるように、常にチームのために全力で動いてくれているスタッフやどんな時も信じて応援してくれている皆さんと喜べるようにがんばります。
個人としては、代表通算100ゴール目を決めることができました。2014年の初ゴールから8年。僕だけの力では積み重ねることができなかったゴールです。日本代表の監督、コーチ、総務、ドクター、トレーナー、チームメイト、応援してくれているみなさん、常に支えてくれている家族、たくさんの方のおかげです。ありがとうございます。100ゴール目はすごく悔しいゴールになりましたが、この悔しさを忘れずに、そして僕のゴールでたくさんの方を笑顔にできるように200ゴールに向けて積み重ねていきます。
FP #7 大場崇晃 選手(レーヴェ横浜)
ブラジル代表との敗戦により優勝のチャンスを逃しました。結果と内容についてチームとしても個人としても大きな課題の残る試合となり悔しいです。
チームとしてどれだけ良い戦術を持っていても、それを選手が団結しピッチで実行できなければ強豪国に勝利することはできません。開始直後の2失点はもちろん、悪い形でボールを失い、相手のカウンターを受け失点する場面が多々ありましたし、逆にチャンスを決めきれない場面も多々ありました。しかし下を向く暇は我々にはないので、この敗戦を真摯に受け止めたうえで前進していかなければなりません。まずはイングランド戦で勝利はもちろん、内容と結果ともに次に繋がる試合を、そして日本代表のアイデンティティを観ている方々が感じられるような試合をしたいです。
Neom Beach Soccer Cup
大会期間:2022年11月9日(水)~2022年11月12日(土)
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