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なでしこジャパン MS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦に向けて本格的な準備

2021年07月13日

なでしこジャパン MS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦に向けて本格的な準備

なでしこジャパンは12日(月)、活動3日目を迎え、2日後に控えたMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦に向けてより具体的な準備に費やした1日となりました。

まず昼に行われたチームミーティングでは、オーストラリア女子代表の分析映像を全員で見て、特徴を頭に叩き込みます。最新の世界ランキングで日本の一つ上の9位に位置するオーストラリアとは近年、2018年のAFC女子アジアカップや、アメリカで開催された4か国大会などで定期的に相まみえてきたアジアのライバルです。中でも、「圧倒的な個の能力」(高倉麻子監督)と評するSamantha Kerr選手のスピードには日本守備陣はだいぶ苦しめられてきました。Kerr選手に決定的な仕事をさせないために、ボールの出どころをいかに封じるかが鍵となります。

午後のトレーニングでは、2日後に控える試合に向けて入念なウォーミングアップで身体を準備し、攻守のグループに分かれたメニューの後に報道陣をシャットアウトして非公開で紅白戦を実施。短い時間ながらも、実戦形式で具体的に戦術を確認する時間となりました。

東京オリンピック前最後の貴重な試合となるMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦は、14日(水)19:20キックオフ予定です。

選手コメント

GK 1 池田咲紀子 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
GK3人は、練習でもお互いに声を掛け合って盛り上げていますし、心の中でリスペクトし合っているのと同時に、一つのポジションを争う相手でもあります。だからと言って激しく競い合うことや、逆にリスペクトし過ぎることもなく、本当にいい緊張感、雰囲気でできている3人だと思います。山下選手、平尾選手と一緒にこの大会を戦えるというのはとても心強いです。2019年のワールドカップでは出場機会がありませんでした。もちろん、試合が始まれば出場しているGKやフィールドの選手のために自分にできることを考えながら行動していますが、気持ちの部分ではもちろん試合に出たいという思いはありましたし、自分が出たときのことや、自分だったらこうプレーしたかなとか、どうプレーしただろうとかイメージしながらベンチに控えていました。いつでも試合に出られる準備をしていたものの、起用されなかったということは悔しかったです。ワールドカップが終わった後に、次は自分が出るんだという思いを新たにしたので、出場機会があればその時の悔しい想いも試合にぶつけたいと思います。

DF 17 北村菜々美 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
千葉でのトレーニングキャンプは別メニューで、練習に入れないことはすごくストレスでしたが、トレーナーやフィジカルコーチが支えてくれて、一緒にトレーニングしてくれてがんばることができました。今回の活動も、トレーニングに全部入れるか最初はわかりませんでしたが、フル合流できたので嬉しい気持ちがあるのと同時に焦りもあります。3、4週間空いてしまっているので、体力やボールタッチの部分で差が出てしまっているので、早く元に戻さないといけないと思っています。14日のオーストラリア戦では、自分のスピードがどこまで通用するか分かりませんが、積極的に仕掛けていきたいです。サイドバックというポジションで、縦に突破されたくないので、相手のスピード感をまず気にするというか、確認して、そこから相手との間合いを考えるようにしています。まずは怪我をする前のパフォーマンスに戻したいと思います。

MF 6 杉田妃和 選手(INAC神戸レオネッサ)
アンダーカテゴリーの世界大会の際も、優勝したいという思いや勝ち進んでいきたいという思いがあり、目標が先に行きがちでしたが、1戦1戦しっかり戦うということはみんなで心がけてきました。アンダーカテゴリー時代は自分のペースでプレーすることができました。自分でポジションを取れて、仕掛けるタイミングも相手が待ってくれたり、構えてくれたりすることが多かったですが、トップカテゴリーになると選手の駆け引きが上手になって、仕掛けたいタイミングで行かせてくれなかったり、取りたいポジションを取らせてくれなかったり、その中で自分でプレーしたり味方のサポートを考えるという点で頭も体も休みなく常に動かさないといけないと感じました。活動前のオフの期間中に、所属チームが壮行会という形でオリンピック出場選手を送り出してくれました。嬉しいと思ったのと、それ以上にオリンピックってそういうところなんだなと感じた部分でもあり、なおさら、勝っていい報告をしたいという気持ちになりました。

FW 9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
チームとして2列目の選手やサイドバックも攻め上がって得点を決めようということは積み上げてきましたし、ゴール前のチャンスに関わる人数を今まで以上に増やさないと得点の機会が増えないということを話してきました。得点パターンが増えたことは練習を重ねてきた結果だと思いますし、色々な選手が得点している要因だと思います。90分を通して試合に勝つということを考えた時に、前から行くだけだと消耗もするので、時間帯によっては引いて守ることも含めて使い分けられるようになったこともあると思います。個人的に暑さは得意ではありませんが、まずは出た時間でしっかりと自分の仕事をして、ベンチも含めて勝ち切ることが大事なので、思う存分に力を発揮したいと思います。ロンドン大会ではチャンスがあったにもかかわらず怪我で悔しい思いをしましたし、リオデジャネイロ大会の予選にもチャンスがあったのに怪我をして、2大会悔しい思いをしました。今回初めてオリンピックに出るチャンスを手にできたので、これまでの悔しい思いをぶつけられるように、最高の舞台でいい結果を残せるようにしたいです。オーストラリア戦はオリンピック前最後の試合で、自分にできるプレーと、チームとしてどこまでできるのか試すいい機会です。エラーが出れば対応していきたいですし、90分を通して勝ち切ることが大事だと思うので、しっかり戦いたいと思います。

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