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ニュース

なでしこジャパン 攻守の意識を統一してレベルアップを目指す

2021年03月20日

なでしこジャパン 攻守の意識を統一してレベルアップを目指す

なでしこジャパンは19日(金)、トレーニングキャンプの3日目を迎えました。
朝はあいにくの雨模様でしたが、トレーニングが始まる頃には天気は回復し、トレーニング日和となりました。

初日、2日目と、所属クラブで始動したばかりの各選手のコンディションを整えつつ、久しぶりの代表活動に集まった選手間のコミュニケーションを図ってきましたが、いよいよ本格的にボールを使ったトレーニングとなりました。他の国にはできないサッカーを目指すなでしこジャパンの生命線であるポゼッションを細部まで徹底的に突き詰めます。コーチ陣も、足元の技術的な質はもちろんのこと、ボールがない時のポジショニングやスペースの作り方、見つけ方、そして試合において最も重要な要素であるボールと相手と自分、味方の関係性を正確に把握することを促します。最後は7対7のゲームを行い、実戦を通じた確認作業となりました。

夜のミーティングでは、攻撃を支える守備について話があり、チーム全体としての意識の統一を図りました。目指す守備のコンセプト、実践するルール、エリアや相手、状況を意識した守り方、そしてなにより、守るための守備ではなく、攻撃に転じるための守備であるという原則が強調されました。昨年参加したSheBelieves Cupの試合映像から、体現したい守備が見られたシーンを切り出しておさらいし、目に見える形で、目指す守備について全員で確認しました。

選手コメント

GK 池田咲紀子 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
久しぶりの、そして比較的長期間の活動で、今までのチーム戦術の上積みもそうですし、東京オリンピックまで時間も限られている中で新しい選手もいるので、そうした選手とたくさんコミュニケーションをとって、チームとして同じ方向を向いていくというところに取り組みたいと思っています。個人としてはメンバーに入ることを目標にしているので、今までの取り組みをアピールして、自分のいいところを見せていきたいと思います。GKとしてシュートストップは求められるところですし、特に取り組んでいるところですが、シュートを打たせない守備やゲームコントロールにも重点的に取り組んでいるので、そこは継続していきたいです。これまで日々取り組んできた部分は着実に成長している実感もありますし、代表や世界レベルでどこまでできるのか楽しみです。そこで試合に出て勝ちたいという気持ちも強いので、今は緊張感よりは、楽しみや「やってやるぞ」という気持ちが強いです。

MF 中島依美 選手(INAC神戸レオネッサ)
皇后杯終了後の年末年始は体を休めて、1月の始めから少しずつ動き始め、中旬から所属クラブの下部組織の練習に出させてもらって体を動かしてきました。残念ながら皇后杯は準々決勝で負けてしまったのと、代表の活動もあったので、そのように体を動かし始めました。4月には国際試合が2試合予定されていて、東京オリンピックを控える中で、このような状況下で限られた時間で準備を進めなければいけませんが、多くの人の協力があって試合を実施することができると思っています。東京オリンピックに向けたその2試合は、自分たちが積み上げてきたものをどこまで発揮できるか、それを確認する場所だと思うので、今自分たちにできるサッカーをしっかりやりたいと思います。パラグアイとパナマという相手に対し、今までやってきたことをピッチでしっかり表現することが大事だと思うので、まずは勝つことを目標にチームで頑張ります。

MF 木下桃香 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
初めてなでしこジャパンに呼ばれて、最初は正直すごく驚きましたし、緊張しましたが、先輩たちがいい雰囲気を作ってくれて、楽しくサッカーに取り組めています。まずはここで自分の力がどこまで通用するのか試してみたいと思います。4月には代表戦が2試合控えていますが、もちろん選ばれて、代表デビューして、日本を背負って戦いたいという思いはすごくあります。このキャンプでは、自分よりも何段階も上手い選手がいる中でやっていて、今はまず少しでも自分のレベルアップのためにと思って頑張っています。トレーニングで、普段一緒にプレーしているチームメイトは色々と分かっているのですが、他チームの選手から新たに学ぶものが多いです。持ち味のドリブルで1対1を仕掛けるところは引き続きトライしていきますが、これまであまり意識できていなかった守備のところはもっと取り組まないといけないと思っていて、他チームの選手からは特にその点で盗みたいと思って意識して見ています。先輩たちからは、なでしこジャパンの試合はアンダーカテゴリーの試合とは全く別物と聞いていて、そういった相手と戦ってみたいという気持ちは強いです。自分がどこまでできるか、そして、できなかったときにはその後どれだけ修正できるか、慣れることができるか、対応できるか楽しみです。

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