第18回アジア競技大会で準決勝に進出したU-21日本代表は28日(火)、翌日に迫ったアラブ首長国連邦（UAE）戦に向けてコンディション調整に努めました。

この日グラウンドに向かったのはGKオビパウエルオビンナ選手を含め数名のみ。残りの選手たちは宿舎内でストレッチやアイスバスなどで回復を図りました。

サウジアラビア戦から中1日で迎える準決勝。その後も中2日で最終戦とタイトなスケジュールが続きますが、中2日で移動を繰り返すオリンピックを見据えながら、松本良一フィジカルコーチが中心となって選手たちのコンディションに細心の注意を払っています。

さらに今大会は、国立スポーツ科学センター（JISS）より中村大輔氏、中村真理子氏がチームに帯同し、手掌冷却などの暑熱対策や水分補給、コンディション調整のサポートを受けています。アジア大会での結果追及はもちろんのこと、実践や収集したデータを未来へつなげていく取り組みがなされています。

「優勝への思いが高まっている」と口を揃える選手たち。準々決勝でウォーミングアップから積極的にスターティングメンバーに声をかけて鼓舞し、途中出場すると攻撃に活力をもたらしたキャプテンの三好康児選手は、「試合を重ねるごとに自信を手にしている。チームとしてまとまりながらできている」と話します。この日、夕食時には上田綺世選手の20回目の誕生日を賑やかにお祝いし、活気あふれる空気を全員が生み出していました。

対するUAEはCグループを3位で抜けながらもラウンド16、準々決勝と延長戦の末のPK戦で勝利を掴み、虎視眈々と勝機を狙ってくるはずです。決勝進出をかけた一戦、準決勝の日本対UAEは29日(水)19:30（日本時間21:30）キックオフです。

監督・選手コメント

森保一 監督
少しでもこの短い期間で頭も身体もリフレッシュしてほしいですし、ミーティングもトレーニングだと思っています。日本はいま、ベンチも含めてチームで戦うことができています。先発の11人が試合を決めるとは思っていません。ベンチスタートで悔しい思いもしていると思いますが、彼らもチームのためにしっかり準備をしてくれています。UAEは粘り強く、しぶとく勝ち上がってきました。徹底して守りながら攻撃のチャンスを伺ってきます。簡単にはやらせてくれないので、こちらはそれを意識して、いかに焦れずに戦うかだと思っています。

MF #13 岩崎悠人 選手（京都サンガF.C.）
優勝への思いは高まっていますし、一人一人ファイトすることができて、気持ちの面でも成長できています。厳しい日程ですが、チーム全体でやっていきたいです。

FW #15 上田綺世 選手（法政大学）
準々決勝は、マレーシア戦同様に、試合展開を見ながら相手の弱点はどこか、狙うべきポイントはどこかを考えながらベンチで準備していました。ここから先も総力戦。一人一人の力がすごく大事ですし、まずはコンディションをしっかり整えて、準決勝に100％の力で臨みます。こういった経験をこれからのサッカー人生につなげていきたいですし、優勝に向けてチームに貢献できるよう頑張ります。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。（ ）内は日本時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

第18回アジア競技大会（2018/ジャカルタ・パレンバン）

大会期間：2018/8/18(土)～2018/9/2(日)

【男子】準決勝
8月29日(水) 21:30[日本時間] vs アラブ首長国連邦代表
NHK BS1で生中継

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