ニュース
9大会ぶり2度目の準決勝進出 ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
2019年11月29日
ラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表は、パラグアイで開催されているFIFAビーチサッカーワールドカップの準々決勝(日本時間29日午前9時キックオフ)で強豪ウルグアイ代表を3-2で下して2005年大会以来、9大会ぶり2度目のベスト4入りを果たしました。
第1ピリオドの8分に日本が先手を取りました。ピッチ中央付近からFP大場崇晃選手が、相手ゴール前のFP山内悠誠選手に鋭い縦パスを送りました。山内選手は堅実にポスト役をこなし、走り込んできたFP大場選手のシュートのタイミングに合わせてパスを送りました。左足で蹴り込んだFP大場選手のシュートが相手ゴール右に決まり、日本は幸先の良いスタートを切りました。
その後は、日本がボールを回しながらペースを握り、ウルグアイは遠目からでも積極的にシュートを放っていくという展開が続きました。
11分、日本に待望の追加点が生まれました。自陣左でFP小牧正幸選手が相手ボールを奪い、敵陣左のFP奥山正憲選手にパスを送りました。FP奥山選手は、そのままドリブル突破で相手選手を一人交わし、左45度の角度から左足で強烈なシュートを放ちました。ボールは相手GKの股間を抜けていき、ゴールネットを揺らしました。
終わってみれば<試合を決定付ける3点目>を日本が奪ったのは、第2ピリオドの16分でした。
右サイドのFP松田康佑の視界に左サイドから走り込んできたFP田畑輝樹の姿が飛び込んできました。FP田畑選手がフリーになったタイミングに合わせ、FP松田選手が空中のボールを右足アウトで技ありパスを送るとFP田畑選手は、ボールをピッチに叩き付けるようにしてヘディングシュートを決めました。
第2ピリオドの終盤に1点を返され、第3ピリオド残り20秒で1点差に詰め寄られましたが、ウルグアイの攻撃をしのぎました。
勝利の立役者の一人がGK照喜名辰吾です。今大会はグループステージの初戦、2戦目と先発から外れて悔しい思いをしましたが、この日は軽やかな身のこなしでウルグアイのシュートを防ぎました。第2ピリオドの20分、相手右CKからのシュートを左手1本でセーブすると、第3ピリオドの30分には圧巻プレーが飛び出しました。相手の強烈FKが砂地をバウンドしながら飛んできたのですが、手前で軌道が変わって顔面をもろに直撃しました。それでも照喜名選手は痛そうなそぶりも見せず、ゴールマウスを守り切りました。
強豪ウルグアイを倒した日本代表は、日本時間12月1日(日)午前6時キックオフの準決勝でポルトガルと対戦します。
コメント
ラモス瑠偉 監督
ワールドカップはどの試合も勝つのが難しいのにグループステージ全3試合、準々決勝ウルグアイ戦に勝ったことを選手と一緒に喜びたいと思います。でも、目標はあくまで決勝に進むこと。喜ぶのは今日まで。明日からは、また厳しくやっていく。GK照喜名は良くやってくれました。ウルグアイに勝って自信を取り戻したでしょう。
牧野真二 コーチ
3-0になってから選手たちの雑なプレーが積み重なり、バタバタしてしまいました。この癖を直したいと思います。ワールドカップでは、気持ちが先走ってがむしゃらにやるだけでは勝ち進めないと思います。もっと落ち着いて<大人のプレー>をしなければなりません。ベスト4に進み、その先の<新しい景色>を見るためにラモス監督とチームをまとめていきたいと思います。
GK #1 照喜名辰吾 選手(琉球エリスリナ)
試合当日の午前11時にラモス監督から「今日はお前で行くぞ。準備しといてくれ」と言われました。ワールドカップでパラグアイに来てから体が軽く、良い感じでプレーできています。今日の勝因のひとつに、試合を消化するごとに、試合展開が不安定になっても、個々の選手が落ち着いてプレーできるようになってきたことが挙げられると思います。準決勝のポルトガルは、自分にとっても強敵ですが、自分たちのプレーを確認してやれば、自ずと結果が出てくると思います。
FP #5 田畑輝樹 選手(ヴィアティン三重BS)
今日は得意ではないヘディングシュートが決まりました。良いボールが来たので決めるだけでした。GKの動きも見えていたので右脇下を狙いました。入って良かったです。試合途中でチームのバランスが悪くなりましたが、そういう時にボールを落ち着かせるなどバランスを取るのが自分の役目と思ってプレーしました。
スケジュール
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019 | ||
---|---|---|
11月21日(木) | 5-4 | 第1戦 vs ビーチサッカーパラグアイ代表 |
11月22日(金) | TBC | トレーニング |
11月23日(土) | 4-3 | 第2戦 vs ビーチサッカーアメリカ代表 |
11月24日(日) | TBC | トレーニング |
11月25日(月) | 5-3 | 第3戦 vs ビーチサッカースイス代表 |
11月26日(火) | TBC | トレーニング |
11月27日(水) | TBC | トレーニング |
11月28日(木) | 3-2 | 準々決勝 vs ビーチサッカーウルグアイ代表 |
11月29日(金) | TBC | トレーニング |
11月30日(土) | 18:00 | 準決勝 vs ビーチサッカーポルトガル代表 |
12月1日(日) | TBC | 決勝/3位決定戦 |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります。
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
大会期間:2019/11/21(木)~2019/12/1(日)
関連ニュース
- 日本代表 2019/11/26 3戦全勝で準々決勝進出を決める ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
- 日本代表 2019/11/24 大会2連勝、茂怜羅の決勝点でアメリカに4-3で勝利 ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
- 日本代表 2019/11/22 大会初戦、ホームのパラグアイに劇的勝利 ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
- 日本代表 2019/11/22 ビーチサッカー日本代表選手変更のお知らせ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
- 日本代表 2019/11/13 ビーチサッカー日本代表 ブラジルでワールドカップ直前合宿をスタート
最新ニュース
- 大会・試合 2024/12/27 準決勝・決勝チケット販売概要が決定 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- 日本代表 2024/12/27 2025.6.5 オーストラリア代表 vs 日本代表 観戦チケットの販売概要について
- 大会・試合 2024/12/27 小学生年代の日本一へ、全国から48チームが集まり熱戦が開幕! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 選手育成 2024/12/26 2学期を振り返って~JFAアカデミー今治ダイアリー~
- 日本代表 2024/12/26 なでしこジャパン(日本女子代表) コロンビア女子代表との対戦が決定(2025年4月 大阪/ヨドコウ桜スタジアム)