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なでしこジャパン、攻守にわたり連係を確認
2022年01月20日
AFC女子アジアカップインド2022開幕に向けて準備を進めるなでしこジャパンは1月19日(水)午前、ゲーム形式を中心に約2時間のトレーニングを行いました。
気温が30℃を超えるなか、練習はステップワークやボールを使ったウォーミングアップで始まりました。身体を温め、暑さに順応させながらも、スペースに出すパスに対しスプリントするなど、チームとして大事にする前への意識をトレーニングの冒頭から織り交ぜます。その後、フィールドプレーヤーは2グループに分かれ複数色のビブスを使ったポゼッションを行い、ゴールキーパーはクロスボールの対応など個別のシーンを想定したトレーニングで汗を流しました。
実戦を意識したトレーニングではサイドからの攻防に時間を割き、攻撃はクロスボールへの入り方や2列目の選手の関わり方、守備は粘り強く対応しながらはっきりとプレーすることを確認しました。練習の最後はフルピッチでの紅白戦を行い、この日も様々な組み合わせを試しながら、チーム全員が互いに連係を深めることに注力しました。
全体練習後は個々にシュートやフリーキックのトレーニングに励み、汗の吹き出る気候のなかで約2時間にわたり身体を動かしました。チーム全体として確認すべきこと、積み上げるべきことにフォーカスしながらも、選手それぞれが自身の感覚を研ぎ澄ませ、2日後に迫る初戦に向かっていきます。
大会は1月20日(木)に開幕。なでしこジャパンは21日(金)にミャンマーとのグループステージ初戦を迎えます。
選手コメント
GK #21 田中桃子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
フル代表の選手として初めて臨む大会なので、トップレベルの環境で自分がどこまでできるのかというのが楽しみです。コンディションも、インドに着いて少しずつ気候に慣れているので、上がってきていると思います。どういう環境であれ自分のやるべきことは変わらないと思っていますが、新しい選手という刺激が入ることでチームが少しでも良い雰囲気になればプラスになると思います。プレーの面でもそうですし、コミュニケーションでも良い声掛けをして、良いチームになれればと思います。自分は一番若い年代になりますが、歳下だからということは気にしていてはいけないと思うので、ピッチに立てば自分のできることを精一杯やりたいです。チームとしてコミュニケーションの量は取れていますし、少しでも気になったところがあったらすぐ話して、解決してから次のトレーニングに向かうことをみんながやっているので、そこは自分もしっかり発信していかなければと感じています。
MF #8 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
今回で自分は3度目の女子アジアカップとなりますが、1回目は初選出ということもあり自分のことで一生懸命だったなという記憶があります。今回はチームが10月に立ち上がり、短い準備期間で大切な大会を迎えますが、3連覇も懸かっているので責任を感じますし、絶対に勝たなければいけないという思いが強いです。年齢としてはチームで上から5番目ですが、ピッチに立ったらそこはあまり関係ないと思っているので、あまり気にしていないです。
監督が代わって、メンバーも変わって、求めるサッカーも変わったので、フラットな競争になっていますが、もう大会に入っているのでそれ以上にチーム全員で女子ワールドカップ出場権と優勝を目指してやっていくという段階だと思っています。1試合1試合気の抜けない戦いが待っていますし、出た試合で勝利に貢献したいです。チームとしてどこにボールを誘導してどこで奪うかは練習でもその都度話し合いをしていて、あとはみんなで合わせていくことが大事だと思います。練習での経験を重ねていくことで、試合でもできていくかなと思います。アジアの戦いになると自分たちがボールを握ってパスを回す時間が長くなると思いますが、自分たちのミスでボールを取られたときに相手に速いFWがいて、カウンターで速く攻められるのが一番危険なパターンかなと思ってトレーニングしています。昨年のアイスランド戦での失点シーンもすごく良い経験になりました。WEリーグだったら追いついたと思いますが、国際大会になるとああいったスピードのある選手には後ろから追いつくのは難しいので、いかに遅らせるかをチームメイトと合わせていければと思います。
MF #16 林穂之香 選手(AIKフットボール/スウェーデン)
日本に比べると暑さはありますが、思ったよりも順応できてきたなと感じています。移動してきたのでコンディションを整えつつ、それでもコミュニケーションを取りながらしっかり準備できているというのが現状です。
2021年は海外移籍した年でもあったので、自分自身は変化の大きい年でした。自分で積極的に挑戦したことが結果としてプラスに働いたというのが見えた年だと思います。スウェーデンに行って、いろんなことに対応する力や、フィジカルが強くなったと思います。そこは今回も武器として発揮していきたいですし、優勝を目指しているので、勝ち切る、勝負に拘る姿勢を見せていければと思います。イレギュラーなことがあったとしてもチーム全体でそれに対応して戦っていこうと日本にいるときから話していたので、心配なくできると思います。ベースの部分では今までやってきたことの積み重ねですが、池田監督になってからの守り方にフォーカスし、攻撃の部分では、これまで効果的にサイドと中央の使い分けができていなかったので、そこを意識してやっていきたいです。個人として、守備はしっかりボールを奪うだとか、ポジションのバランスを取っていくという部分は出していきたいですし、攻撃ではボランチとしてビルドアップや、ミス無く安定性を出していきたいと思います。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)
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