ビーチサッカー日本代表は9月17日(土)、ビーチサッカータヒチ代表との国際親善試合第1戦に臨みました。タヒチは昨年のFIFAビーチサッカーワールドカップで準優勝している強豪国です。

兵庫県明石市の大蔵海岸公園に特設された試合会場は、天候にも恵まれて700人の観客が詰めかけ、ウォーミングアップ前には日本代表選手がスタンドにサインボールを投げ入れて会場を盛り上げます。そしてキックオフ直前には、タヒチ代表が恒例となっているハカ（戦いの前に踊る儀式）を披露すると、会場のテンションがさらに上がり、試合が始まりました。

12分×3ピリオドで行われた試合は、序盤から日本のキャプテン・茂怜羅オズ選手が遠目からシュートを放つなど会場を沸かせますが、先制点を挙げたのはタヒチでした。6分、長身で10番をつけるシャルル・ティアリー・ラバステ選手のヘディングシュートが決まります。しかし、日本もすぐに取り返します。7分、茂怜羅選手の強烈なFKはGKに弾かれるものの、このプレーで得たCKで松尾那緒弥選手のキックを赤熊卓弥選手がヘディングで合わせて同点にしました。日本はその2分後、茂怜羅選手が得意のFKで、相手GKの前でイレギュラーバウンドさせるシュートを鮮やかに決めて勝ち越し点を挙げます。さらにその2分後には、茂怜羅選手のゴール前へのパスに反応した中原勇貴選手がしっかりと決めて、日本は3-1で第1ピリオドを終えました。

ピリオドの合間に華やかなタヒチアンダンスが披露され、その後に始まった第2ピリオド。このピリオドでも先手を取ったはタヒチで、16分にエヌイマハマ・アモ選手が得点を挙げます。しかし日本はその後しっかりと修正し、集中を切らさずにプレー。19分には、エース後藤崇介選手が決めて再び2点差に広げ、その2分後には、GK照喜名辰吾選手のゴール前へのシュート性のパスを赤熊選手がヘッドでコースを変えて5-2とすると、今回の一戦が代表初出場となる磯裕章選手を投入して守り切り、このまま第2ピリオドを終えました。

互いに疲れが見える中、最終ピリオドでは3点のビハインドを背負うタヒチが果敢にゴールを狙います。監督も兼ねているダニエルティバ・ザベローニ選手の強烈なシュートは、GK照喜名選手が片手でセーブ。しかし試合時間が残り5分を切るとタヒチに焦りが見え始め、32分にはキャプテンのナエア・ベネット選手にイエローカードが出ます。対する日本は、落ち着いた守備でタヒチに仕事をさせません。GKの河合雄介選手を含むメンバー全員が出場し、文字どおりチーム全員で戦った日本は第3ピリオドを無失点に抑え、5-2のスコアのまま見事勝利しました。

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ビーチサッカー日本代表とビーチサッカータヒチ代表による国際親善試合は、18日(日)も同じ明石市の大蔵海岸公園で第2戦が開催されます。

監督・選手コメント

マルセロ・メンデス 監督（ビーチサッカー日本代表）
天気が心配でしたが、試合当日はいい天気でたくさんの方が応援にきてくれたことをうれしく思います。タヒチがレベルの高いプレーを見せてくれたことで、自分たちが練習してきたことをしっかりと出せていい試合ができました。強いチームと対戦して、自分たちの修正点を見つけられました。明日、タヒチは今日の倍以上の気持ちで向かってくると思うので、しっかりと準備して試合に臨みたいです。第2戦も勝って自信をつけて、この後のアジアビーチゲームズで優勝したいと思います。

FP #10 茂怜羅オズ 選手（Fusion）
最後まで集中を切らさずに、しっかりと守りしながら攻撃できました。一番大事だったのは気持ちで、相手は強いけど、最後まで絶対に負けないと信じて戦えたことが勝因だと思います。チャンスで確実に決められたからこそ勝てたのだと思います。今日の会場には日本で一番いい砂があって、景色もアクセスもいいので、観客の皆さんにとっても理想の会場だと思います。今日はシュートがうまくいきましたが、他にもチャンスがあったので、明日も相手とうまく駆け引きしてゴールを狙っていきたいです。

GK #1 照喜名辰吾 選手（ソーマプライア）
FIFAビーチサッカーワールドカップを意識しながら格上のタヒチとの戦いに入って、そのまま第1ピリオド、第2ピリオド、第3ピリオドを終えて勝てたのはよかったと思います。ワールドカップでは毎日試合があります。初日に強い相手に勝っても、2日目で普通のチームに負けたら意味がありません。試合は明日も続きます。今日の結果に満足して、明日負けてしまったら意味がないと思うので、そこを意識して明日も頑張ろうと思います。

ダニエルティバ・ザベローニ 選手権監督（ビーチサッカータヒチ代表）
日本の選手たちのパワーに感心しました。私たちが本調子ではなかったのが残念です。私たちは集中力を高め、チームのレベルを上げ、テクニックを磨いている最中です。日本は戦術的に非常に向上していると思います。今日はわれわれの本来の力をお見せできずに残念でしたが、日本は強かった。日本に「おめでとう」と言いたいです。明日は私たちが実力を見せる番です。

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スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

国際親善試合

ビーチサッカー日本代表 vs ビーチサッカータヒチ代表
[第2戦] 2016/9/18(日) 13:00 キックオフ(予定) ／11:30 開場(予定)
兵庫／明石市大蔵海岸公園［入場無料］

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