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【Match Report】アジア競技大会日本女子代表がベスト4進出 第19回アジア競技大会(2022/杭州)
2023年10月01日
日本女子代表は9月30日(土)、温州市のWenzhou Olympic Sports Centre Stadiumで行われた第19回アジア競技大会(2022/杭州)ノックアウトステージ準々決勝 フィリピン女子代表戦に臨み、8-1で勝利しました。
日本は2日前のベトナム女子代表戦から3名の先発を入れ替え、4-2-3-1の布陣でGKに浅野菜摘選手、DFは左から小山史乃観選手、古賀塔子選手、後藤若葉選手、天野紗選手が並びます。ボランチを脇阪麗奈選手と谷川萌々子選手が組み、その前方に左から山本柚月選手、塩越柚歩選手、土方麻椰選手が立ち、最前線には千葉玲海菜選手が入りました。
この日の温州市は夕方まで晴れていましたが、試合開始直前に大雨と強風に急転した中でキックオフ。日本は激しい雨風でもボールを保持して、16分に千葉選手が放ったヘディングシュートは、クロスバーに直撃しました。その後も日本が左右や中央から攻めると、28分にフィリピンのLONG Hali Moriah選手がドリブル中の千葉選手を倒して一発退場。日本は数的優位に立ちました。38分には谷川選手が蹴ったクロスボールがPASION Isabella選手のハンドとなりPKを獲得すると、谷川選手がこれを決めて1-0に。中国は現在、大型連休中とあって33,607人が集まった会場に大きな歓声が響きました。前半アディショナルタイムでは、雷の影響で試合が約16分間の中断。両チームは一旦ロッカールームに下がり、残りの前半アディショナルタイムから再開され、その後ハーフタイムを経て後半が始まりました。
雨が弱まった後半、日本は前線に上野真実選手と大澤春花選手を投入すると大量得点が生まれます。58分に決めた大澤選手の3試合連続ゴールで2-0とすると、後半途中から出場した佐々木里緒選手のアシストで千葉選手が追加点。CKから元WEリーガーのBolden Sarina Isabel選手に得点を許し4-1となりましたが、日本はその直後にも得点を重ね、上野選手はPKや強烈なミドルシュートを含む4ゴールの大活躍。後半アディショナルタイムには大澤選手が再び得点を挙げ、8-1の快勝を収めました。日本は天野選手が中盤やセンターバックに入る形や、田畑晴菜選手がセンターバックに入る形など、様々な組み合わせの精度を高めながらベスト4進出を決めました。
日本女子代表は中2日で行われるノックアウトステージ準決勝 中国女子代表戦に向け、杭州市へ移動し調整を続けていきます。
監督・選手コメント
狩野倫久 監督(アジア競技大会2022日本女子代表)
今日からノックアウトステージに入り、フィリピンは女子ワールドカップで活躍したチームで(今大会の)グループステージを見ても非常に強い相手だと感じていました。しっかりと準備をして臨みましたが、我々もフィリピンも中1日で、やはりコンディション面での重さと硬さがありました。まずはその中での勝利を嬉しく思います。大雨は天気予報から分かっていましたが、雷も含めあれだけの大雨は想像していませんでした。天候によって戦術を大きく変えたわけではないですが、選手たち自身が難しさを感じた部分はあったと思います。次は中国戦ということで、今大会をサポート・運営してくださる中国の皆さんに感謝していますが、ホームである中国のサポーターの方々の後押しは大きなものになると思います。メンタル面も含めてしっかり準備し、強い心を持って試合に挑んでいきたいと思います。
MF #14 谷川萌々子 選手(JFAアカデミー福島)
プレーが途切れることが多かった中、チーム全員が集中を切らさず最後まで戦い勝ち切れました。前半にPKの判定になった時には自分が決めてやろうという気持ちでボールを取り、あの時間帯で決め切ることができてよかったです。前半の中断時間やハーフタイムは、選手たちで声をかけ合って、どこを改善するかを話し合い、身体を動かして筋肉が固まらないように工夫して過ごしていました。今日はたくさんお客さんが入っているのを見てすごく楽しかったし、ワクワクした中でプレーができました。明日移動し、短い期間で次の試合になるので、しっかり身体のケアをしてみんなでいい準備をしたいです。
FW #7 山本柚月 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
雨風で前半は厳しい戦いになりましたが、自分たちが積極的に相手ゴールに迫ったことで、結果的に相手に退場者が出てPKも獲得できてよかったです。前半終了時点ではまだ1-0だったので、相手もどんどん特長を生かしたサッカーしてくると話しながら警戒していましたし、自分たちも気を抜かず最後まで戦おうと話をしていました。これから相手が強くなっていく中、課題もたくさんあるので短い期間でもみんなで話しながら、もっと強いチームになっていきたいと思います。準決勝ではホームの中国と試合ができるので、今までにない自分の経験になりますし、アウェーの中で自分のプレーを見せ、日本がいいプレーで勝つことで、お客さんも味方につけて決勝へと挑んでいきたいなと思います。
FW #9 上野真実 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
雨の影響などで前半が中断したり様々なことがあったんですが、自分たちのやるべきことをやろうと臨み、前半を1-0で折り返してくれました。自分は後半スタートでしたが、相手が疲れてくる時間帯で自分の持ち味を発揮し、空いたスペースでボールを引き出すことを意識しながらプレーしました。自分の4点目は大澤選手とのワンツーから決めたので、FW同士の関係で得点できてバリエーションが増えたという意味でも大きかったと思います。試合中断などのイレギュラーや大変なことは多いですが、それでも自分たちの目標に向かう姿勢はみんな同じですし、チーム全員が共有できている部分だと思います。これからも自分たちのやるべきことを見据えてチャレンジしていきたいですし、これまでの試合でもチャレンジしているからこそ、いいゴールシーンにつながっているので、それを続けて一つひとつ積み重ねながら成長していきたいです。
第19回アジア競技大会(2022/杭州)
大会期間:2023年9月19日(火)~2023年10月7日(土)
【女子】グループステージ
第1戦 9月22日(金) 20:30[日本時間] ◯ 8-0 vs バングラデシュ女子代表
第2戦 9月25日(月) 20:30[日本時間] ◯ 8-0 vs ネパール女子代表
第3戦 9月28日(木) 17:00[日本時間] ◯ 7-0 vs ベトナム女子代表
【女子】ノックアウトステージ
準々決勝 9月30日(土) 20:30[日本時間] ◯ 8-1 vs フィリピン女子代表
準決勝 10月3日(火) 21:00[日本時間] vs 中国女子代表
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